端的に言うと2

昨日は支配構造のトップは財界と記したが、もう少しグローバルな視点から付け加えてみたい。

「ユーロの金融危機」と共に経済活動の主要国であるアメリカ・日本・中国・ドイツの生産の下降が見られ、世界経済の先行きが危惧されている。

 株式や為替をはじめとした数々の市場の指標は世界中の出来事や思惑を中心に殆ど同時で一元的にさえ見える。

 世界の経済は国境を越えた金融界と産業界の関係で動く。

 産業界は金融界からの資金で賄われているからその影響は決定的と言える。

 金融界の中心は金融市場であり、金融市場は貨幣の量で動く。 

 お金が金融市場を動かし、金融市場が産業界を動かし政治や社会を動かす仕組といえるかもしれない。

 要するに、人がお金を動かすのではなく、お金が人を動かし支配するような仕組みが既に出来上がっているのではないか。

こうしてみると、端的に支配のトップが財界や企業に限定出来るものではなく、(国境を越えたお金の力が支配の中核になっているとしたら)トップに見える財界も支配されていることになり経済社会で生きる全ての人間は、根本的に立場に違いは無い。

 同時に地上に生きていることと、共通した立場を認識しないと、争いばかりで新しい時代への出口が見つけられないのではないか。

 

 

 

 

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