これからしばらくの間、大須賀筠軒(おおすがいんけん 天保12(1841)年~大正元(1912)年)が、明治25(1892)年に書き記した『磐城誌料歳時民俗記』(歴史春秋社刊)を紐解いていこうと思う。
『磐城誌料歳時民俗記』には、江戸時代から明治時代の初めにかけての、いわき地域の民俗や人々の暮らしが極めて丹念に書き綴られている。
『磐城誌料歳時民俗記』旧暦7月1日の項には、次のような記述がある。
朔日 新盆ノ家ハ、是日ヨリ外ニ燈籠ヲ掲ゲ、佛壇ニ燈ヲ點ズ。新盆トハ昨年盂蘭盆後ニ死亡ノモノ始テノ盆ヲイフ。他方ニテ、あら聖靈トイフ。
これを現代的な表現に書き改めると、次のようになるか思う。
旧暦7月1日、新盆を迎える家では、庭先や門口などに盆燈籠を掲げ、仏壇に燈明を点(とも)す。新盆というのは、昨年のお盆以後に亡くなった人が始めて迎える盆のことをいう。他の地域では、新聖霊とも言ったりする。
「新盆」というのは、「にいぼん」と発音されたり、また、人によっては「しんぼん」とか、「あらぼん」と言われたりしている。
昔、私はこれを「にゅうぼん」と言っているのを聞いたことがある。多分、「にいぼん」と言ったものを、私が聞き違えたのだと思うのだが、その時、私はこれを「NEW盆」、まさしく「新盆」だと、変に感心してしまった・・・。
『磐城誌料歳時民俗記』には、江戸時代から明治時代の初めにかけての、いわき地域の民俗や人々の暮らしが極めて丹念に書き綴られている。
『磐城誌料歳時民俗記』旧暦7月1日の項には、次のような記述がある。
朔日 新盆ノ家ハ、是日ヨリ外ニ燈籠ヲ掲ゲ、佛壇ニ燈ヲ點ズ。新盆トハ昨年盂蘭盆後ニ死亡ノモノ始テノ盆ヲイフ。他方ニテ、あら聖靈トイフ。
これを現代的な表現に書き改めると、次のようになるか思う。
旧暦7月1日、新盆を迎える家では、庭先や門口などに盆燈籠を掲げ、仏壇に燈明を点(とも)す。新盆というのは、昨年のお盆以後に亡くなった人が始めて迎える盆のことをいう。他の地域では、新聖霊とも言ったりする。
「新盆」というのは、「にいぼん」と発音されたり、また、人によっては「しんぼん」とか、「あらぼん」と言われたりしている。
昔、私はこれを「にゅうぼん」と言っているのを聞いたことがある。多分、「にいぼん」と言ったものを、私が聞き違えたのだと思うのだが、その時、私はこれを「NEW盆」、まさしく「新盆」だと、変に感心してしまった・・・。
久しぶりにブログ読ませていただきました。
これからも
励ましの言葉 ありがとうございます。
がんばりますので、また、よろしくお願いします。
新盆を、現世の人ではなく「亡くなった人」が迎える盆、という表現が面白いと思いました
今では見られないいわきの行事や様子などを、これを読んで実感していきたいと思います。楽しみにしてます
コメント ありがとうございます。
長らくの間、休んでいてすみませんでした。
これからまたのんびりと書いていきます。
どうぞ、よろしくお願いします。