環境にやさしい?翻訳者日記

環境分野を専門とする地方在住の翻訳者が、自らもなるべくエコなライフスタイルを目指します。がんばりすぎず、ぼちぼちと。

機械翻訳

2012-04-16 11:13:27 | 環境
 最近twitterで、なんか機械翻訳に関するつぶやきを見かけるなぁ~と思っていたら、こういうことだったのですね。


東北博のHP 誤訳ゾロゾロ
朝日新聞 2012年04月13日
 啄木忌は喪キツツキ? 秋田は飽きた? 東日本大震災の復興支援を目的に開かれている東北観光博覧会の公式ホームページ(HP)で、多数の翻訳ミスが見つかっている。自動翻訳機が打ち出した原文を業者もHP作成を丸投げした実行委も確認せず、ウェブ上に載せたためだ。膨大な訂正作業が終わるめどは立っておらず、各地の観光担当者は困惑している。
(中略)
 翻訳の担当は在京のIT関連企業。「復興支援に一役買いたい」と本来数百万円かかる各言語の自動翻訳を無償で引き受けたという。

■誤訳の主な例
【岩手】
●元の日本語)盛岡舟っこ流し
 HPの誤訳)We wash down Morioka ship kid(我々は盛岡の舟の子どもを洗う)
●元)啄木忌
 誤)Woodpecker mourning(喪キツツキ)
【秋田】
●元)あきた千秋公園桜まつり
 誤)Senshu park cherry tree Festival which we got tired of(飽きた千秋公園桜まつり)
●元)六郷のカマクラ行事
 誤)Mosquito event to use as a pillow of six volost(六つの郷のまくらに使う蚊の行事)
【青森】
●元)安潟みなとまつり
 誤)All the cheap liman and Festival(すべての安い潟と祭り)
●元)ヤッテマレ軽トラ市
 誤)yattemare light tiger city(ヤッテマレ軽い虎市)
●元)亀ケ岡さくらまつり
 誤)Tortoise ka oka cherry tree Festival(亀か岡桜まつり)
【宮城】
●元)旧伊達邸鍾景閣
 誤)kyuitatsutei keikaku(きゅういたつてい けいかく)



 いやぁ、客観的に見れば、おもしろすぎます。

 受注者は翻訳エージェントではなく、IT企業だった、というのは、ある意味救われる気がしますが…… (もし翻訳エージェントがこういう仕事をしてたとしたら、悲しすぎる)
 でも、これじゃぁ復興支援に一役買うどころか、逆に迷惑かけてます……

 そういえば私も昔、予算がないプロジェクトの英訳を知人の知人から頼まれて、機械翻訳したのを直すだけでいいから格安でお願い、って言われて引き受けたことがありますが、もう2度とやらない! と思ったことを思い出します。時間ばかりかかるし、つまらないし。

 そうそう、何年か前からはウェブ上でも自動翻訳された文章が出回ってますよね。google検索すると、結構上位に出るし。あれ、調べものの邪魔になるので、困ります。

 機械も進化してるでしょうが、翻訳者は、まだまだ必要です! って、ちょっとホッとしたりして(^_^;

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