ヒゲ社長の徒然日記

(有)西工務店ヒゲ社長の、華麗で無謀なチャレンジ物語

室内のブラックホール? vol.132

2012年03月05日 | 住まい

昨夜からの冷たい雨が降り続く、ここ斐川町。

3月になったんだから、いい加減に春めいてきても良いんじゃ無いか~と、叫びそうなヒゲ専務ですが、皆さん叫んでいませんか?

とは言っても、気温は幾らか上り調子になりつつあり、今週は10℃を超える日が幾日か有りそうで、何だかワクワクしています。

小さな庭の雑草が伸びるのはちっとも嬉しくないのですが、里山の新芽が萌え出るのを心待ちにしているおじさんおばさんは、いっぱいいるのでしょうね。

もちろんここにも約一名、そんな変なヒゲのおじさんが。。。!

さてさて前回の続き、窓とガラスの関係についてもう少し述べてみましょう。

前回は、ガラスの種類と光の関係をお話ししました。

今回はガラスの種類が、空間の大きさを変える点についてお話しします。

もちろん、ガラスの種類によって、部屋の面積が変わるわけではなく、感じ方が変わると言うことです。

窓のサッシをメーカーさんに注文する前に、大きさやタイプや網戸の有無、それにガラスの種類を一つ一つお客様に確認をします。

それと同時に、設置する高さや微妙な位置関係も確認するのですが、大切なのは部屋の用途によって、それぞれのガラスの特性を考慮しないといけないと言うことです。

物置や納戸など、収納が主な用途である場合と、客間や居間などの居室に設置する窓では、ガラスに対する視点を変えないといけません。

前回も書いたように、収納を主とする部屋であれば、窓からの光は必要最小限にした方が良いのです。

しかし、客間や居間、個室などの場合は、可能な限り大きな窓の、しかも透明のガラスを使いましょう。

お隣の視線が気になるなら、塀や植栽で目隠しをしたり、カーテンを吊したりします。

しかし、そのカーテンは必ずレースとドレープの2重にしておき、昼間はレースで過ごせれば一番良いのです。

大切なのは、たとえそれがレース越しであっても、室内から窓ガラスを通して、外の様子が見えることなのです。

庭や遠くの景色が見えることにより、確実に部屋が広く感じるのです。

逆に外の見えない型板ガラスを使った場合には、そのガラス面が壁になります。

確かに光は入って来ますが、外の景色が見えないことで、単なる光る壁でしかなく、圧迫感を感じますので注意して下さい。

もう一つ注意すべきは、昼の間は室内に光を取り込んでくれる、とてもありがたいガラス窓が、夜には全く逆効果を演じてしまうことです。

もし室内にカーテンの吊られていない窓が有れば、そこは昼とは真逆に、照明の光を吸収し外部に放出してしまう、ブラックホールみたいな窓になってしまうのです。

窓から光が漏れると言うことは、大切な光を外部に逃がしてしまっていると思って下さい。

もし、夜間に室内の明るさを確保したいのなら、窓には光を反射の出来る、白っぽいカーテンを吊ることが最も効果的となります。

外が見えない、あるいは誰にも覗かれないからと言って、室内にブラックホールを作っていませんか?一度注意して見てくださいね。

次回は、お家の窓と光の関係を、もう少し具体的に書いてみます。

では又っ!!