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食・飲・読の日記

日々の食べたり読んだりを綴ります♪

いわいごと@畠中恵

2022-07-20 17:04:38 | 本(は)
  いわいごと@畠中恵 {book/}

あらすじ(「BOOK」データベースより)
やもめの麻之助に、とうとう嫁がー!?町名主の跡取り息子・麻之助。なかなかまとまらぬ縁談に周囲もやきもきするが…「まんまこと」シリーズ第八弾。




前作シリーズ第七弾「かたわれどき」の読書感想文はこちら
タイトルも表紙もめでたくていいわね~! と読み始めたけど、前の記憶が怪しい私‥  お雪が記憶喪失で、麻之助はお雪に縁談を申し込んでるし、あれ、そうだっけ?って感じ‥ でもいいのいいの、お雪かわいいもんね。ひょっとしてと思ってたもんね。お似合いよね。と思ってたら、破談。え‥ でもタイトルは「いわいごと」、表紙は花嫁姿。麻之助のお相手はまさかの吉五郎の元許嫁の一葉? とか思ってたら、ある人とのご縁があっという間に整いました。おめでとう! 最後の数ページまで、ひょっとしてお雪復活と思ってたけどね。まだお互いをわかっていないふたりの今後が楽しみです。町のあれこれを解決する町名主の跡取り息子・麻之助、今回も人情たっぷり、やさしさたっぷり、麻之助にしかできないであろう奇想天外な解決策を楽しむことができました。


何が「いただく」ぢゃ!@姫野カオルコ

2020-02-14 17:43:06 | 本(は)
  何が「いただく」ぢゃ!@姫野カオルコ 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
アジの刺身のうまい食べ方からロンパールームの牛乳の謎まで、食のあれこれを“ヒメノ式”で斬る!食の雑誌『dancyu』の連載をまとめた異色の食エッセイ。




いろんな食べ物、飲み物が出てくるエッセイ。特別なものじゃなく、私でも手が届きそうなものがたくさん! 親近感! 最初のエッセイ「ふきのとう」では最後の1文で笑ってしまった。だってゲップまでたのしんでらっしゃるんだもの。姫野カオルコ先生の食に対する執着を感じます。先生はお酒もいける口なのがこれまた親近感! 日本酒の分類を独自の視点で行っているあたり、酒に対する執着も感じます。とにかくおいしく食べておいしく飲むことに執着していて、そのこだわりに感心させられたり、そうかな?なんて思ったり、なるほどと思ったりしながら読み進みました。本のタイトルになっているエッセイもおもしろかったです。食べてみたいと思ったのは栃尾の油揚げ。先生の食べ方は焼いて一口大に切って、刻んだみょうが2、3かけらとちょっとのお味噌とちょっとのかんずりで食べるというもの。ここにメモしておこう。「お酒のせいか、なんでもすぐ忘れる」なんて書いてらっしゃったけれど、とんでもない、記憶が正確で細かく、観察力が鋭く、すごいなぁと感心しきりでした。

かわたれどき@畠中恵

2019-07-02 17:26:03 | 本(は)
  かわたれどき@畠中恵 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
町名主のお気楽跡取り息子・麻之助。周囲の心配をよそに、恋よりも揉め事に振り回される日々。ところがある日、縁談相手を名乗るかわいい娘が現れて…。「まんまこと」シリーズ第七弾。




前作シリーズ第六弾「ひとめぼれ」の読書感想文はこちら
麻乃助の亡くなった妻・お寿ずそっくりのおこ乃ちゃんがいきなり結婚。やっぱりなって感じだけどさみしくなるな、なんて思ったら、やたらお雪が出てくるじゃない!気になるじゃない!!! お気楽者と評判の麻乃助だけど、その優しさは相変わらず。そして今回はよく働いてるなぁって感じ。町名主で幼馴染の男前の清十郎は子供もできて落ち着いている感じだし、同心の生真面目な吉五郎と3人でつるんでやんちゃしなくなったのが少し物足りないような。その代わりと言っちゃなんだけど、お雪、吉五郎の元許嫁の一葉、など若い娘さんがたびたび登場して華やかだし、お雪の祖母・お浜が気風がよくてかっこいい。一葉の恋心が気になるし、麻乃助もお嫁さんを迎える気になったようだけど、さてさてどうなるかしら? 恋模様が気になる第七弾でした。

三千円の使いかた@原田ひ香

2019-06-05 14:28:10 | 本(は)
  三千円の使いかた@原田ひ香 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
24歳、社会人2年目の美帆。貯金に目覚める。29歳、子育て中の専業主婦、真帆。プチ稼ぎに夢中。55歳、美帆・真帆の母親、智子。体調不良に悩む。73歳、美帆・真帆の祖母、琴子。パートを始める。御厨家の人々が直面する、将来への不安や人生のピンチ。前向きに乗り越えたいからこそ、一円単位で大事に考えたい。これは、一生懸命生きるあなたのための家族小説。「8×12」で100万円貯まる?楽しい節約アイデアも満載!。




ある普通の家族の普通の女性たちの心模様、懐事情が描かれています。若くて働いている女性、結婚して子供がまだ小さい女性、子供が大きくなり夫と暮らす女性、年を取って年金を受け取っている女性が登場するので、女性ならどこかに共感できる、そしていつか自分がそうなるかもしれない、そうなるだろう、というリアルを感じます。タイトルにある三千円の使いかた、それは人それぞれだけど、三千円だけではなくありとあらゆる決断は自分で下すもの、結局人生は自分のもの、ということかな。節約アイデアはあまり参考にならなかったけれど‥ 73歳の琴子のバイタリティ、厳しいけど温かい人柄がとてもよかったです。

ランチ酒@原田ひ香

2019-04-16 16:18:56 | 本(は)
  ランチ酒@原田ひ香 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
犬森祥子の職業は「見守り屋」だ。営業時間は夜から朝まで。ワケありの客から依頼が入ると、人やペットなど、とにかく頼まれたものを寝ずの番で見守る。そんな祥子の唯一の贅沢は、仕事を終えた後の晩酌ならぬ「ランチ酒」。孤独を抱えて生きる客に思いを馳せ、離れて暮らす娘の幸せを願いながら、つかの間、最高のランチと酒に癒される。すれ違いのステーキとサングリア、怒りのから揚げ丼とハイボール、懐かしのオムライスと日本酒、別れの予感のアジフライと生ビール…今日も昼どき、最高のランチと至福の一杯!心を癒し、胃袋を刺激する絶品小説。




なんと魅力的なタイトル! と思ったけれど、ランチにお酒をいただくってことは実際の仕事や生活スタイル、心の内にも悲喜こもごもがいろいろあるわけで、ただただうらやましいとは言えない状況でした。けれど、主人公・祥子は楽しまなきゃ損とばかりに気合いを入れて、ランチとお酒を楽しんでいます。ま、元夫とのランチなんて楽しむとは真逆なときもありますが。「見守り屋」をする祥子にもいろいろあるけれど、祥子に「見守り屋」の依頼をする人にもいろいろあります。まさに人生いろいろ。実際に自分にもあり得るようなことや、将来そうなるかもしれないなんていうリアルを感じつつ、祥子を応援したい気持ちになりました。リアルといえば、ランチとお酒をいただく描写は鮮明に私の頭に絵が浮かぶようでした。登場するレストランやお弁当は実在するらしいです。私が分かったのはほんのちょっと。実は祥子が新幹線で食べる崎陽軒のシウマイ6個入りが出てきます。私も祥子と同じくビールといただきますので、激しく共感しました! (←って、読書感想文とは思えない締めくくりで済みません‥)