『磐城誌料歳時民俗記』の世界

明治時代の中頃に書かれた『磐城誌料歳時民俗記』。そこには江戸と明治のいわきの人々の暮らしぶりがつぶさに描かれています。

春遊山 高木誠一の記録

2007年03月22日 | 歴史
大須賀筠軒(おおすがいんけん 1841年~1912年)が
『磐城誌料歳時民俗記』に書き記した若者たちによる「春遊山」については、
高木誠一(1887年~1950年)も書き記している。
2人の表現にニュアンスの違いがあるのが面白い。
以下、高木の『石城北神谷誌』の「遊山、山の神講」の項の一部を引用する。

 若者組の樂みは何と云つても、七月の盆踊と鎭守の祭禮、
さては春の遊山、秋の山の神講である。
春は二月、新入者もあり、世話人もたちかはつた後、
秋は十月、麥播も終り、秋の収穫もすんで、仕事も片付いてから、
毎年廻り番で宿をして、
三日四晩位づヽ山の神様を祭り、牛飲馬食して樂んだ。


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