『磐城誌料歳時民俗記』の世界

明治時代の中頃に書かれた『磐城誌料歳時民俗記』。そこには江戸と明治のいわきの人々の暮らしぶりがつぶさに描かれています。

「じゃんがら念仏」の歌 その3

2006年08月04日 | 歴史
「じゃんがら念仏」の歌には、お盆にまつわるものも多い。

 早く来い来い 七月七日
   七日過ぎれば お盆さま

 旧暦の7月7日、かつての人々は、この日にわが身を清め、
先祖とともにお盆を迎える準備に取りかかった。

 鉦や太鼓は だてには叩かぬ
   仏の供養だ 南無阿弥陀仏
 
 じゃんがら念仏で 供養をすれば
   地下の仏さんも うれしかろ

 盆はうれしや 別れた人も
   晴れてこの世に 会いに来る

 次は、お盆に行われる盆踊りでの一齣を歌い込んだ歌。

 盆の十六日 踊らぬやつは
   猫か鼠か お稲荷様か
 
 盆の十六日 踊らぬやつは
   木仏金仏 石仏

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3 コメント

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盆踊り なつかしいなあ (satuki)
2006-08-07 05:36:41
盆踊りという言葉、

僕にとって、それはもう懐かしいって感じのものです。

小さいころに踊ったきりです。



全国的にも知られた盆踊りがあるけど、

いわきの「じゃんがら念仏」っていうのは

初めて聞きました。
返信する
どんな踊りなの? (稗貫御前)
2006-08-15 00:11:14
地元の念仏踊り、今日踊ってきましたが、

ルーツがいわきのジャンガラ念仏踊りと

いわれているようです。

しかし、瀬戸さんのブログから歌ありき、

という印象があります。

地元の念仏踊りには、そのような歌が

ありません。

歌う念仏は昔からなのでしょうか。

http://www.city.hanamaki.iwate.jp/resource/koho/o/pdf_koho/2005_01.pdf
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じゃんがらの歌 (瀬戸しゅん)
2006-08-15 10:16:43
稗貫御前さん、

ご訪問、ありがとうございました。



御地の盆踊りのルーツは、

いわきのじゃんがらとのこと。

もう少し、詳しく教えていただければ

幸いです。



ところで、じゃんがらの歌ですが、

じゃんがらのなかで、

歌詞の明瞭な歌が歌われるようになったのは、比較的、新しい時代のことではないかと思われます。



江戸時代の初め、

1650年代にじゃんがらは、

いわきの地に伝えられましたが、

じゃんがらに歌詞の明瞭な歌が入るようになったのは、そのずっと後、

明治時代以降のことではないかと

私は考えています。
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