ヒゲ社長の徒然日記

(有)西工務店ヒゲ社長の、華麗で無謀なチャレンジ物語

キルト舘の怪

2008年05月28日 | 日記・エッセイ・コラム

静かな雨が降り、梅雨入りの近さを肌で感じる季節となりましたね。

九州や四国地方はとうとう梅雨に入ったと、今日のラジオで言っていましたよ。

それにしても、この梅雨のしとしと雨ほど、斐川町の水田に似合う雨は無いですよね。

築地松のある風景を、その「みなも」に見事に映し出し、霧雨がその風景を、わずかににじませている。

すると時間がゆっくりと、本当にゆっくりと、ほんの小さな音を立てながら転がっていく。

そんな気がして、空を見上げる・・・

先日、初めて斐川町内にある、「出雲キルト美術館」へ行ってきました。

へえー。キルトに興味があったんですか?と思われた方、すみません!有りません。と言うかわかりません!

実は、パッチワークとキルトの違いが、そもそも理解できていないのです。

と言うか、出来ていませんでした、が正直なところなのです。

今現在進めている、玄関廻りのリフォーム現場の奥様から「あそこの囲炉裏を見てきてよ」とおおせつかったのでした。

畳敷きで6畳の広いホールを持つ出雲平野独特の玄関リフォームのプランに、せっかくだからと囲炉裏を設置することを提案したところ、ご主人のあこがれであることが発覚し、直ぐに着工が決まり、今に至っています。

囲炉裏と言っても様々で、火棚や自在鉤を持つ本格的な物から、床の一部を切り抜いただけだったり、単なる飾りに過ぎない物まで、千差万別。

今回は、穴の周囲に来待石を貼り付け、実際に炭火なら使用可能にした、セミ囲炉裏と言ったところを目指しています。

問題は、囲炉裏の廻りの、テーブル代わりになる、木組みの形状をどうするのかと議論になったときに、参考にして欲しいからと言われ、キルト美術館に、キルトを見るのではなく、囲炉裏を見に行くことになったのです。

これって全く、動機が不純ですよね。

500円の入場料を払い、「すみません。囲炉裏を見せてください」と、案内係のお姉さんにお願いすると「どうぞどうぞ、でも、写真撮影は禁止ですから、心に写し取ってくださいね」と言われてしまい、あらためて美術館であることを自覚したのでした。

十数点あったキルトの作品達は、古民家の古い柱や梁や床板と、絶妙の暗さと、集中させたスポットのまばゆいばかりの光の中で、怪しく、優雅に、そして生命観あふれる輝きを解き放っているようでした。

わからないなりに、時間をかけ、見入ってしまい、本来の目的を忘れそうでした。

そうだ、今私は仕事中であり、芸術鑑賞に来たのではなく、囲炉裏が目的だったはずと、気を取り直して薄暗い板の間にあった、囲炉裏の前の座布団に座ったのでした。

ところが、ところがですよ皆さん!

座った正面には、壺庭に面した壁が取り払われ、一枚の硝子がはめ込んであり、そこからは土蔵の白壁の一部と、オブジェとして配置された梅の古木と、その向こうの古いガラス戸が、強い日の光に燦然と輝き、さらに目の前には、囲炉裏の真ん中に置かれた、花瓶に挿された菖蒲(たぶん?)の花がシルエットとなり、浮かび上がっていました。

ハッとするほどのその演出に、しばらく見とれていると、ゆっくりと、そしてじわじわと、なぜか心が震えだしたのです。

そのうち、涙がこぼれそうになり、やばいやばいとあわてて立ち上がり、お礼を言って、早々に退散したのでした。

五十路をひた走る、仕事オンリーで有るはずのおじさんの心を、激しく揺さぶったのはいったい何だったのか、検証は今後の課題とします。

そんなこんなで興奮さめやらぬ、ヒゲ専務の、長い長いブログにおつきあい頂き、ありがとうございました。

しかし、こんなことで「囲炉裏の有る玄関リフォーム」は、本当に完成するのでしょうか?

心配です!!

それではまた・・・


ピンチこそチャンス!!

2008年05月15日 | 日記・エッセイ・コラム

久しぶりに暖かくなって、春風が心地よく感じられていた今日の斐川町ですが、皆さんの住んでいる地域はいかがでしょう?

斐川町を含む、出雲平野は今、田植えの真っ最中なのです。

ほんの数日前まで耕され、土くれだっていた田んぼには、一面に水が張られ、まだ小さい苗が整然と並べられて、田から水田へと変化し、田舎の風景を、その水面に見事に映し出すのです。

今度の土、日には、一気にこの作業も進むことでしょう。

一年の中でも、私のもっとも好きな季節の到来が、自分自身を励ましてくれるのが、とてもよくわかります。

昨夜の自転車帰宅の風は、はっきりと冷たさを感じるほどの空気でしたが、これからはカエルの声を聞きながらの通勤となりそうで、とても楽しみにしているヒゲ専務なのですよ。

それはともかく、ミャンマーのサイクロンに続き、中国内陸部での大地震と天災がつづき、「地球が怒り出しているな」と、朝の出勤前に娘に向かってつぶやいて見ました。

一瞬目を丸くしてこちらを見た中1の娘には、何もしないこと、何も考えないことが、良いことではないんだよと教えたかったのです。

一方、今朝の新聞に、国産木材の需要が高まっていることが、掲載されていました。

中国はじめ、他の国々に外国産材が回され、国内に入りにくくなった事が原因のようですが、それはとても大きなチャンスなのかも知れません。

私も徐々に、輸入木材から国産材へとシフトしていく姿勢でいたのですが、ネックとなっていた価格差も無くなって来た今になっては、考える余地もありません。

ピンチこそチャンスって、まさしくこのことなんですよね。

日本の林業が元気になり、輸送による膨大な化石燃料の消費も削減でき、地域環境の中で育った、地域産の木材を、適材適所で使っていく。

なんだか嬉しくなりませんか?

官製不景気と言われるこの時期に、こんな小さな話題から元気をもらいながら、今日も走り回っていたヒゲ専務なのでした。

が、そうでなくとも硬い文章が、こんな事を話題にすると、ますます硬くなるのが、とっても怖い!!

だよね!


「春色新鮮」な出会いがいっぱい!

2008年05月02日 | 日記・エッセイ・コラム

ここ数日は、穏やかな天気が続きましたね。

今日も早朝より、ウグイスの声と、鶏や、スズメの声に目覚めた、とっても平和な私でしたが、皆さんはいかがでしたか?

そんな穏やかな中、今日は久しぶりに、ここ斐川町も地震で少し揺れました。

お昼の食事時でしたが、ズシッとくる衝撃の後、数秒とはいえ確かに揺れました。

地震の少ない島根とはいえ、ズシッと来た後の次の揺れが、どこまでなのかがわからない、未知なる恐怖は、不安で一杯になる物ですね。

ん~やっぱり、また少し寿命ちぢんだかな?

それはともかく、先週の土、日に開催した「春色新鮮リフォーム祭り」には、たくさんの方にご来場頂き本当にありがとうございました。

特に初日の土曜日は、すさまじい強風が吹き荒れ、昼過ぎには工作やペット建材の第二テントを、撤収せざるを得ないという事態となったにもかかわらず、それでも50組のご来場が有りました。

何とも有りがたいことと、感謝!感謝!なのです。

でもその分、お客様とゆっくりお話が出来、それはそれで充実していたと、私自身は満足しています。

しかし、外の担当をしていたスタッフのみんな、特にIHクッキングヒーターの実演をかねて、フライドポテトを揚げていた栖クラブのサッシ屋のS君は、足早に過ぎ去る皆さんに、熱い視線を送り続けていたにもかかわらず、殆ど足を止めていただけず、ショックを隠せなかったようです。

仕方ないよ~あんたのせいじゃないよ~と、廻りに慰められてたいたとか。

でも、二日目の日曜日はうってかわって、好天に恵まれ、家族連れにもたくさん来て頂きました。

もちろん、ポテトの評判も良かったようで、たくさん試食して頂いたようです。

包丁研ぎや、まな板削りも相当あったようで、当社の社長も飛び入り応援で、一生懸命研いでくれていました。

なにぶんにも「お祭り」ですから、来場者が多ければ多いほど、スタッフも生き生きと活気に満ちあふれて、がんばれるんですよね。

そんな中、メールのやりとりだけで、顔を合わせたことの無かった、町内のKさんも料理教室に参加していただき、初顔合わせとなったことや、松江からも機関誌だけのつきあいになってしまっていたHさんに、出かけて頂いたりと、とても新鮮な感動を、たくさん得ることが出来ました。

本当にありがとうございました。

おかげさまでイベントのタイトル通り、「春色新鮮」で、刺激的な(強風も含めて)春祭りとなりました。

両日併せて、130組のご来場、誠にありがとうございました。

当日の様子の一部分しかご紹介できませんでしたが、また、機会を見つけて報告したいと思います。

近々、ホームページにも、写真入りで報告する予定です(岩田君よろしく・・・と、ここで簡易に業務連絡!)

お楽しみに・・・

それでは皆さん・・・っと、そういえば、当社も明日から4日間の連休に入りますが、初日の明日は、我が家の女性達(妻と娘)と、恒例の斐川町一週ウオークマラソンに参加しますよ。

完歩出来るかなと、いつも不安の中スタートするのも、あと10時間後と迫って来ているのですよ。

42.195キロは、毎年ながら、やはり遠いんですよね・・って、今から泣き言かい?

老体にむち打って、ファイトだ!ヒゲ専務!

ではまた・・・