ぐずついたお天気が続くここ斐川町。
昨日も今日も、大社町内での窓の交換工事を延期してしまったヒゲ専務ですが、皆さん延期してませんか?
更に、今夜から再び寒気が入り込み、肩をすぼめて歩く日が又しばらく続きそうですね。
1階の屋根に足場を掛けない限りは、工事の出来ない2階の窓の交換工事。
足場を掛け終わるまでは、雨で瓦が濡れていては屋根の上が歩けないため、工事が出来ないのです。
島根県西部の石見地域で生産されている石州瓦の事は、今まで何度かここでも書きましたよね。
それくらい私達とは関わりの深い、数少ない地元産の建築資材と言って良いかも知れません。
その石州瓦には、もちろん幾つかの種類と、幾つかの色があります。
大まかな種類としては一般的な和瓦と、それ以外の洋瓦といったところでしょうね。
それぞれに見合った、単色や多色など独特の色が施されています。
でも、その色によって幾らかのクセが有るのをご存じでしょうか?
今回は特に、私達が最もよく使っている、和瓦について説明して見ましょう。
最初に触れたように雨で濡れた瓦は、滑りやすくはなるのですが、色によって随分危険性が変わるのです。
最近一番多く見かけるし、私達が最も多用しているのが、銀黒の色です。
つや消しになっているので、見た目にも優しく、なおかつ滑りにくくなっています。
もちろん、危険性は有りますので、濡れたときに瓦の上を歩くのは、避けた方が無難なのは間違い有りませんけどね。
次に見かけるのは、西部の石見地域に多い赤色の瓦と、東部の出雲地域で多い黒色の瓦ですが、滑りやすさについてはほぼ同じです。
遠くから見ても、ひかり具合で何となく解りますよね。
でも、危険性だけで見た時にトップなのは、独特のツヤと光具合を見せてくれる、来待赤と呼ばれる色の瓦です。
斐川町の東隣町でもある松江市宍道町来待で産出される来待(きまち)石。
その成分で釉薬を作り、焼き上げた赤い瓦が「来待赤」と言うカラーなのです。
この色の瓦は、濡れていなくても滑りやすく、よほど注意して歩かないといけません。
でも、独特の色具合だと書きましたが、かなり高級感のある、奥の深い色だと個人的には思っています。
赤色と言ってもかなり渋めの赤で、その上透明感があり、光の当たり具合によって虹色に変化するのです。
もちろんその分、他の瓦より若干値段も「高級感」なんですけどね。
ちなみに、工事を予定していた大社町のお家は、黒色の瓦でした。
今週唯一、傘マークの付いてない明日こそ、勝負ですぞヒゲ専務!
ってことで、では又っ!!