環境にやさしい?翻訳者日記

環境分野を専門とする地方在住の翻訳者が、自らもなるべくエコなライフスタイルを目指します。がんばりすぎず、ぼちぼちと。

『プラスチック汚染とは何か』

2020-01-04 17:26:22 | 環境

読了メモ。

・「容器包装プラスチック」と「製品プラスチック」(容リ法の対象外)

・マイクロプラスチック(5mm以下)=「一次マイクロプラスチック」(もともと5mm以下のマイクロサイズのプラスチック。マイクロビーズ《スクラブ》、自動車タイヤの摩耗、合成繊維の洗濯など)と「二次マイクロプラスチック」(もとは5mm以上の大きさのプラスチックだったのものが、海洋中で破砕や劣化によって細かく砕け、5mm以下になったもの)

・プラスチックは基本的に自然に還ることはできない。とすると、使用済みのプラスチックはリサイクルされるか、廃棄されるしかない。

・1950年から2015年の間に生産されたバージンプラスチックの総量83億トンに対して、累積で63億トンのプラスチックごみが発生

・「2050年までに海洋中に存在するプラスチックの量は、重量ベースで魚の量を超える」(2016年、世界経済フォーラム)

・米国カリフォルニア州の沖合にある「巨大な太平洋ごみ海域」(Great Pacific Garbage Patch)

・海洋に入ったプラスチックごみは、全体の94%は最終的に海底に蓄積する

・「プラスチック圏」(有害な藻類やウイルス、微生物の宿となってそれらを移送する可能性のあるプラスチック片の塊)

・プラスチック自体は人体には無害であっても、ビスフェノールやノニルフェノールといった有害な化学物質が添加されていたり、海洋中でPCB(ポリ塩化ビフェニル)などの有害物質を吸着しやすい

・食物中のナノプラスチック(大きさが0.0001mmよりも小さなプラスチック)に関する知識はまだ十分ではない

・「G7海洋プラスチック憲章」(2018年、G7シャルルボワ・サミットで、日本と米国以外が署名)

・「EUプラスチック戦略」(2018年)拡大生産者責任(EPR: Extended Producer Responsibility)

・2021年から使い捨てプラスチックを欧州全域で禁止する法案を可決(2019年、EU議会)

・「供給源としての問題」(化石資源は枯渇する)と「吸収源としての問題」(自然環境では分解されないプラスチックごみ)

・「バイオプラスチック」=「バイオマスプラスチック」(バイオマス資源を原料とする)+「生分解性プラスチック」 たとえば、「バイオマス資源を原料とし、生分解性である」ものもあるが、「バイオマス資源を原料としているが、生分解性ではない」ものや、「従来の石油などの化石資源を原料としているが、生分解性である」ものもある

・水中で分解する生分解性プラスチックの研究・実用化は始まったばかり

・日本では、プラスチック問題は「ごみ問題」なので「環境問題」である、という認識がいまだ主流である。一方、欧州では「産業政策」の一環として位置づけられていると考える。そして、その土台となっているのが「拡大生産者責任」と「サーキュラー・エコノミー」だ。

 

枝廣淳子『プラスチック汚染とは何か』(2019年、岩波書店)


『地球白書2013-14』 第24章 激動の時代に備えた教育

2017-05-30 16:59:33 | 環境
大学の環境教育(この著者は「環境学および環境科学」(Environmental studies and science)を"ESS"と呼んでいる)プログラムに足りないものを分析した章。

この学際的なプログラムは、総花主義で、単なる「ごた混ぜ」だと一刀両断。
私の専攻した平和学も学際的(interdisciplinary)なプログラムだったので、
言われていることはごもっともで、終始耳の痛い話だった。

「地球を救う10の方法」のような「ささやかで簡単な方法」に頼ることで、
ESSの学生は徐々に限界を感じてしまい、
そのせいで本当の社会変革を起こせないのではないか、と。

たとえば、「アメリカ人全員がエネルギー効率の良い証明を使用したら、平均的な発電所九〇基が不要になり、二酸化炭素や硫黄酸化物や高レベル放射性廃棄物の排出量を減らせます」といった……
「罪悪感の政治」は、人々を結集させることも、鼓舞することも決してない。


うーん……
痛いところを突かれている気がする……
たしかにこういう話が意味を成すのは一部の人に留まるよね。

大人になってから、翻訳の師匠から「システム思考」について学んだ時、
たしかに「あれ、私、何でこれ大学で教わらなかったんだろ?」と感じたよ。

社会全体のあり方を変えようとするなら、
どこにどういう働きかけをするかが重要。
マクロの視点vsミクロの視点とも言えるかな?

ワールドウォッチ研究所『地球白書2013-14』(2016年12月、ワールドウォッチジャパン)
Innovations that Nourish the Planet 地球白書2013-14 特集:持続可能性確保の最終機会を活かす

Intended Nationally Determined Contributions (INDC) 「自国が決定する貢献」

2017-04-23 06:09:44 | 環境
2013年ワルシャワでのCOP19で各国が提出することが決まった"Intended Nationally Determined Contributions (INDC)"。

前は「各国が自主的に決定する約束草案」という訳が一般的だったと記憶しているけど

INDC(各国が自主的に決定する約束草案)とは?


気付けば、今は「自国が決定する貢献」が公的に使われているようです。


「地球温暖化対策計画」


『平成28年版 環境・循環型社会・生物多様性白書』

まあこっちのほうが順当よね。
正直、「自主的に」って足しちゃったの? 「草案」って? という印象があったもの。
英語に対応している、すっきりスマートな日本語になったと思います。
nationally「自国の」って、言われてみればそうなんだけど、意外に思いつかない。メモメモ

そして、パリ協定を締結した後は、Intendedが外れて「自国が決定する貢献」(NDC:nationally determined contribution)となるそうな。
外務省 「自国が決定する貢献(INDC)」とは:2030年の温室効果ガス排出削減目標

zero emissions ゼロエミッション

2016-01-23 05:14:08 | 環境
私が90年代後半に環境省の某外郭団体に勤めていた頃、「ゼロエミッション」(通称「ゼロエミ」)が流行っていて。
要は「廃棄物ゼロ」のこと。
ある工場から出る廃棄物を、別の工場で原料として使えるように工夫して、全体として廃棄される物の量を減らしましょう、と。

その後、zero emissionsを気候変動分野で見かけるようになりました。
00年代後半くらいからかなぁ??
温室効果ガス排出量をゼロにしましょう、と。
単体で排出量を減らす場合もあれば、吸収源により正味ゼロにする場合もあり。
私は以前の「ゼロエミ」の感覚があったので、これを「ゼロエミッション」と訳すことに若干抵抗があり、また、なるべく読者にわかりやすくカタカナよりも日本語で、という意識もあり、「排出量ゼロ」と訳したりしていた。

今やっている仕事でも出てくるので、改めて調べてみたら、
気候変動分野での「ゼロエミッション」という日本語、今はかなり定着してきているようです~。
googleで
"排出量ゼロ" 気候変動 →6,220件
"ゼロエミッション" 気候変動 排出量 →37,100件

そもそも廃棄物ゼロの意味の「ゼロエミッション」という概念は、国連大学が提唱したもので、それが1994年のこと。
なんと、ふた昔前の話でありました。
しかも、国連大学のゼロエミッションフォーラム、2009年で解散してるし。

いやはや。
日々是勉強。

機械翻訳

2012-04-16 11:13:27 | 環境
 最近twitterで、なんか機械翻訳に関するつぶやきを見かけるなぁ~と思っていたら、こういうことだったのですね。


東北博のHP 誤訳ゾロゾロ
朝日新聞 2012年04月13日
 啄木忌は喪キツツキ? 秋田は飽きた? 東日本大震災の復興支援を目的に開かれている東北観光博覧会の公式ホームページ(HP)で、多数の翻訳ミスが見つかっている。自動翻訳機が打ち出した原文を業者もHP作成を丸投げした実行委も確認せず、ウェブ上に載せたためだ。膨大な訂正作業が終わるめどは立っておらず、各地の観光担当者は困惑している。
(中略)
 翻訳の担当は在京のIT関連企業。「復興支援に一役買いたい」と本来数百万円かかる各言語の自動翻訳を無償で引き受けたという。

■誤訳の主な例
【岩手】
●元の日本語)盛岡舟っこ流し
 HPの誤訳)We wash down Morioka ship kid(我々は盛岡の舟の子どもを洗う)
●元)啄木忌
 誤)Woodpecker mourning(喪キツツキ)
【秋田】
●元)あきた千秋公園桜まつり
 誤)Senshu park cherry tree Festival which we got tired of(飽きた千秋公園桜まつり)
●元)六郷のカマクラ行事
 誤)Mosquito event to use as a pillow of six volost(六つの郷のまくらに使う蚊の行事)
【青森】
●元)安潟みなとまつり
 誤)All the cheap liman and Festival(すべての安い潟と祭り)
●元)ヤッテマレ軽トラ市
 誤)yattemare light tiger city(ヤッテマレ軽い虎市)
●元)亀ケ岡さくらまつり
 誤)Tortoise ka oka cherry tree Festival(亀か岡桜まつり)
【宮城】
●元)旧伊達邸鍾景閣
 誤)kyuitatsutei keikaku(きゅういたつてい けいかく)



 いやぁ、客観的に見れば、おもしろすぎます。

 受注者は翻訳エージェントではなく、IT企業だった、というのは、ある意味救われる気がしますが…… (もし翻訳エージェントがこういう仕事をしてたとしたら、悲しすぎる)
 でも、これじゃぁ復興支援に一役買うどころか、逆に迷惑かけてます……

 そういえば私も昔、予算がないプロジェクトの英訳を知人の知人から頼まれて、機械翻訳したのを直すだけでいいから格安でお願い、って言われて引き受けたことがありますが、もう2度とやらない! と思ったことを思い出します。時間ばかりかかるし、つまらないし。

 そうそう、何年か前からはウェブ上でも自動翻訳された文章が出回ってますよね。google検索すると、結構上位に出るし。あれ、調べものの邪魔になるので、困ります。

 機械も進化してるでしょうが、翻訳者は、まだまだ必要です! って、ちょっとホッとしたりして(^_^;

翻訳講座 受講生募集中

2010-12-10 10:23:20 | 環境
この夏から、環境英語をテーマに、ちょこっとオンライン翻訳講座の講師をやっています。

私が講師なんて、ほんとおこがましいと思いつつ、この8年間ありがたいことにいろいろな翻訳業務にお声をかけていただいて、特にこのところはチェッカーをやらせていただく機会も多く、その中で「こうすればもっと読みやすい良い訳になるのになぁ、惜しいなぁ」という気づきが多々あるので、そういうことをこれから翻訳者仲間になる皆さんと共有できれば、とお引き受けしています。

1月に2回目の講座があります。受講生募集中です!

「英語力・翻訳力向上キャンペーン」 2010年-2011年冬の講座 翻訳しながら持続可能性/サステナビリティについて考えよう:2011年1月 <1/11~1/24>

<すべてオンライン講座>

世界の環境や持続可能性/サステナビリティの現状を毎年分析して報告している『地球白書』の最新版State of the World 2010(Worldwatch Institute, 2010)の文章を訳してみる講座です。

一文が長く続く場合の処理のしかたなど、実際の翻訳の現場で役に立ついろいろな和訳時の処理方法を学びながら、読者の視点に立った「読みやすさ」を一緒に考えていきます。

環境や持続可能性/サステナビリティの翻訳では、自らの生活に関係するような学びが得られて、おもしろいものです。この分野に関心のある方、ぜひご一緒いたしましょう。

・開講期間:1月11日(火)~1月24日(月)までの2週間

・対象者:初級~中上級。翻訳と環境・持続可能性/サステナビリティに興味がある人ならどなたでも。

・進め方
1月11日の週 課題配信~各自で和訳。
1月18日の週 参加者の訳および出版訳の配信。(課題提出締め切りの約2日後)
        ポイント解説の配信。(課題提出締め切りの約4日後)
        参加者の疑問点へのフィードバック。

・講座で提供するもの
掲示板での意見交換、質疑応答
講師訳例
受講生優秀訳
解説ファイル

(個別の添削や振り返りシートへのコメントはありません)

意外に身近にあった地域冷暖房システム

2009-04-23 10:18:56 | 環境
日本の冬は「コタツでみかん」が定番だけど、
アメリカに留学してたとき、家の中全体が暖かいのに驚いた。
「セントラル・ヒーティング」といって、すべての部屋に暖気の吹き出し口があって、ある意味もったいないけど、やっぱり快適だった。
アパートに住んでた友達は、真冬、部屋ごとに温度を調節できないから、暑い暑いといって、窓を開けてたっけ……(あ~もったいない)。

そんな日本文化vsアメリカ文化のイメージがあったので、
district heating and cooling system(地域冷暖房システム)
というのは、西洋のものだと思っていた。

が、実は日本の都市部にも結構あるらしい。
しかも、新宿のは、延床面積が世界最大級とか。
EnergyAdvance/エネルギーアドバンス:地域冷暖房供給地区ご紹介

温熱・冷熱を1カ所で生んで近隣の建物に地下のパイプラインで供給した方が、コジェネができたり、建物個々で冷暖房するよりもエネルギー効率が上がるということらしい。
もちろん、建物が密集しているところは、ってことね。

うちみたいな田舎じゃ無理だわね。
せいぜい家の断熱性能、エネルギー効率を上げる努力をしましょう……。

生物多様性をシステム思考で考えるイベント2件

2009-03-30 14:16:24 | 環境
来年2010年秋、生物多様性条約締約国会議(COP10)が名古屋で開催されるので、これからしばらく生物多様性がホットなテーマになりそう。
「生物多様性」というテーマに「システム思考」という切り口でアプローチするワークショップ&フォーラムが4月(一般向け)と5月(企業向け)に開催されます。
まだ参加者を募集しているそうですので、「生物多様性って??」と考えてみたい方、是非どうぞ。

※以下転送歓迎※
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■「生物多様性をシステム思考とこころで学ぶワークショップ」
     2009年4月14日 東京 開催のご案内


「生物多様性が“腑に落ちる”ためのワークショップ」を開催します。

生物多様性のテーマは、「頭」での理解だけではなく、「こころ」で感じ、「腑」
に落ちることが大事です。

生物多様性とは何なのか、ミレニアム生態系評価などで語られていることは実は
どういうことなのか、何がキーポイントなのかを、つながりをたどることで全体
像をとらえる「システム思考」のアプローチで「見える化」し、深いレベルで理
解することができます。

山や森へ出かけるのではなく、部屋の中でおこないながらも、感覚的・直感的な
理解も深まるワークショップです。

ご関心のある方、
生物多様性って大事そうな気はするけど、何なのだろう?と気になっている方、
企業や組織のなかで「生物多様性について経営者や社員に伝えたいのだけど、い
まいち、どう伝えてよいかわからない。まずは自分が実感したい」という方、
ぜひご参加ください。

詳細はこちらから: http://www.es-inc.jp/news/001576.html

■日時:2009年4月14日(火)13:15~16:45(13:00開場予定)

■会場:こどもの城906研修室 / 東京都渋谷区神宮前5-53-1

■プログラム(予定)
13:15 はじめに
13:30 演習(1) 生物多様性の意味を考え、意義を感じる
14:30 演習(2) システム思考のループ図で考える生物多様性のキーポイント
15:15 休憩
15:30 演習(3) 自分と生物多様性のつながりを考える
16:30 振り返りとまとめ~次への一歩

■参加費:8,500円(税込)

■定員:40~50名ほど

■ファシリテーター:枝廣淳子、小田理一郎

■お申込み:
以下の申込書を申込専用e-mailアドレス:bio090414@es-inc.jpまでお送り下さ
い。受講費のお支払い方法のご案内を電子メールにて送信いたします。受講費の
お支払をもって正式受付とし、受講票を電子メールでお送りいたします。

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      < 申    込    書 >
2009年4月14日「生物多様性をシステム思考とこころで学ぶワークショップ」
ご氏名(ふりがな) [                       ]
ご所属       [                       ]
メールアドレス   [                       ]
連絡先電話番号   [                       ]
※この講座をどこでお知りになったか教えていただけると幸いです。
(  ) a. 枝廣淳子のメールニュース(enviro-news)
(  ) b. 職場・知人・友人からのご紹介
(  ) c. イーズのウェブサイト
(  ) d. その他 (               )
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※お申込後、数日たちましても受付票が届かない場合は、メール送受信のトラブ
ルの可能性がございますので、その際は info@es-inc.jp もしくは電話
03-5426-1128までお問い合わせください。
(有限会社イーズ 担当:安西/星野)


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■「企業と生物多様性フォーラム」
     2009年5月13日 東京 開催のご案内


「なぜ今、企業にとって生物多様性が重要になってきているのか」
「生物多様性に何が起こっているのか、そして今後何が起こりうるのか」
「企業として生物多様性に取り組んでいくための枠組みにはどのようなものがあ
るのか」
について、海外の先進企業の事例を数多く紹介しながら、企業にとっての生物多
様性の位置づけと取り組みを考えていくための「企業と生物多様性フォーラム」
を開催します。

生物多様性の本質とは何だろう?
企業は生物多様性にどう関連しているのだろう?
社内・社外にどうやって伝えていけばよいのだろう?
と思っていらっしゃる方ぜひご参加ください。
みなさまのご参加をお待ちしています。

詳細はこちらから: http://www.es-inc.jp/news/001587.html

■日時:2009年5月13日(水)13:15~16:45(13:00開場予定)

■会場:こどもの城906研修室(東京都渋谷区神宮前5-53-1 TEL 03-3797-5666)

■プログラム
13:15 はじめに
13:20 問題意識の共有
13:40 プレゼンテーション1:いまなぜ生物多様性か、なぜ企業が取り組むべきなのか 
~世界と日本の動向と企業の事例
14:20 休憩
14:30 プレゼンテーション2:生物多様性に何が起こっているのか、何が起こりうるのか 
~ミレニアム生態系評価を理解する
15:00 プレゼンテーション3:企業が生物多様性を考え、取り組むための枠組みと事例
   ~ESR(Ecosystems Service Review:生態系サービス評価)を理解する
15:30 休憩
15:40 プレゼンテーション4:企業の生物多様性への取り組み
セイコーエプソン株式会社 地球環境推進部 課長 平島安人氏
16:10 全体ディスカション(質疑応答含む)
16:45 終了

■ファシリテーター:枝廣淳子、小田理一郎

■参加費:5,000円(税込)
★イーズ主宰『日刊温暖化新聞』の企業・団体パートナーの方は3,000円

■定員:約50名
(1社・団体2名様まで。それ以上のご希望はご相談下さい。現場で実際に取り
組みをされる方々向けですので、
コンサルタント・コンサルティング会社の方はご遠慮下さい。ご希望があれば個
別に承りますので、ご連絡下さい)

■お申込み:
以下の申込書をメールinfo@es-inc.jpでお送りください。
受講費のお支払い方法のご案内を電子メールにて送信いたします。受講費のお支
払をもって正式受付とし、受講票を電子メールでお送りいたします。

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申 込 書
2009年5月13日(水)「企業と生物多様性フォーラム」に参加します。
ご氏名(ふりがな)[                          ]
会社名・部署名  [                          ]
メールアドレス  [                          ]
連絡先電話番号 [                          ]
★『日刊温暖化新聞』の企業・団体パートナーですか?
http://daily-ondanka.com/partnership/index.html
(   はい   ・   いいえ   )
※申込時にお申し出いただいた場合のみ、参加費を特別割引(3,000円)でご案
内させていただきます。
備考 [                         ]
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※お申込後、数日たちましても受付票が届かない場合は、メール送受信のトラブ
ルの可能性がございますので、その際は info@es-inc.jp もしくは電話
03-5426-1128までお問い合わせください。
(有限会社イーズ  担当 星野/飯田)


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牛の育て方と温暖化

2009-02-08 22:45:49 | 環境
地球の温暖化を引き起こすガスはいくつかあるけど、いつも一番話題になっているのが二酸化炭素(CO2)。産業革命後の100~200年間に、人間のせいで排出される量が劇増したから。

でも、問題なのはCO2だけではない。その一つ、メタンは“温暖化係数が21”、つまりメタン1トンが排出されると、CO2が21トン排出されるのと同じだけの温暖化が起こるといわれている。

で、そのメタンの大きな排出源になっているのが、牛のゲップ。
初めて聞いたときは、誰かにかつがれてるんじゃないかと思ったけど(^_^;

だから、牛の頭数を減らそう(食べる牛肉の量を減らそう)、とか、牛のゲップに含まれるメタンの量を減らそう、といった取り組みが行われている。

その一環で、イギリスでは、牛を牧草地で草を食べさせるようにすれば、消化器官の調子が良くなって、メタンの量が減るのではないか、という研究が行われている。つまり、牛はそもそも草食動物なのに、工場式畜産では草を食べさせず、穀類を食べさせている、ということ。(そういえば“肉骨粉”なんて話もあったわね。)

スウェーデンでの研究では、「草地で有機飼育された肉牛の場合、牛肉を生産するまでに排出される温室効果ガス排出量は、穀類で育てた牛より40%減」ったらしい。

安全な食べ物を手に入れる動きが、地球の温暖化を抑制することにもなる。
やっぱり、すべてはつながっているのね。


『地球白書2008-09』(2008年、ワールドウォッチジャパン)第5章「肉と魚――もっとも環境への負荷の大きい食材」より