ヒゲ社長の徒然日記

(有)西工務店ヒゲ社長の、華麗で無謀なチャレンジ物語

シロアリ被害の対処法、其の二    vol.142

2012年05月29日 | 住まい

しばらく安定した天気が続き、先週末からスタートした基礎工事も順調そう・・・

なんて油断していたら、今朝の突然の雷雨!

一時的でしたが、何本もの稲妻が大地を突き刺す様を、しっかりと見させて頂きました。

やがて、ゆっくりと移動した雷雲が遠くに去っていくのを確認して、ホッと一息のヒゲ専務ですが、皆さん雷に打たれていませんか?

今朝のニュースでも、雷に打たれてなくなられた方や、全焼した家も有ったと悲しいニュースが流れていましたね。

そんなニュースを聞いて、5~6年前に私の家の近所にあった、牛舎を雷が直撃したことを思い出しましたよ。

その時は、積んであった藁が一気に燃えだし、中にいた5~6頭の黒牛達がステーキに・・・?

なんて、なるわけ有りませんからね。

ちゃんとひもを引きちぎって、屋外対待避をしていましたよ。

ちょっと期待しましたか?

でも、老夫婦で世話をしていた飼い主達は、新しい牛舎を建てることもなく、数年後には飼育をやめてしまわれました。

子供達が小さい頃は、足下の草をちぎっては、みんなで牛に餌やりをしていた物です。

黒く長い舌を、柵の間から思いっきり延ばし、子供達の持っている草を、その舌で絡め取るのです。

こわばった顔で、こわごわと手を差し出していた娘や息子達は、取られた瞬間「にこっ」と笑って私の顔を見るのです。

「やったよ、凄いでしょ!勇気有るでしょ!!」と言わんばかりに。

そんな動物との貴重なふれあい体験の記憶も、牛舎とともに消滅してしまったようで、その時とても残念で寂しい気持ちになった事を、今思い出しました・・・。

などなど、感傷に浸りながらこんな事書いていたら、ついつい長くなってしまいましたね。

それでは前回の続き「シロアリ被害の対処法其の二」を行ってみましょう。

それは、蟻害を受けた木材を取り替えるのではなく、現状維持にとどめる消極的な対処法だとお伝えしました。

それは、柱や土台の一部が食害を受けたとしても、基本的には芯の部分ではなく、周辺の辺材部分であることが多いからです。

木材の強度に関しては、辺材よりも心材部分が重要で、その部分はいわゆる赤身材となっていて、シロアリはほとんど食べることが有りません。

基本的な強度が不足していなければ、木材を取り替える必要が無いというのが、私の判断です。

なので現状維持とし、これ以上悪化するのを防ぐために行うのが、防蟻工事だという考え方です。

しかしこれには、強度が有る程度維持されているという条件が付いてくることを忘れないでください。

それでは又・・・

って、前置き長いくせに、本題が簡単すぎやしませんか?

というご意見をふまえて?次回は「蟻害に遭わないために」をお送りし、リベンジしたいと思います。

お楽しみにっ!!


シロアリ被害の対処法、其の一    vol.141

2012年05月23日 | 住まい

いつの間にか、春の陽気・・・から、初夏の暑さに変わってしまいましたね。

今日も、瓦屋さんと屋根の上に上がり、瓦敷き替えの下調査をしていましたが、やはり太陽に近い分暑かったですよ。

でも、屋根の上からふと周囲を見渡すと、ヒバリが鳴き燕が飛び交い、更にしばらくすると、空の高いところではミサゴが風に乗り、悠然と青空を横切っていきました。

と、突然甲高い声が聞こえたと思ったら、近くの田んぼのあぜ道に、キジの雄が姿を見せていましたよ。

雌を呼んでいるのでしょうか?

あ、あまりに平和すぎる・・・と、平和ボケを意識してしまったヒゲ専務ですが、皆さん平和ボケしていませんか?

さてさてこんな風に、徐々に気温も上がってくると、生き物たちの動きも活発になってきますよね。

出来ればおとなしく眠っていて欲しい虫たちも、もちろん例外では有りません。

黒い虫や白い虫、長いのに短いのナドナド・・・ゾゾッとするほど多士済々!

そんな中でも、特に私達を困らせるのが、床下や壁の中で木を食い荒らすシロアリ君たち。

今年は例年に比べ遅くまで寒かったせいか、10日ほど前頃になってやっと、羽アリの発生が確認され始めましたよ。

シロアリについては、以前にもこのブログで書いたことはありますが、このやっかいな虫たちの対処法を、もう一度お話ししておきましょうね。

まず最初に、この時期に見かける羽アリは、100%シロアリの羽アリなのは、皆さんご存じでしたか?

一昨日もある方から「羽アリが出ましたが、なんの羽アリか見てくださいませんか?」と、問い合わせが有りました。

そこで「残念ですが、この時期なら間違いなくシロアリですね。見なくても間違い有りませんよ。」とお答えしました。

それなら、どうしたらよいでしょうか?と、不安な気持ちを抑えながら、その方も話されるのでした。

そんな時の問いに、私はいつも「シロアリ処理をする場合にも、2つの考え方が有りますよ。」と答えます。

最初にお話しするのが、「ヒゲ専務流対処法、其の一」なのです。

それは、蟻害を受けた木材を全て撤去し、新しい木材に取り替えてから、全体を防蟻処理をする。

一般的にはこの方法をとりますが、被害の範囲が広い場合には、この工事だけでも結構な費用がかかりますし、何処まで取り替えるのかは、判断が難しくなります。

そこで、もう一つの方法である、「ヒゲ専務流対処法、其の二」として提案しているのが、現状維持という方法です。

それは、蟻害を受けたからと言って、それら全ての木材を交換するのではなく、極端な強度不足が生じていなければ、今以上に被害が進行するのを、ストップさせれば良い、と言う考え方です。

ちょっと消極的な対処方だと思われる方も、決して少なくは無いのかも知れません。

しかし、この「ヒゲ専務流対処法、其の二」である、消極的対処法を、私は結構お勧めしていますよ。

理由は様々ですが、長くなりそうなので、次回にその訳を書いてみましょう。

お楽しみに。

では又っっ!!


 ウッドデッキの床下は・・・   vol.140

2012年05月10日 | 住まい

麦の穂が、黄色く色付き始めたここ斐川町の田園風景。

その麦畑のすぐ横には、田植えの準備で、満々と水を蓄えた水田が広がっているのです。

この二つのコラボレーションは、斐川の春の風物詩として、定着してきましたね。

平和主義者の農耕民族を象徴するような、出雲人の心の豊かさは、遠くまで広がるこの水田がもたらしたものなのでしょう。

そんな農耕民族の代表者とも言える、のんびり屋のヒゲ専務ですが、皆さんのんびりしていますか?

気温も上がり、車を運転していると、ついついあくびの出てしまいそうな天気が続いていますね。

でもところによっては、上空に寒気が入り、地上との温度差で竜巻が発生し、大きな被害をもたらしました。

明日は斐川にも寒気が入るらしいので、注意しないといけません。

自然に対して人間はやはり、謙虚でいなければいけないのだと、今更ながら思い出していますよ。

さてさて、連休が有ったおかげで、ちょっとお久しぶりのブログ更新となりました。

前々回から、ウッドデッキの話をしていますが、皆さん覚えていますか?

初回はデッキに使う木材の話をし、前回はその木を長持ちさせるため、屋根を掛けてあげましょうとお話ししましたよね。

今回は更に長く使ってもらうために、床下からの湿気についてお話しします。

私達がウッドデッキを設置するときに、屋根と一緒に提案させて頂いているのが、床下のコンクリートなのです。

デッキの床下が土のままだと、どうしても湿気が残りやすく、木材を早く傷めてしまいます。

幾ら屋根がかかっていても、風によって吹き込んだ雨は、デッキの上に降り注ぎます。

そして当然床板の隙間から、地面に落ちて行き、土の中に染みこんでしまうのです。

問題は、その床下には雨水は流れ込んでも、直射日光が当たらないと言うことです。

床の周辺を囲うわけでは無いので、確かに風は吹き抜け、いずれ乾燥はするでしょう。

しかし、どうしても乾くまでの時間は、デッキのない地面の方が、数倍早いと思わなければいけませんよね。

そうなると、床下の湿気が長時間デッキの木材を痛めつけることになるのも、なんとなく想像できるのでは無いでしょうか?

それに比べ、床下にコンクリートが張ってあれば、水の切れも早く、当然湿気は残りにくくなりますよね。

要するに、ウッドデッキの面積を大きくすればするほど、日の当たらない面積も増えることになります。

更に、床下の掃除もしにくくなりますので、高さの低いデッキであればなおさら、床下には細心の注意が必要なのですよ。

解って頂けましたでしょうか?

あこがれのウッドデッキを設置する前に、是非とも検討してみてくださいね。

では又っ!!