謎の日常

 「観光」に”感動”などといった余計な”感情”は必要ない・・・
 ただ”事を終わらす”とだけ考えれば良い・・・

ドイツへの道・・・(アムステルダム:オランダ)

2009-01-16 06:58:27 | オペレーション・イリーガル
 オランダ



2009.01.16(金)


 家を出て空港へ向かう。
 今度の目的はヨーロッパでの短期のバイトに入る事だ。

 仕事の開始はドイツのシュツットガルトからだが最初の目的地はアムステルダム、パスポートを交換したとはいえ前回最後に出国したドイツに最初から入ってしまうとシュンゲン条約(この加盟国全体で入国してから180日間以内に90日間対応となるので)にひっかかり滞在期間が予定の3ヶ月とれないかもしれないと考えたからだ。

 国が違ってもこのシュンゲン内の出入国管理がオンラインかなにかで集中管理されていればちょっとまずいが、なんとなくそんなことは無さそうだし何よりも3ヶ月オープンで一番安いチケットの接続を調べたらアムステルダムイン、デュッセルドルフアウトというのが時間的にも丁度都合が良かったらからだ。

 航空会社はもちろんあの「アエロ・フロート」、格安と言ったらこいつで決まりだろう・・・


飛び立つアエロフロートから成田空港を眺めて・・・


アエロフロートのモスクワ行きは液晶もついていた!昔はこんなことなかったのに・・・、そして食事も良くなっていた!!
 


 難点は一つ、モスクワでの接続の時間は短いのだがアムス着は夜の2300時頃であることだろう。

 だが、ツーリストではなくなったとはいえ過去の経験は生きている。
深夜着の場合は空港で雑魚寝が鉄則だ。それをみこして朝アムステルダムからデュッセルドルフへ行く鉄道のチケットももうオンラインで予約済みだ。

 このプロフェッショナルに死角は無い・・・


モスクワの空港(シュレメチボ空港)にて



 アムステルダムには夜の2230時に到着。予定通りだ。
 
 先程にも述べたようにこの時間からホテルに泊まってまた朝早く出るのは無駄だ。空港にどこか寝れそうなベンチでもないかとしばし徘徊をする。

 アムステルダムの空港は以外に椅子が少ない。ただのアマチュアでは寝るのには難儀しそうな雰囲気だがそこはこのプロフェッショナル、この程度のことはなんでもないことだ。

 おおまかに座って耐えられそうな場所を探し当て、そこで一晩明かすことを決める。

 後は時間の経過を味方につけて朝まで粘れば良いだけの事だ。

 

 それから一時間ぐらいたったのだろうか・・・何かのアナウンスの声が聞こえてくる・・・



 「当空港は安全上の問題もありまして夜の0000時から0400時まで空港を締め切ります・・・」
 



 「・・・」




 「・・・・・・・」




 「まっまじですかっ!!」




 ううむぅ~・・・


 泊まる場所に不自由するのはまあ良かったとしてロックアウト(締め出される事)は予想外だったぞ。
 元エレガントヨーロッパ・ツーリストとしてはまさかヨーロッパの空港で一晩明かす事が出来ないなんて事があるとは考えられなかったぞ・・・



冬真っ盛りの今、空港の外へ出て野宿するのもちょっと考え物だ・・・


 しばしの逡巡の後、空港から市内に出る事にする。
 
 速攻で街に出ていればまだ深夜前に中央駅に到着可能だったのだが・・・

 時間の経過を味方につけるつもりがどうやら敵にまわってしまっていたようだ。


 結局ついたのは0000時過ぎ、プロフェッショナルの勘を生かして駅から歩いてすぐの所に18ユーロで泊まれるドミトリーがあったので何とか睡眠場所は確保できたが・・・

到着した中央駅


 駅付近の夜景
 


 しかしアムステルダム空港(実際の名称はスキポール空港)、深夜ロックアウト有りだとは・・・

 今回のオペレーション、中々に幸先の悪い出足と言うより他はないだろう・・・