謎の日常

 「観光」に”感動”などといった余計な”感情”は必要ない・・・
 ただ”事を終わらす”とだけ考えれば良い・・・

最大の都(ベリーズシティー・ベリーズ)

2008-02-01 07:20:37 | 3rdミッション 中米
最大の都(ベリーズシティー・ベリーズ)

2008.02.01
 
 
 ベリーズと言えば「世界第2位のグレートバリアリーフ」があり、ある旅行者による「海と島、シュノーケリングやダイビングをやらなければベリーズは語れない」という発言からもわかるように「ベリーズ=海+島」なのである!



 とはいっても「リゾート等とは全く縁の無い"首都狙撃手"たるこのプロフェッショナル・・・」


 島も海も捨て、ただ街巡りをする事にした。


 まずはベリーズシティーが標的だ。

 ここは以前の首都であり、ベルモパンに首都が移転した現在であっても、まだベリーズ最大の都市である。



 わくわく、どきどきする"何か"があるに違いない・・・

 しかしベリーズのバスはメキシコとはエライ違いだ!
 どこかのスクラップ工場に持っていっても立派に通用しそうなラインナップである。

ベリーズのバス。メキシコとの落差が激しい。



 国境から4時間ほど、ベリーズシティーへと到着する。ベリーズ最大の都の始まりだ!

 がっ・・・

ベリーズのメインバスターミナル。
 

 って・・・ここ何処??

 ベリーズ最大の都市と言う割には・・・

 まだ寝ぼけてるのかな??

 周りの人に色々確認してみると・・・ここが「ベリーズシティーの中央バスターミナル」であるらしい・・・

 カリンは島へ行きたがっており、タクシーでマリン・ターミナルへ、私はまた出発するときの為に歩いて市内に向かいたかったのでここで別れる事にする。
 そもそも歩いて15分もかからない場所(1kmちょっと)に2ドルも払ってタクシーを使いたくは無かったからだ。

 そう言えばベリーズに入ってからいきなり黒人率があがったような気がする。
 昔旅行したアフリカをなんとなく思い出すほどだ。
 

 歩き始めるとタクシーの客引きが、

 「チャイナ!タクシー!!」

 「・・・」

 「???」

 無教養丸出しで東洋人と見ると「チャイナ、チャイナ」と、まあ後進国の常だが・・・

 私は笑顔で「ノー・サンキュー・エンド・ミスター・アイム・ジャパニーズ」と答える。

 すると彼が大声で

 「チャイニーズ、ジャパニーズ、セイムリー(中国人も日本人も一緒だ!(セイムというのが正解だが)」

 と言い、周りの人間がつられて笑っている・・・

 「アッアフリカだ・・・!!ここは・・・!!」


 自らの劣等的な立場、白人はボスだが我々関係ない東洋人は自分より下だとすることで、自分の立場を優位に感じようとする。黒人特有の歪んだメンタリティーだ!
 
 こんな所でまたお目にかかれるなんて・・・


 普段ならこういう態度には

 「アニマル・ユー・セイムセイム。ノー・エデュケイテッド・ステューピッド!ファッキング・マザーファッカー!(動物とお前は同じだ、教養の無い愚か者のクソ野郎!)」

 等と穏便に言い返すところだが・・・(後進国では例え無駄と分かっていても「馬鹿には馬鹿」と言う事にしているので)

 この時は・・・ちょっと面食らってしまっていた・・・

 中米で唯一の英語圏。
 その小国に入国したら・・・

 「そこはアフリカだった・・・」

 んんん・・・ベリーズ・・・出だしから・・・あまり良い気がしない・・・


 そんな事を考えつつ、ホテルを探し荷物を置く。

 ホテルへは取り敢えず一泊、まあ一日あればなんとか見て回れるだろう。

 そして、早速メインストリートを結ぶ、ベリーズシティー最大最強の橋「スイングブリッジ」へ・・・

 

 「・・・」



 「・・・・・・」



 「こんだけ??」



 まあいい、ここは「ベリーズ最大の都市」だ!

 中心部はというと・・・

 


 「・・・・」



 「・・・・・・」



 「何にも無さそうだ・・・・!!」


 まあいい、ベリーズ等と格好をつけたところで所詮は小国の悲しさ、この程度が限界なのだろう・・・


 それよりも海だ!カリブ海でも眺めて気を落ち着かせよう。

 それぐらいしかやる事が無い筈だ!!

 



 うーん、カリブ海に浮かぶ小島も眺められ・・・

 中々にご満悦・・・


 このきれいなカリブ海!

 もっとよく眺めて・・・




 「おっおえっ!!」



 「なんじゃ~、こりゃぁ~!!」


 

 ベリーズ最大の都市、ベリーズシティー・・・・


 私はこう断言する。


 別に来なくても良かったと・・・

国境線の攻防(チェトマル・メキシコ)

2008-02-01 07:15:44 | 3rdミッション 中米
2008.02.01

 カンクンを夜行で出発し、国境の街チェトマルには0630に到着。
 バス停でスイス人女性のカリン氏と知り合い、彼女もベリーズシティーへ向かうという事でそこまで同行する事にする。
 彼女はスペイン語が話せるので私としては有難い事この上ない。
 いくら「心眼に開眼している」とは言え、言葉は全く別である。
 彼女が色々と確認してくれて、0830まで待ってベリーズシティー行のバスに乗り換える。



 そう言えば「パレンケ(メキシコ)⇔フローレス(グアテマラ)」間のメキシコ側国境で嫌な噂を散々聞かされていた。
 なんでも外国人がメキシコを出国する際に「ツーリストカードを返納して、再入国時にまた取得すると200メキシコペソ(約2200円)だが出国時に100ペソ(約1100円)払えばツーリストカードをこのまま返す」というもので、本来なら全く必要の無いお金を賄賂として支払わされる。という、物である。

 欧米人は疑いもせず比較的すんなりと払ってしまうらしいが、これは単なる賄賂である。役人が彼のポケットにしまい込むだけの事だ。

 日本人宿に泊まればそういった情報は耳にするし、対策としては「だったらレシートをきちんと出せ!」とやればいいだけだ。それに私はもうメキシコには戻る予定が無いのでそもそもツーリストカードなど最早不要の産物である。

 この「プロフェッショナル」相手に・・・


 いまさらそんな「初歩的な技」など通用しよう筈も無い!!



 とは言ってもここは別ルート、そんな事を心配するだけ時間の無駄である。

 それ以上にカンクンからチェトマルまでの夜行バスに乗っている時間が短く、十分に睡眠が取れなかったので異様に眠い・・・

 いつしか私はバスの中で眠りに落ちていってしまっていた・・・・


 そしてメキシコボーダーへ、

 寝ぼけたままの私よりカリンの動き出しは早かった。荷物を纏めてイミグレへ。
 私もちょっと遅れてカリンの後ろに並ぶ。

 それにしても・・・眠すぎる・・・

 カリンの手続きが終わる間際、イミグレから
 「100ペソ」
 の声がする。

 カリンが「100ペソ」渡し、パスポートを手にしてベリーズのイミグレへと向かう。

 そして私の番、パスポートにスタンプを押す場所を指定してもらう。
 返す間際、「100ペソ」と・・・
 そう言えばカリンも何の疑いも無く支払っている。出国税かなんかだろう。

 私も同様に「100ペソ」支払い、パスポートとツーリストカードを受領してベリーズ国境へと向かう。

 しかし・・・それにしても眠すぎる・・・

 ベリーズの審査は簡単だったが手続きに時間がかかる。50ドルと久しぶりにビザ代を支払い入国。カリンとミニバスを乗り換えてベリーズシティー行の発着場に向かう。

 そこでバスを乗り換え、ベリーズシティーへと向かう・・・


 「・・・」


 「・・・・・・」



 「そう言えば・・・・」



 「何でメキシコ出国時に100ペソ支払ったんだろうか??」


 「それに、もう全く必要の無いメキシコのツーリストカードが何故私の手元に・・・???」



 「あっ!!」



 「やられた・・・・・」



 「何の気もしないでワイロを払ってしまった・・・」


 「メキシコ国境での賄賂の話は散々聞いていたのにぃ~・・・!!」



 どうやらこの「プロフェッショナル・・・」


 海外120カ国目にして・・・


 まだまだ「旅行初心者」のようである・・・