ヒゲ社長の徒然日記

(有)西工務店ヒゲ社長の、華麗で無謀なチャレンジ物語

不揃いの美しさ?   No199

2015年07月31日 | レトロ硝子
今日は、施主様曰く「築250年の古民家」であるらしいお家の、雨漏りを修理しています。

雨トイの不備が原因だったのですが、それよりも仮に屋根から降ろされたこの瓦!

来待赤色の古い石州瓦が放つ、独特の色合いとオートメーション化されていない無骨さが、とても愛おしく、思わず写真に収めてしまいました。


不揃いの美しさっていう事も、忘れてはいけませんよね。


確かに最近の製品は、ゆがみや色むらもなく、均一で正確で一点の曇りもない。

それが当たり前になってしまい、それこそが美しいのであり、そうでなければ製品として世に出してはいけないという、そんな時代になっています。

不特定多数の人の目に触れる恐怖から、無難な製品しか作れなくなっているのかも知れませんんね。

でも時々出会うこの不揃いの瓦には、かなりの自己主張が見て取れます。

それが何とも言えない、安心感を与えてくれるのはなぜなのでしょう?

決まりきった物、事しか受け入れない世の中よりも、多様性を重んじる世の中であってほしいと、心から思うのです。