ヒゲ社長の徒然日記

(有)西工務店ヒゲ社長の、華麗で無謀なチャレンジ物語

玄関手摺の注意点   No.167

2013年05月25日 | 住まい

一日ごとに日差しがきつくなり、ついつい窓を開けると、カエルの合唱が聞こえる季節になりましたね。

それもそのはず、気づけば弊社の廻りの田んぼには、一面水が張られ早苗が初夏の風に揺れています。

このところの高い気温で、苗も一気に伸びを早めて、水面に映る築地松を隠そうとしているみたいですね。

もう少しこのまま、水都・斐川?を演出してほしいと感じているヒゲ専務ですが、みなさんの心には、何が映っていますか?

一日を終え、会社のカギを閉めて帰るころには、昼間の風もやみ、田の水面が穏やかになっています。

そこには、家々の窓からから漏れ出た柔らかな電燈の光が、お家のシルエットと共に、きれいに映し出されているのです。

その光景が、昼間の喧騒を忘れさせてくれ、そして心の安らぎを演出してくれるのです。

でも、もう暫くすると苗がどんどん大きく育ち、いつの間にか水面を覆い隠してしまうので、幻の水都?となってしまうのです。

残念ですが、それこそが無情なる季節の移ろいの、憎めない魅力といったところなのでしょうね。

さてさて、余談はそれくらいにして、さっそく本題に入ってみましょうね。

階段から始まり、トイレ、お風呂と続いた「手摺シリーズ」でしたが、みなさん覚えていますか?

これらの空間において、手摺の必要性を強く感じるのは間違いないことと思います。

それでは、それ以外と言えばどこになると思いますか?

私たちが次に多く取り付けるのが、生活動線の途中にあらわれる、床面に大きな高低差のある通路の一部となります。

そこできょうは、玄関などの大きな段差のある場所で、手すりを設置するときの注意点などをお話ししたいと思います。

玄関や勝手口など、床の上から土間などの外につながる空間には、どうしても大きな段差ができてしまいます。

新しいお家であっても、最低でも20センチはあり、古い田舎の家なら40センチから50センチの場合も見かけます。

靴を脱いで家に上がる習慣のある日本だから、仕方ないよね~と言って、笑って済ませるわけにもいきません。

日々の生活空間内にある危険を放っておくと、時として重大な事故を招くことがあるからです。

この場合の手摺も、お風呂内部の縦型手摺りのように、片足立ちになった時の身体の安定を保つことが大切になります。

それと同時に、片方の足に全体重を負担させるのではなく、腕の力でお手伝いする意味でも手すりが重要だと考えます。

ここまで言えば、なんとなく手摺の形が見えてくるのではないでしょうか?

そう、この場合であれば、縦と横とが一体となったL型手すりが有効となります。

以上のように、手すりの目的をはっきりさせることで、形状や設置高さ、さらには取り付け強度も決まってくると思ってください。

長く続けたので「手摺シリーズ」は今回で終わりますが、なぜそこに手すり必要なのか、どんな時に手摺をつかむのかを、もう一度問い直すことで、失敗を避けることが出来るでしょう。

それでは、シリーズ最初に言った「転ばぬ先の手摺」を再検討していただき、快適で安全な生活を送って下さいね。

ではまたっ!!


ユニットバス内部の手摺  No.166

2013年05月14日 | 住まい

一昨日あたりから、日差しが強くなってきたと思ったら、突然暑くなって来ましたね。

きのうは、所によっては30度を越えていたとか?

寒暖の差の激しさに、身も心も翻弄されそうなヒゲ専務ですが、みなさんの心は翻弄されていませんか?

水田地帯のここ斐川町では先日の日曜日が、田植え真っ盛り~!!の感じでしたよ。

まだまだ兼業農家の多いこの地域では、連休の合間に準備をして、次の日曜日には「朝から田植え」と言うお家がたくさんあります。

田植え機での作業とはいえ、ゆっくり休む間もない方々の努力には、頭の下がる思いです。

きっと秋には、立派なお米が採れることでしょう。

さてさてそれでは、前回の浴室手摺りに続けて、今回はシステムバス内部の手摺についてお話ししますね。

システムバスあるいはユニットバスと言われている、組み立て式のお風呂のことは皆さんご存知のことと思います。

私たちも10数年前から、左官さんにお世話になることのないこのタイプばかりを設置しています。

そのお風呂に設置する手摺と言えば、前回お話ししたような、水に強い樹脂製になるのは当然ですよね。

そして、設置されるのは浴槽の向かい側の壁に水平に取り付けるタイプと、洗い場と浴槽の境目の壁に取り付ける、縦型タイプがあります。

最初に言った、浴槽と平行に付けるタイプは、浴槽上端より15センチ程度あげて設置します。

これは浴槽内での立ち座りに身体を支えることを目的に設置されています。

そしてもう一つの縦型の手すりは、洗い場から浴槽に、あるいは浴槽内から洗い場へと移動するときに使います。

この動作をするときには、必ず片足立ちになり身体が不安定になる為、転倒防止を目的としています。

また、脱衣室から浴室への出入り口付近に付けるタイプも有りますが、最近のバリアフリータイプのお風呂なら、必要が無いかもしれませんね。

それ以外には、洗い場側に水平に取り付けて、タオル掛け兼用として設置する場合もあります。

ただそれらは、ほとんどの場合後付けタイプになりますが、最近は壁面パネルに向かって、複数のビスを打ち付け固定するようになりました。

これなら鋼板パネルのユニットバスであれば、どこでも自由に設置できますので、ぜひご相談くださいね。

それでは又・・・!!