環境にやさしい?翻訳者日記

環境分野を専門とする地方在住の翻訳者が、自らもなるべくエコなライフスタイルを目指します。がんばりすぎず、ぼちぼちと。

那須でつくった紅茶

2006-09-18 16:00:10 | ライフスタイル
肉や野菜を買う時は、なるべく地産地消(地元でつくったものを食べること)か、有機/無農薬などちゃんと安全性に気配りして作った農産物を選ぶようにしているんだけど、昨日、思いがけない地元産の農産物に出会った。

それは、紅茶。

南那須でお茶の葉を生産し、紅茶にして売り始めたという。
たまたまその農家の方がお店にいたので、お話を聞いてみた。
均一に葉を育てるため年に1度化学肥料を使うので有機とはいえないという。が、今のところ(3年目)深刻な害虫の被害はないため完全無農薬。
うん。良さそう。

試飲させてもらったら、少しウーロン茶に近い味わい。今売っているのは今年の新茶で気温がまだ低かったからで、その後に摘んで発酵させた分はもっと紅茶らしい紅茶の香りがするらしい。
奥が深い……
でも、茶葉をスプーンでつぶすと紅茶らしい香りが出ますよ、と教えてくれた。

というわけで早速買ってきて、今日のティータイム(^_^ 要は、おやつ)にいれてみました。
親から送ってもらったお気に入りのクッキーと一緒に。
う~ん、いい感じ。

余談だが、これを売っていたお茶専門店(Y's tea)も、良い感じだった。
香料を使っていない本物のフレーバーティーも取りそろえてあったので、またいろいろチェックしてみようと思います。

『魔女の1ダース』

2006-09-08 22:33:45 | 
以前『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』でも書いたロシア語同時通訳者、米原万里さんの本(残念ながら、今年亡くなられてしまいました)。

この本では、ものすごく哲学的な話や言葉についての洞察など、奥深い話を書かれているのだけど、その例として挙げているエピソードがものすごく面白い。
福島県の山菜の話、キョーレツ!

ひとつ、とても唸らせる話があった。

真冬のシベリア上空を飛ぶ飛行機の話。
なんと、機内の気温がマイナス22度に保たれているという。乗客も乗務員も、飛行機に乗る前、そして降りた後の極寒に耐えうる厚着をしているから、機内でもそのままでいれば大丈夫らしい。
それどころか、暖房などしたら、全員分の分厚いオーバーや帽子の置き場がたりないじゃないか、というわけ。

きわめて合理的。そして、間違いなく、エコ(笑)。
日本の電車、夏の冷房も効きすぎてるけど、冬の暖房も暑いんだよねえ。以前、電車に30分くらい乗って通勤していたときはいつも、電車の中ではコートを脱いでいた。なんか、面倒。さらに、2~3駅だけ乗って降りなきゃいけないときは、いちいちコート脱いでるわけにもいかないし。汗かいたら後で余計寒くなるじゃん、どうせみんなコート着てるんだから、こんなに暖房しなくったっていいんじゃないの~、とよく思っていた。

それをホントに実現している乗り物があったとは、嬉しくなってしまった!


また、興味深そうな本も紹介されていたので、機会を見つけて読んでみたい。
岩田昌征『ユーゴスラヴィア―衝突する歴史と抗争する文明』(NTT出版)
ニキーチン『ニキーチン夫妻と七人の子ども』(暮らしの手帖社)
徳永晴美『ロシア語通訳読本』(日本放送出版協会)


<米原万里『魔女の1ダース―正義と常識に冷や水を浴びせる13章』新潮文庫、2000年>