ごろりんブログ

雫石鉄也のブログ

中華かゆ

2020年06月07日 | 料理したで

 ようし、今朝はおかいさんを食おう。おかいさん。昔いた会社で、岡井さんという女子社員がおったが、別に彼女のことを想い出したわけやない。ちょっとかわいい娘やったけど、とくだんつきあいはなかった。
 ここでいうおかいさんは、岡井さんのことやない。おかゆのことや。関西では、なんにでも「ちゃん」や「さん」といった敬称をつけることが多いんや。「飴」は「あめちゃん」「芋」は「おいもさん」といった具合やな。そのでんで、「粥」は「おかいさん」とゆうんや。
 さて、そのおかいさんやけど、中華風でいこか。中華のおかいさんは、米粒が壊れてポタージュ風になるんが特徴や。
 米を軽く洗う。そのあと、油を少し垂らしておくんや。長ねぎのみじん切りを鍋に入れて加熱。そこに米を入れ水をいれ煮ていく。水は米がゆったりをするぐらいの量を維持しよ。蒸発したら足すんや。香りつけに八角を2個ほど入れとこ。具にする鶏のむね肉を入れて加熱。鶏肉に火が通ったら出して細かく裂いて塩コショウ。少しゴマ油をふる。鶏むね肉はパサパサして好かんというムキもおるけど、むね肉は脂分が少ないからパサつくんや、そやから油を補充してやればええんや。湯にガラスープの素を入れて味の補強をして、米がポタージュ状になればできあがりや。ザーサイの刻んだのとアサツキを散らしてできあがりや。すりゴマをふって食べようぞ。

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