環境にやさしい?翻訳者日記

環境分野を専門とする地方在住の翻訳者が、自らもなるべくエコなライフスタイルを目指します。がんばりすぎず、ぼちぼちと。

育休中に心がけていたこと

2009-04-25 00:24:29 | ワーク・ライフ・バランス
子どもを産む前、「育休を1年間とってから仕事を再開する」とあらかじめ決めていた。
(実際には子どもが9カ月になったときに、どうしても断りたくない仕事の依頼をいただいて、子どもを一時保育に預けながら少しフライングで仕事を再開しちゃったけど。)

だから、育休中は、仕事がスムーズ再開できるように、いくつか心がけていたことがあった。忘れないうちに書いておこうと思う。

●日本語の能力アップを目指して

・新聞を音読すること。
 赤ちゃんの頃、うちの子は昼間布団でまったく寝てくれず、朝起きてから夜寝るまでの12時間くらいず~っと抱っこしていなければならなかった。しょうがないので、抱っこしながら歌を歌ったり話しかけたりしていたのだけど、赤ん坊相手に毎日しゃべることなんてそんなにない。かといって私一人黙って新聞を読んでいるのも気が引ける。なので、新聞の読み聞かせをしていた。事件・事故の記事は読み聞かせしにくいので、天声人語とか「人」欄とか、あと環境関連の記事とかが多かった。読んでいて、この日本語は私の和訳に登場しないなあと思った言葉は、鉛筆で丸を付けて、1日に何回か見るようにしていた。

・擬音語・擬態語を多用すること。
 「きらきら」とか「トントン」といった言葉は、赤ちゃんにもわかりやすいはず。こういう形容詞・副詞は、大人向けの日本語でも上手に使うと読みやすい文章になることがある(でも、多用しすぎるとくどくなったり幼稚になったりするので、節度が必要)。なので、良い機会だと思い、意識して口にするようにした。

●英語の能力アップを目指して

・マザーグースのCD(2枚組)の歌詞を全部覚えること。
 欧米文化の基本は頭にたたきこんでおいて損はない。意外なところで「これは知っているはず」という前提で書かれている英文に遭遇するものだから。良い機会なので、子どもに歌ってあげがてら、歌詞を暗記。数曲を残して制覇した。(でも残念ながら、まだ「キラキラ星」を覚えていない。これは、意外と長い曲なのだ……。長いといえば、「ロンドン橋」にも壮大なドラマがあって、感動した。日本語だとただ「ロンドン橋落ちた、さあどうしましょう」だけなのに。)

●翻訳の能力アップを目指して

・アル・ゴア氏の『不都合な真実』(原題:"An Inconvenient Truth")を、和英で読み比べること。
 美しい地球の写真がたくさん使われているので、リビングに広げてあるだけで絵になる本。日本語と英語でしっかり対応している(枝廣淳子さんの訳は大変勉強になる)ので、両方同じページを広げて並べておき、読み聞かせを兼ねて両方を音読。あぁ、このフレーズはこんな訳し方をしているのかぁ、と時折思いながら。
(しかし、分厚い本なので、すぐに本が閉じてしまい、両方を並べて置くのに苦労して、早いうちに挫折してしまった……。ケチらないで、日本語版はもう1冊買ってページごとにばらして使うくらいの意気込みが必要だったかも。)

要は、子どものためにもなりそうで、かつ自分のためにもなることをしていたわけ。
もうすぐ2歳になる子どもは、この月齢にしてはかなりよくしゃべり、よく絵本を読む子に育っているので、あれが奏功したかな?ととりあえず思っている。

意外に身近にあった地域冷暖房システム

2009-04-23 10:18:56 | 環境
日本の冬は「コタツでみかん」が定番だけど、
アメリカに留学してたとき、家の中全体が暖かいのに驚いた。
「セントラル・ヒーティング」といって、すべての部屋に暖気の吹き出し口があって、ある意味もったいないけど、やっぱり快適だった。
アパートに住んでた友達は、真冬、部屋ごとに温度を調節できないから、暑い暑いといって、窓を開けてたっけ……(あ~もったいない)。

そんな日本文化vsアメリカ文化のイメージがあったので、
district heating and cooling system(地域冷暖房システム)
というのは、西洋のものだと思っていた。

が、実は日本の都市部にも結構あるらしい。
しかも、新宿のは、延床面積が世界最大級とか。
EnergyAdvance/エネルギーアドバンス:地域冷暖房供給地区ご紹介

温熱・冷熱を1カ所で生んで近隣の建物に地下のパイプラインで供給した方が、コジェネができたり、建物個々で冷暖房するよりもエネルギー効率が上がるということらしい。
もちろん、建物が密集しているところは、ってことね。

うちみたいな田舎じゃ無理だわね。
せいぜい家の断熱性能、エネルギー効率を上げる努力をしましょう……。