橋本治とナンシー関のいない世界で

「上野駅から夜汽車に乗って」改題
とうとう橋本治までなくなってしまった。
平成終わりの年にさらに改題してリスタート。

キーホールTV

2009-10-01 11:16:13 | Weblog
キーホールTVのソフトをダウンロードしてみた。

ウィキによれば、このキーホールTVというのは、
「P2Pを用いたソフトウェアアプリケーションで
 動画をストリーミング又は、ファイルとしてP2Pネットワークに流し
 テレビチャンネルは世界中に配信される。」とある。

P2PというのはPeer to Peer(ピアトゥピア)の略で、
多数の端末間で通信を行う際の仕組みのひとつで、
対等の者(ピア)同士が通信をすることを特徴とする通信方式のことらしい。

なんだかわかったようなわからないような・・。
とにかく、ものすごく軽い負荷で、映像が送受信できるシステムで、
ソフトは無料である。

で、試聴した感想。
まだ視聴しかできないmacだからなのか、
解像度が低く、映像、音声ともに満足できるものではなかった。
開発した苫米地氏は、将来的にグーグルをも買収できるほど
成長可能性があると豪語していたが、この解像度を見てしまうと
本当にそんなにすごいのかなと、思ってしまった。
私はテクノロジーに関しては弱いので、ほんとはすごいのかもしれないけど。

でも、地方の番組とか、CNNとかも見られる。ラジオもあったし。
これが世界中で見られるわけだから、完全に画像が良くなれば
これは広がるかもなと思えた。

すでに、windows mobile版のアプリは出ていて
iphone版のアプリケーションももう開発済み、
リリースを待つばかりらしい。
そうなると、結構ユーザーは増えるのではないかという気がする。
それに、総務省肝いりによる技術開発らしいからなあ。

地上波のデジタル化にともない、
テレビ局の放送配信機能というのは本当に
限られたものになるなあというのをしみじみ感じた。

番組さえ作れれば、もうテレビ局を通さずとも
誰でもパソコンから配信できる。
もちろんその辺はすでにyoutubeやニコ動で行われているわけで
別に、大掛かりな番組でなければ、素人でも作れるし、
生の実況もありだ。

テレビ局に有利な部分があるとしたら、
大きなスタジオがたくさんあることや
大道具小道具、さらにはCGなどの美術関連、
カメラマンや照明、音声などの技術、
編集システムなどなど
番組制作における設備やノウハウがあることだけかもしれない。
だけかも、なんてそんな小さいものではないけど。

生放送でも、選挙特番のようなものの制作は、
制作会社や個人にはむりだろう。
ただ、テレビ局も、経営規模が縮小してしまっては
こうした気が遠くなるほど大掛かりな番組も制作がむつかしくなる。

テレビ局は、スターのブッキング力と
大掛かり番組だけで生き残るのか?

いや、スタジオとタレントさえ押さえられれば、
制作会社は大掛かりな番組だって作れる。
スポンサーが、直接制作会社と契約することができるようになれば
それは可能だ。

その場合、広告主を仲介している電通などの代理店はどう動くのか
(本音を言えば、電通はこの際潰れてほしいと思うのだが)、
放送におけるスポンサーの動向は興味深い。
制作会社は下請けのままなのか?それとも・・・
コンテンツ制作能力がダイレクトに
生き残りに関わってくれば、力のある所は自力で放送し
力のないところはテレビ局の下請けになる構図ができそうだ。

あと、個人の制作者まであわせて考えると、
ゲリラ的なものや超ニッチなものは個人にも利がありそう。
放送法の縛りを受けないからだ。
逆に言えば節度ある放送というのは、テレビ局に求められるはず
報道におけるきちんとした裏取りとか、冷静さだ。
しかし、今のニュースは冷静さを失っているし、
発表報道に慣れて、官庁発表のものについては疑わない。
誰でも彼でも報道に参入できる時代、テレビニュースは
きちんとした節度と、ジャーナリストとしてのプロ意識
という部分で生き残るしかないのではないか。

いや、通信における番組制作者全てに対する
指針のようなものができたら、その辺も成り立たないか。

すべてはお金の動きにかかっている。
広告代理店とスポンサーの動向、世の中の景気から目が離せない。
でも、電通は潰れちゃえば良いと思う。
搾取してるだけじゃん。






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