『磐城誌料歳時民俗記』の世界

明治時代の中頃に書かれた『磐城誌料歳時民俗記』。そこには江戸と明治のいわきの人々の暮らしぶりがつぶさに描かれています。

「じゃんがら念仏」の歌 その4

2006年08月05日 | 歴史
「じゃんがら念仏」の歌には、米の豊作を祈るものも多い。

今年や豊年 穂に穂が咲いて
  道の小草にゃ 米がなる

「今年は大変な豊作だ。日和に恵まれ、
稲穂がたわわに実り、米がたくさんとれるぞ。
道脇の草にまで米が実っている」
というのが、この歌の言わんとするところだ。

稲にゃ穂が出る 日和は続く
  いわき平は 盆踊りよ

秋のたわわな実りの予感。豊作を目の前に、盆踊りも自ずと盛り上がる。

揃うた揃うた 踊り子が揃うた
  秋の出穂より 尚よく揃うた

米のなる木で わらじを作りゃ 
踏めば小判の 跡がつく

米の出来具合と人々の暮らしは密接な関係にあったのだ。

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