環境にやさしい?翻訳者日記

環境分野を専門とする地方在住の翻訳者が、自らもなるべくエコなライフスタイルを目指します。がんばりすぎず、ぼちぼちと。

不思議なご縁

2006-01-23 20:19:56 | もろもろ
私がボランティアで編集を手伝ったJapan for Sustainability (JFS) ジャパン・フォー・サステナビリティの本『がんばっている日本を世界はまだ知らないvol.1』が呼び込んだ、不思議なご縁の話。

約10年前に卒業したアメリカの大学に、日本人のO先生という化学の教授がいた。私は理系科目が不要だったので講義を受けたことはなかったのだけど、奥様のピアノのレッスンを受けたり、夕食をごちそうになったりと大変お世話になった方たち。そのO先生が最近日本に戻られた際に、たまたまこの本を本屋で見かけておもしろそうだと思って、お買い求めになり、読んでいて私の名前を見つけたという。それで、ご連絡をいただいた。

え、そんな偶然って!
しかも、私の学部の先生ならまだしも、化学がご専門のO先生と、まさかこんなところでまた接点ができるとは、まったく予想もしなかった。

この10年間に、
私は複数の職場を経て、環境分野の翻訳の仕事とボランティアを始め、
O先生は日米文化の比較の授業もするようになって日本の江戸時代の持続可能なしくみに興味をもたれ、
2人とも同じ団体(JFS)にたどりついた、ということ。

この本の出版準備はかなりハードなスケジュールで、「がんばっている出版チームを、みんなはまだ知らない」(苦笑)って言ったりしてたんですけど、やっておくもんですねえ。
情けは人のためならず。

かつての恩師と「ボランティア仲間」なんて、光栄っす。

「サステナビリティ学」シンポジウム

2006-01-20 20:51:28 | 環境
来月おもしろそうなシンポジウムを見つけました。
テーマは「サステナビリティ学(Sustainability Science)」。
東大もやりますねぇ。
しかもすごい顔ぶれがそろってます。

わたし個人的には、エイモリ・ロビンスさんのお話を一度伺ってみたいと思ってました。
この人は、エネルギー効率がむちゃくちゃ良い車を開発していて、試作品の燃費はリッター100キロ。
なんと、ガソリンを一回満タンにしただけでアメリカ大陸を横断できるかもしれないとか。
一体どんな人なんだろうと興味しんしんです。


なお、以下の情報源は、枝廣淳子さんの
e's Inc. - 環境メールニュースから|本年最初の盛り合わせ(2006.01.13)
です。

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サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)公開シンポジウム開催
     ~サステイナビリティ学が拓く地球と文明の未来~

>>>共催:東京大学・東アジア研究型大学協会(AEARU)・日本経済新聞社<<<

プログラム詳細・受講登録は⇒ サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)

2005年8月、東京大学に設置された「サステイナビリティ学連携研究機構」(IR3S)
は、京都大学、大阪大学、北海道大学、茨城大学など、わが国の優れた研究機構
との連携により、サステイナビリティ学(sustainability science)創生のための
世界的なネットワーク型研究拠点を形成することを目指しています。

今回、本連携研究機構では、サステイナビリティ分野で先端的な研究成果を収め
つつある世界の研究機関とも協調しながら、地球持続性の鍵を握るアジアの現場
における問題解決の途を探るために、公開シンポジウム「サステイナビリティ学
が拓く地球と文明の未来」を開催することになりました。本公開シンポジウムで
は、小池百合子環境大臣を迎え、新たな学術体系としての「サステイナビリティ
学」の創生、21世紀循環型社会・脱温暖化社会の展望、地球持続戦略の構築等に
ついて、記念講演・基調講演と総合討論を通じて検討したいと思います。

■開催概要
日 時:2006年2月4日(土) 13:00~17:00
会 場:東京大学 安田講堂 
※東京大学ではウォームビズを実施しておりますので暖かめの服装でお越し下さい。 

定 員:1,000人 (入場無料:事前登録受付中!)
※定員になり次第締め切りとさせていただきます。
共 催:東京大学・東アジア研究型大学協会(AEARU)・日本経済新聞社 
URL: http://www.ir3s.u-tokyo.ac.jp/

■プログラム ※同時通訳付 (総合司会)環境ジャーナリスト 幸田シャーミン
趣旨説明 13:00~13:10
「サステイナビリティ学の創生を目指して」
東京大学サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S) 副機構長 武内和彦
 
記念講演 13:10~13:30 
「サステイナビリティ:21世紀・日本の挑戦」
環境大臣 小池百合子
     
基調講演 
●13:30~14:05
「サステイナビリティ学の創生:『課題先進国』日本からの発信」
東京大学総長/サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)機構長 小宮山 宏
     
●14:05~14:40
「エネルギーの飛躍的効率化をめざす統合デザイン-21世紀循環型社会を展望する-」
ロッキー・マウンテン研究所CEO エイモリ・ロビンス

●14:40~15:15
「地球温暖化対策の経済影響」
京都大学経済研究所長 佐和隆光

15:15~15:25 映像ショー

総合討論 15:40~17:00
「地球持続戦略の構築を目指して」
東京大学大学院工学系研究科教授 花木啓祐(モデレーター)
東京大学地球持続戦略研究イニシアティブ(TIGS)統括ディレクター 住 明正
中国科学技術大学学長 Qingshi ZHU
ロッキー・マウンテン研究所CEO エイモリ・ロビンス
京都大学経済研究所長 佐和隆光

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

■「サステナビリティ学創生シンポ」に関するお問い合わせ先
「サステナビリティ学創生シンポ」事務局
Tel:03-5281-1576 Fax:03-5281-1566
Email: ir3s@nikkeipr.co.jp
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『田んぼまわりの生きもの【栃木県版】』

2006-01-13 20:12:16 | 
書店で見かけて、粋なコンセプトに、思わず買ってしまった。

栃木県の田んぼの周辺でみられる主な植物(水草など)、魚、昆虫(トンボやチョウなど)、その他の生きもの(カエルやヘビなど)を、ざっと200種以上すべて写真付きで1冊にまとめた図鑑。

「メダカが絶滅の危機にある」という話は有名だが、この本でも、レッドリスト(栃木県)に載っている種がほんとに多い。
こういった身近な生きものに光を当てているところが、すばらしい。それに2004年5月に発行されてから2005年5月の段階で第3刷。ちゃんと売れているところも、すばらしい。

なんだか春~夏が楽しみになってきた。


<メダカ里親の会(編集・制作)『田んぼまわりの生きもの【栃木県版】』2004年、下野新聞社>

今年も「がんばらない」?!

2006-01-11 20:12:20 | もろもろ
2006年になりました。
今年もよろしくお願いします。

昨年は、自分にとってどんな年だったかと振り返ると、
まず年頭に、

岩手県の「がんばらない宣言
  何かしていなければ落ち着かない。
  つねにがんばっていないと不安になる。
  そんなの変だぜ、現代人諸君。
  僕が大好きな岩手に出かけてごらん。
  気分のいい風と空と雲が、
  きらきら、ふわふわ、笑って待っているから。


に、いたく感動して、
私も「がんばらない宣言」をしたところから始まりました。
(それにしても、岩手がこの宣言を出したのは2001年ですか。「スローライフ」という言葉が巷でやっと言われ始めた頃ですね。時代を先駆けてますねえ。)

そして、このブログを立ち上げ、
1冊目の訳書の出版にこぎ着け、
前々から欲しいと思っていた雑誌記事の翻訳の仕事も手に入れ、
あと子どもの頃からあこがれていたお稽古事も始め(仕事とは全然関係ないが)、
ゆるゆると、でもちゃんとまた1歩前に進んだ1年でした。

今年は、
まずは最低でも週1回のブログ更新をめざします。
仕事は、、、う~ん、、、 とりあえず去年くらいのペースでぼちぼちと。
(って、年頭からいきなり脱力系すぎるか……??)
「がんばる時」と「がんばらない時」の、ちょうど良い頃合いをはかっていきたいものです。