『磐城誌料歳時民俗記』の世界

明治時代の中頃に書かれた『磐城誌料歳時民俗記』。そこには江戸と明治のいわきの人々の暮らしぶりがつぶさに描かれています。

「じゃんがら念仏」の歌 その8

2006年08月10日 | 歴史
いわきの「じゃんがら念仏」の歌のなかには、
男女の恋心を歌い上げたものも多い。
いわき市平の市街地を流れる「新川」、
そこには 「尼子橋(長橋)」という名の橋が架かっている。
そのあたりを舞台にした男女の恋物語を
「じゃんがら念仏」の歌が
情感豊かに歌い上げている。

 主を待ち待ち 尼子の橋に
   待てば出てくる お月様

 川の向こうに 馴染みを持てば
   霧シ雨でも 気にかかる

 浅い川なら 膝までまくり
   深くなるほど 帯を解く
 

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1 コメント

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浅い川なら (ペリカンちゃん)
2006-08-10 05:09:48
 浅い川なら 膝までまくり

   深くなるほど 帯を解く



川を渡る人の様子と、

異性を愛する人の情愛とが

巧みに掛け合わされて表現された歌ですね。



 川の向こうに 馴染みを持てば

   霧シ雨でも 気にかかる



というのもいい歌詞ですね。





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