環境にやさしい?翻訳者日記

環境分野を専門とする地方在住の翻訳者が、自らもなるべくエコなライフスタイルを目指します。がんばりすぎず、ぼちぼちと。

映画「アース」

2008-05-24 15:04:45 | 環境
冬頃やってて、「こういう壮大な映画は、うちのちっちゃなテレビじゃなくて、映画館でみたいよなぁ」と思いつつ、観に行くことができなかった映画「アース」(原題earth)。
それが、宇都宮で1カ所、まだ上映しているところがあるのに気づいた。
なんとかやりくりして昨日行ってきた。昨日までだったから、超ぎりぎりセーフだったわけだけど、たまたま金曜日はレディースデーとかで1,000円で観ることができた。ラッキー!

地球のあちこちの動物のくらしや植物の移り変わりを追ったドキュメンタリーなのだけど、小心者の私は最初から最後まで結構ドキドキしながら見ていた。もしかしたらちょっとしたアクション映画並みのドキドキ度かもしれない。
「ホッキョクグマ、ほら、がんばって餌をとって! セイウチの牙に負けないで! 飢え死にしちゃうよ!」
「セイウチのお母さんたち、がんばって子どもを守って! 食われちゃだめ!」
そういう場面がくり返しくり返し現れる。
食う食われるの自然界は、本当にキビシイ。
「いやぁ、私、人間でよかったよ……」
というのが正直なところ。
普通に生活をしている限り、動物にとって食われる危険性はそうない。子どもが天敵に食われないように必死に守る、なんてことはしなくていいもんなぁ。もっとも人間の場合は、便利さを追い求めたために身の回りに増えた危険物とか、社会的なあれこれとか、天敵以外のものから身を守らせる必要があるけど……。

天敵に常に命を狙われているわけではないという点で人間は幸運なのに、便利な生活や金儲けを追求しすぎるせいで気候変動を引き起こし、ハリケーンとか豪雨とか地球上の天災を増やし、命を危険にさらしてしまうなんて、やっぱり間違ってる。

水を求めて何百キロもふらふらになりながら歩いて移動するアフリカのゾウ。
そうやってやっと以前の水場の辺りにたどりついたのに、もし砂漠化が進んで水がなくなった、なんてことにさせたらダメだよなぁ。
生き物が天敵に食われるのは自然の摂理としてしょうがないことだけど、そうではなくて人為的な環境破壊のせいで命を落とすのは「もったいない」ことだと思う。

映画の最後に
動物たちが生きていけるかどうかは、これまで以上に私たちの手にゆだねられている
という趣旨のナレーションがあって、ほんとにその通りだと思った。