私が住んでいる町には、土づくりセンターがあって、各家庭から出た生ゴミを堆肥化している。そして、その堆肥は、町内の農家や市民農園で使われている。
生ゴミも燃えるゴミも、週2回同時に回収。
燃えるゴミ用の袋よりも、生ゴミ用の袋のほうが安いので、捨てる側にとっても、ちゃんと生ゴミを分別して、燃えるゴミを減量したほうが、おトクです。
こういう経済的インセンティブが大切よね。倫理観や正義感だけじゃ続かないもの。
(実は、生ゴミ用の袋を買わなくても、新聞紙1枚にくるんで出してもいい、と町が配っている冊子には書いてあるけど、これはなかなかワザがいりそうで、うちの近所ではみんな有料の袋に入れて出しているようです)
わが家では、台所の流しの脇に、100円で買ってきた小さいザルをおいて、そこに新聞を敷き、生ゴミだけを分けています。
しかし、工夫が必要なのはここから。
生ゴミ用の袋は、生分解性プラスチックでできていて、しかも分解速度がものすごく速い! どのくらい速いかというと、うっかりゴミを出し忘れてしょうがないから3~4日後の次のゴミの日に出そうと思っていると、その間に袋が溶けてしまうくらい。これはかなりショックです。
それで、自衛手段として、生ゴミが生ゴミっぽくなる前の「野菜くず」のとき、普通のビニル袋に入れてキュッとしばって冷凍庫の片隅に入れておくようにしました。これならうっかり1回ゴミを出し忘れても、台所を汚す心配なし。「野菜くず」なら、全然不衛生じゃないし。ゴミを出すときに冷凍庫から出して、自然解凍しながら収集してもらいます。
生ゴミだけ分けるのは、最初はえっと思っていたけど、わが家でこのサイクルが成立してしまった後は、全然面倒ではない。
朝日新聞に
asahi.com:家庭の生ごみをエネルギーに 環境省が来秋までにモデル - 暮らし
という記事がありました。
燃えるゴミと一緒くたに、ただ焼却炉で燃やす(温水プールで熱利用くらいはされるかもしれないけど)のに比べたら、バイオマスエネルギーとしてきちんと使った方が有効利用といえますね。
でも、本当は、バイオマスエネルギーに力を入れるより先に、もっと素直に土に戻すことに力を入れた方がいいんじゃないかなあ。有機農業、食の安全という意味でも。