ヒゲ社長の徒然日記

(有)西工務店ヒゲ社長の、華麗で無謀なチャレンジ物語

床暖房施工のポイント   vol.118

2011年11月17日 | 住まい

昨日より、冬を感じさせる天気となり、気温もぐっと下がりましたね。

思えば11月も半分過ぎ、あと2週間ほどで恐怖の年末、12月が迫ってきているではありませんか!

何がどうというわけではありませんが、何となくやばいな~と感じてしまう今日のヒゲ専務ですが、皆さんいかがお過ごしですか?

今朝のニュースに冠雪の富士山が映し出されていましたね。

その美しさに見とれるとともに、今年も厳しい冬が訪れそうで、そろそろ寒さに対する覚悟を心に芽生えさせなくてはいけないな~と思っているところです。

さてさて前回に続き、そんな覚悟とは裏腹の「ほんわか生活」を迎えるための、床暖房続編をお届けします。

おかげさまで、実績が出来るにつれヒゲ専務なりに気づいた、床暖房施工の注意点を書いてみようと思います。

まず一つ目は、しっかりとした断熱を施すこと。

「床面温度が25度以上になりません」と前回書きましたが、それは裏を返せば熱量が小さいと言うこと。

大切な熱を逃がさないためには、床・壁・天井と窓を含めた部屋の周囲を、しっかりと保温してやる必要があるのです。

その為には、外部に面した窓をペアガラスにすることは必須なのですが、それ以上に注意するのは隣室との境にある木製建具です。

私達が施工する床暖房は、リフォームに併せて採用するので、一軒の家全体ではなく部分的な施工なのです。

キッチンリフォームの時に、LDKとそれに続く居間に設置することがとても多いのです。

なぜなら家族が集まりやすく、なおかつ長時間いたくなる空間にすることが、床暖房を入れる究極の狙いなのですから。

デモもし、快適なはずのLDKの周囲が、壁面よりも襖や障子の建具が多ければ、そこから熱はどんどん逃げてしまいます。

ガラス戸であれば大丈夫と思っている方もあるかも知れませんが、ガラスは熱伝導率が高いので、まったくあてにはなりません。

出入り口は必要最小限にとどめ、それでも明るく不自由のないプランニングを心がける事が、とても大切になって来るのです。

二つ目に、床暖房パネルを敷き込むときに、床面積の70%以上敷き詰めることをお勧めします。

少ないと、床面に触れた足が冷えを感じるだけでなく、絶対熱量が不足してしまう危険があるからです。

可能であれば、80%の敷き込み率を確保できれば、安心ですね。

そしてもう一つ、先に書いた部屋の周囲を断熱する時に使用する断熱材ですが、これにも施工の際に注意が必要です。

殆どの場合、断熱材は部屋の内側から外部に向けて貼り付けるのですが、その時なるべく室内側に密着するように取り付けないといけません。

もし、断熱材と内壁材に隙間があると、そこの空気が流れることで、貴重な熱を逃がしてしまうことがあるからです。

特に床下の断熱材の施工には細心の注意を払ってください。

床暖房パネルの中を通う温水が発する熱を、床上ではなく床下に放ってしまってはなんの意味もありませんからね。

割安になってきたとはいえ、まだまだ高価な買い物である床暖房。

施工ミスで「無用の長物」にしてしまわないよう、工務店の技術力アップが必要なのです。

などなど、ヒゲ専務の適切なアドバイス?により、これからたくさんの「ほんわか家族」が生まれると良いですね。

ではまたっ!!