環境にやさしい?翻訳者日記

環境分野を専門とする地方在住の翻訳者が、自らもなるべくエコなライフスタイルを目指します。がんばりすぎず、ぼちぼちと。

車の運転中に

2012-05-18 03:56:08 | ワーク・ライフ・バランス
朝と夕方、子どもたちを車で幼稚園・保育園に送り迎えする。
今は片道15~20分くらい。

子どもたちが一緒のときは歌を歌ったりおしゃべりしたり。
とくに夕方にお迎えした帰り道は、子どもがその日にあったことをあれこれ聞かせてくれる貴重なコミュニケーションの時間。

でも、朝送っていった帰り道と、夕方お迎えに向かうときは、一人でただ運転している。
この時間を有効活用できないかな、と考えてやっているのが、和訳文の練り上げ作業。

昼間の仕事中に、「もう少し良い日本語になりそう/したい!」という一文を、英語・日本語セットで抜き出して1つのファイルにする。
フォントを16pt、太字にして、プリントアウト。

こうしておけば、赤信号や踏切などで止まったすきに、読みやすい。
車が動いているときに、頭の中であーでもないこーでもないと一人ブレスト。
こういうことを最初から日本語で書くとき、何ていうかな、と。
違う言い回しを考えたり、順序を入れ替えたり、2文に切ったり。

また信号や踏切でちょっと止まったタイミングで、思いついたことをなぐり書き。
家に帰ってからもう少し辞書やネットで調べようと思う言葉には、下線を引いておく。

コンピューターの前に座っているときよりも、原文に縛られずに発想できて、なかなかよい。
1人目の育休明けて仕事復帰した頃に思いついてから、約4年。

実は、同じ練り上げ作業をお料理中にもできないかとやっていた時期もあったけど、これはムリだった。
お料理してるときって、作業手順を組み立てるのに結構頭使ってるのよね。

運転中ももちろん、安全第一です。

『今日』

2012-02-22 04:45:14 | ワーク・ライフ・バランス
すてきな詩を見つけた。
ほろりとくる。

原文はニュージーランドの母親が書いた詩とのこと。ちゃんと韻も踏んでるわね。
訳は作家の伊藤比呂美さん。これまたお上手。


何もかも完璧にはできないけれど。
これでいいのだ。


みどりのおやゆび日記 『今日』という詩~がんばり屋のお母さんたちへ

今日

今日、わたしはお皿を洗わなかった
ベッドはぐちゃぐちゃ
浸けといたおむつは
だんだんくさくなってきた
きのうこぼした食べかすが
床の上からわたしを見ている
窓ガラスはよごれすぎてアートみたい
雨が降るまでこのままだとおもう

人に見られたら
なんていわれるか
ひどいねえとか、だらしないとか
今日一日、何をしてたの? とか

わたしは、この子が眠るまで、おっぱいをやっていた
わたしは、この子が泣きやむまで、ずっとだっこしていた
わたしは、この子とかくれんぼした。
わたしは、この子のためにおもちゃを鳴らした、それはきゅうっと鳴った
わたしは、ぶらんこをゆすり、歌をうたった
わたしは、この子に、していいこととわるいことを、教えた

ほんとにいったい一日何をしていたのかな
たいしたことはしなかったね、たぶん、それはほんと
でもこう考えれば、いいんじゃない?

今日一日、わたしは
澄んだ目をした、髪のふわふわな、この子のために
すごく大切なことをしていたんだって。

そしてもし、そっちのほうがほんとなら、
わたしはちゃーんとやったわけだ。



(以下原文)
Today

Today I left some dishes dirty.
The bed got made about two-thirty.
The nappies soaked a little longer.
The odour got a little stronger.
The crumbs I spilt the day before
Were staring at me from the floor.
The art streaks on those window panes
Will still be there next time it rains.
For shame,oh lazy one you say
And "just what did you do today?".

I nursed a baby while she slept.
I held a toddler while he wept.
I played a game of hide'n'seek.
I squeezed a toy so it would squeak,
I pushed a swing,I sang a song,
I taught a child what's right and wrong.

What did I do this whole day though?
Not much that shows,I guess it's true.
Unless you think that what I've done
Might be important to someone
With bright blue eyes-soft blond hair,
If that is true,I've done my share.

育休明けてがんばってます

2010-09-11 21:57:17 | ワーク・ライフ・バランス
ずっとブログ更新していませんでしたが……

4月から育休明けて業務再開しています。(わわ。かれこれもう半年近くたっている……)

子どもが2人いてしかも別々の園に通っていると、病気をもらってくる頻度も高まってなかなか思うようにはいきませんが、子どもも自分もハッピーな人生になるよう、無理しすぎないところでがんばっています。

しばらくは、子どもにしわ寄せがいかないよう、大人しくコツコツと積み上げていきたいと思います。

なかなかブログにまとまった文章を書く時間がとれないときも、ときどきtwitterでつぶやくくらいはできると思いますので、よかったらecotranslatorフォローしてみて下さいね。


"ワーク・ライフ・バランス"

2009-07-15 09:59:15 | ワーク・ライフ・バランス
あっという間に、梅雨が明けたらしい。
あれ、今年はほとんど雨が降らなかったような。
水不足にならないかしら。

前回の記事からあっという間に3カ月……。
書きたいことは山ほどあるのだけど、ひたすら目の前のことに追われる日々が続いています。
お仕事のお誘いを切れ目なくあちこちからいただけるのは、本当にありがたいことです。

ところで、前回の記事から、新たなカテゴリー「ワーク・ライフ・バランス」をつくりました。
"ワーク・ライフ・バランス"――英語でもそのまま、"work-life balance"。
ワーク(仕事)とライフ(自分の趣味とか、家庭サービスとか)とのバランスをとる、ということ。「公私のバランス」ともいえるかな。

この言葉、数年前に初めて聞いたのだけど、まだ実は個人的にはあんまりしっくりきていない。
だって、仕事(ワーク)だって、人生(ライフ)の立派な一部でしょ。ワークと“プライベート”とのバランス、なら、わかるけど~。

でも、いつの間にかよく使われるようになって、もう市民権を得ているようなので、しょうがないか、と使うことにしました。

育休中に心がけていたこと

2009-04-25 00:24:29 | ワーク・ライフ・バランス
子どもを産む前、「育休を1年間とってから仕事を再開する」とあらかじめ決めていた。
(実際には子どもが9カ月になったときに、どうしても断りたくない仕事の依頼をいただいて、子どもを一時保育に預けながら少しフライングで仕事を再開しちゃったけど。)

だから、育休中は、仕事がスムーズ再開できるように、いくつか心がけていたことがあった。忘れないうちに書いておこうと思う。

●日本語の能力アップを目指して

・新聞を音読すること。
 赤ちゃんの頃、うちの子は昼間布団でまったく寝てくれず、朝起きてから夜寝るまでの12時間くらいず~っと抱っこしていなければならなかった。しょうがないので、抱っこしながら歌を歌ったり話しかけたりしていたのだけど、赤ん坊相手に毎日しゃべることなんてそんなにない。かといって私一人黙って新聞を読んでいるのも気が引ける。なので、新聞の読み聞かせをしていた。事件・事故の記事は読み聞かせしにくいので、天声人語とか「人」欄とか、あと環境関連の記事とかが多かった。読んでいて、この日本語は私の和訳に登場しないなあと思った言葉は、鉛筆で丸を付けて、1日に何回か見るようにしていた。

・擬音語・擬態語を多用すること。
 「きらきら」とか「トントン」といった言葉は、赤ちゃんにもわかりやすいはず。こういう形容詞・副詞は、大人向けの日本語でも上手に使うと読みやすい文章になることがある(でも、多用しすぎるとくどくなったり幼稚になったりするので、節度が必要)。なので、良い機会だと思い、意識して口にするようにした。

●英語の能力アップを目指して

・マザーグースのCD(2枚組)の歌詞を全部覚えること。
 欧米文化の基本は頭にたたきこんでおいて損はない。意外なところで「これは知っているはず」という前提で書かれている英文に遭遇するものだから。良い機会なので、子どもに歌ってあげがてら、歌詞を暗記。数曲を残して制覇した。(でも残念ながら、まだ「キラキラ星」を覚えていない。これは、意外と長い曲なのだ……。長いといえば、「ロンドン橋」にも壮大なドラマがあって、感動した。日本語だとただ「ロンドン橋落ちた、さあどうしましょう」だけなのに。)

●翻訳の能力アップを目指して

・アル・ゴア氏の『不都合な真実』(原題:"An Inconvenient Truth")を、和英で読み比べること。
 美しい地球の写真がたくさん使われているので、リビングに広げてあるだけで絵になる本。日本語と英語でしっかり対応している(枝廣淳子さんの訳は大変勉強になる)ので、両方同じページを広げて並べておき、読み聞かせを兼ねて両方を音読。あぁ、このフレーズはこんな訳し方をしているのかぁ、と時折思いながら。
(しかし、分厚い本なので、すぐに本が閉じてしまい、両方を並べて置くのに苦労して、早いうちに挫折してしまった……。ケチらないで、日本語版はもう1冊買ってページごとにばらして使うくらいの意気込みが必要だったかも。)

要は、子どものためにもなりそうで、かつ自分のためにもなることをしていたわけ。
もうすぐ2歳になる子どもは、この月齢にしてはかなりよくしゃべり、よく絵本を読む子に育っているので、あれが奏功したかな?ととりあえず思っている。