環境にやさしい?翻訳者日記

環境分野を専門とする地方在住の翻訳者が、自らもなるべくエコなライフスタイルを目指します。がんばりすぎず、ぼちぼちと。

『森と海からの贈りもの――二人の「自然の使者」から子どもたちへ』

2007-08-04 22:18:14 | 
チンパンジー研究者のジェーン・グドールさんと海洋生物学者のジャック・モイヤーさんがそれぞれ、どんな子どもだったか、何がきっかけで生き物の研究をするようになったか、そしてなぜ環境教育に力を注ぐようになったかを記した本。

グドールさんは、タンザニアの森でチンパンジーの観察を続けて、チンパンジーが道具を使ってアリを食べることを発見した人。今は「ルーツ&シューツ」という環境教育活動で世界を回っている。モイヤーさんは、三宅島で野鳥や海洋生物の研究をして環境保護・環境教育にも力を入れていた人(残念ながらもう亡くなってしまった)。

写真がきれいだし、やさしい日本語で書かれているので、生き物が好きな小学中高学年~中学生くらいにオススメ。
(翻訳者について何も記述がないんだけど、どういう人が訳したんだろう? とても読みやすい文章だと思う。)

二人ともイレギュラーな経緯をたどって世界的な研究者になっているので、その意味でも、進路に悩む若者は「道はひとつじゃない」と希望がもてるかも。

なんだか蒸し暑いし、きれいな海中の写真とか見てるとダイビングに行きたくなっちゃいますね~(それどころじゃないって ^_^;)

<ジェーン・グドール/ジャック・T・モイヤー著、2002年、TBSブリタニカ>