この数日は、すっきりとした青空を見たことが無く、何となく紫外線に飢えた感じのここ斐川町。
今日の空も、どんよりとした厚い雲に覆われ、底冷えとまでは行かないまでも、寒々とした一日でしたね。
そんな寒さと、インフルエンザの脅威から逃れるために、ず~っと怪しいマスク姿のヒゲ専務ですが、皆さん怪しくないですか?
幸い我が家も、そして我が社も、ウィルス攻撃にはさらされておらず、このまま春まで持ちこたえて欲しいものです。
それにしても、今年の冬は全国的にも積雪の多さと、気温の低さが特徴的ですよね。
そんな寒いある日の午後に、寒さ対策を相談したいと、とあるご家族が来社されました。
それは、長年お付き合いをさせて頂いているお客様の、息子さん家族でした。
一昨年の冬に、某ハウスメーカーが十数年前に建てた中古住宅を購入されたそうです。
しかし、その年の冬も、もちろん今年の冬も、寒さがつらくてたまらないのですが、どうしたらよいでしょうか?と言ったご相談でした。
確かに十数年前には、ハウスメーカーが坪二十数万円で家が出来ますと、激しい価格競争をしていた時代でした。
さすがに今は、そんな無茶を言わなくなりましたが、当然その価格では断熱材もろくに入っていない設定なのです。
それでも、安さに惹かれて建てた方もかなりあったようですが、そうとは知らず中古で買った人にとっては、住んでみないとわからない、衝撃の事実!と言ったところなのでしょう。
いくら中古住宅と言っても、土地付きであれば小さな金額ではないのは想像できます。
もちろんその支払いをしながら、更に断熱工事で家中リフォームをするのは、予算的に無理があるからのご相談でした。
しかし、よくよくお話を聞いてみると、一階には畳敷きの和室が有るにもかかわらず、2階の寒いフローリング床の部屋を寝室にしているとのこと。
更に、布団が汗で濡れるのがいやで、床面にスノコを置き、その上に布団を敷いて寝ているとか。
(でもこれでは、布団の廻り全てが冷たい空気に晒されていることになるのですが・・・)
その理由は、昨年の梅雨の時期に和室でダニの発生が有った経験から、幼い子供達の健康を考えてのことだそうです。
しかし、よく考えてみて下さい。
2階の部屋よりは一階の方が、明らかに外の影響を受けにくい筈ですよね。
2階が上に乗っかっている分、外気に直接触れる壁や天井の面積は、確実に一階部分の方が少ないのです。
もちろん、床下にだって幾らかの風がながれるよう設計されているのですが、和室なら畳が床下断熱材の役目を、しっかりと果たしてくれます。
さらに、一般的に、和室の窓には障子が建てられていますよね。
たかが障子の紙一枚と思われるかも知れませんが、十分に断熱効果は有りますし、汗や水蒸気を吸い込む調湿作用も、畳と一致協力してやってくれます。
私としては、一階の和室を寝室にするのが最善の策と思いますが、いかがでしょう?
ただ、昼の間は布団を上げ、出来るだけ寝室の扉を解放してやり、畳や布団、そして障子の紙が吸い込んだ水分を、放出出来るような環境を作ってやればいいのです。
一手間掛かることは間違い有りませんので、大変かも知れませんが、子供さんのためにもがんばってみて下さい!
と、わかりやすいよう時間を掛けて、そんな話をしてあげました。
それならお金を掛けずに出来るのでやってみますと、いつの間にか雪で真っ白になった道を、家族みんなで仲良く帰って行かれましたよ。
そう言えば、今は高校生となった私の娘は、小学校4年生まではお父さんと一緒に眠るのが大好きでした。
そのころは、湯たんぽ代わりの娘の体温で、掛け布団一枚だけでも、冬の寒さなどちっとも感じなかった事を思い出しましたよ。
ん~~あのころが懐かしい!!
あっいや、もしかしてこれを、娘が読んだらタダじゃ済まないだろうな~とおびえつつ、今夜はこれにて!
では又っ!