ヒゲ社長の徒然日記

(有)西工務店ヒゲ社長の、華麗で無謀なチャレンジ物語

 高級感のある「来待赤瓦」 vol.129

2012年02月15日 | 住まい

ぐずついたお天気が続くここ斐川町。

昨日も今日も、大社町内での窓の交換工事を延期してしまったヒゲ専務ですが、皆さん延期してませんか?

更に、今夜から再び寒気が入り込み、肩をすぼめて歩く日が又しばらく続きそうですね。

1階の屋根に足場を掛けない限りは、工事の出来ない2階の窓の交換工事。

足場を掛け終わるまでは、雨で瓦が濡れていては屋根の上が歩けないため、工事が出来ないのです。

島根県西部の石見地域で生産されている石州瓦の事は、今まで何度かここでも書きましたよね。

それくらい私達とは関わりの深い、数少ない地元産の建築資材と言って良いかも知れません。

その石州瓦には、もちろん幾つかの種類と、幾つかの色があります。

大まかな種類としては一般的な和瓦と、それ以外の洋瓦といったところでしょうね。

それぞれに見合った、単色や多色など独特の色が施されています。

でも、その色によって幾らかのクセが有るのをご存じでしょうか?

今回は特に、私達が最もよく使っている、和瓦について説明して見ましょう。

最初に触れたように雨で濡れた瓦は、滑りやすくはなるのですが、色によって随分危険性が変わるのです。

最近一番多く見かけるし、私達が最も多用しているのが、銀黒の色です。

つや消しになっているので、見た目にも優しく、なおかつ滑りにくくなっています。

もちろん、危険性は有りますので、濡れたときに瓦の上を歩くのは、避けた方が無難なのは間違い有りませんけどね。

次に見かけるのは、西部の石見地域に多い赤色の瓦と、東部の出雲地域で多い黒色の瓦ですが、滑りやすさについてはほぼ同じです。

遠くから見ても、ひかり具合で何となく解りますよね。

でも、危険性だけで見た時にトップなのは、独特のツヤと光具合を見せてくれる、来待赤と呼ばれる色の瓦です。

斐川町の東隣町でもある松江市宍道町来待で産出される来待(きまち)石。

その成分で釉薬を作り、焼き上げた赤い瓦が「来待赤」と言うカラーなのです。

この色の瓦は、濡れていなくても滑りやすく、よほど注意して歩かないといけません。

でも、独特の色具合だと書きましたが、かなり高級感のある、奥の深い色だと個人的には思っています。

赤色と言ってもかなり渋めの赤で、その上透明感があり、光の当たり具合によって虹色に変化するのです。

もちろんその分、他の瓦より若干値段も「高級感」なんですけどね。

ちなみに、工事を予定していた大社町のお家は、黒色の瓦でした。

今週唯一、傘マークの付いてない明日こそ、勝負ですぞヒゲ専務!

ってことで、では又っ!!