Dr. Mori Without Borders / Mori-san Sans Frontieres

森 一仁が医学・国際政治経済金融・人文教養教育など関心問題を国際的・学際的に考える。

「電車男」が国際的な"やらせ"である可能性有り

2005-07-19 01:00:02 | 総合芸術論:音楽・演劇・笑い
現在話題の「電車男」であるが、1話を試しに見てみた。意外と面白いので驚いたのだが、本当を言うと「タイガー&ドラゴン」で"めぐみ"役で出演していた女優の伊東美咲が気になった(笑)ので見てみたかったのである。流石に女優魂を感じさせる演技で、「タイガー&ドラゴン」での茶目っ気たっぷりの若々しい娘役とは程遠い、落ち着いた清楚な令嬢という役柄だった。さてこの「電車男」であるが、どうも国際的な謀略ではないかという妄想が脳裏をよぎっていた。証拠は無いわけではない。嘘だと思うならば、ここでアメリカの人気TV番組の設定をすこし見てみよう。[リンク付き]

Beauty and the Geekに出演しているのは、女優デミ・ムーアとの熱愛も報じられた若き俳優Ashton Kutcherである。細かい設定はさておき、まずはタイトルである。「美女とオタク」という意味合いに訳してもまずは間違いが無い。英語には「NERD」という「オタク」を表す言葉も存在するが、「GEEK」も同様に使われるケースがあるために、趣旨としては「女性にモテそうにないオタク達が、美女と出会う」という事であろう。この辺り、高級ブランド「エルメス」をさり気なく身につけられる清楚な令嬢(伊東美咲さんの作っているイメージから察するに)と秋葉原系オタクとの出会いの物語と酷似している。これは単なる偶然であろうか?

かくなる如く医学論文を検索したり、国際関係記事を読んだり、ブログを書きまくっている私も他人事ではない(笑)が、ネット中毒となりなれの果てに引きこもった状態となり、現在ではNEETなる言葉まで生み出されるほどの「非生産階級」と貸した「オタク」層に"現実社会の楽しさ"なるものを教えて、社会に「適応」させるにはよほど強力なインセンティブが必要であるはずだ。もともと"現実社会の楽しさ"よりも"仮想現実社会の楽しさ"を見出した連中である、かなりの強力な誘因が無いと現実社会への「再適応」は望めないであろう。ここで雑誌はセックス特集を組むと売れると言う。また広告代理店の戦略でも3Bと言って「BEAUTY(美女)」「BABY(赤ん坊)」「BEAST(動物)」をTV画面や映画スクリーンに出すと、大衆は注視するという。このように「異性」である「美女」を"ダシ"にする事は、グルメ番組を作る事と広告・宣伝の観点からは同様の効果を生むと考えてよいようである。神経学的には脳の視床下部の性欲中枢や食欲中枢を視覚的に刺激していると考えられるが、「ビジュアル系動物」である男性には、より効果的なのであろう。
(医科生理学でも生理心理学でも「行動」と「生理学的機構」との相関が比較的クリアに表されているのは「食餌行動」と「性行動」のみである。脳の高次精神機能とされる領域(人間特有の内面・精神の世界)に到ってはもしも脳神経科学的に説明をしている記述があれば、現時点ではそれは拡大解釈と言わざるを得ない。「こころ」と「脳」とはそれほどまでに異なった相を持っているのである。)

NEETであるとか「オタク」というのは社会的インフラが整備され、インターネットに代表される高度IT技術が浸透した日本やアメリカでの特有の現象であろう。日米は政治経済的に密接な関係を保っている事は、「日米欧三極委員会」などを見れば理解しやすい。「郵政民営化」とて小泉首相が郵政大臣の頃に、三極委員会メンバーの当時の宮沢喜一首相とロックフェラー系のクリントン大統領との間で合意がなされていたという話もある。日米のトップレベルで、NEETやNERDを生産社会に引きずり出そうとの画策があり、それを広告代理店に特別プロジェクトとして依頼したとしても納得のいく話ではないだろうか?何はともあれ、私の「仮説」をお楽しみください。(笑)

最新の画像もっと見る