『磐城誌料歳時民俗記』の世界

明治時代の中頃に書かれた『磐城誌料歳時民俗記』。そこには江戸と明治のいわきの人々の暮らしぶりがつぶさに描かれています。

いわき市平豊間の諏訪神社

2007年05月09日 | 歴史
大須賀筠軒(おおすがいんけん 1841年~1912年)は
『磐城誌料歳時民俗記』(明治25年(1892)序文執筆)のなかで、
いわき市平豊間に鎮座する諏訪神社について、
次のように記している。

八日 大嶺諏訪明神、城ノ巽三里、豊間村ニアリ。
祭神、健御名方命、事代主命。勧請年紀詳カナラズ。
祠官ハ世々大嶺氏ナリ。又、大峯ニ作ル。
古鰐口ヲ藏ス。銘ニ曰ク、
奉懸熊野御宝前、奥州菊田庄、〇野郷、
康暦元巳未年十二月〇〇大藏小次郎トアリ。
火ヲ經ルモノヽ如シ。其菊多郡熊野御寳殿ノ物タル疑ナシ。
而シテ之ヲ此祠ニ藏スル、何故ヲ詳カニセズ。

豊間の諏訪神社の鰐口には、康暦の年紀銘があるという。
相当に古い。

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