TAMAちゃんダッシュ

愛犬タマとマル民の私の毎日です

出る杭は打たれる?

2006-06-05 | 社会
 村上ファンドの村上世彰氏がインサイダー取引容疑で逮捕された。彼がどのような人物かは映像でしか知ることができないので語ることはできないが、彼の発言の一部は確かにそうだと感じることがある。
 村上氏自身がインサイダー取引を認めたように彼は確かに不正をしたのであろう。それがために普通に真面目に一生懸命働いている人は不利益を被った事も事実。人を乗せて煽ったところで利益をとっていくことなどは確かに様々メディアで言われているようにライブドアより悪質なのだろう。
 しかしながら、多額の利益を得たことや、企業統合や合併などもひっくるめて罪悪とするメディアの姿勢は報道ではなくやはりワイドショーに似た手法で、まるで真面目な一般大衆の代表といわんばかりに本筋からずれた質問をあびせかける。ねたみ根性グチグチミーハーで勝手にやっている分には問題はないのだろうが、真面目な一般大衆に伝達する手段になっていることには問題がある。
 今回の容疑と実際起こり得た結果は真面目な一般大衆に被害を及ぼしたことになるのだろうが、村上氏が既存の黙って見ているだけでは損をするとか酷い目にあうからそのシステムを打ち壊そうとしていたことは評価に値するのではないかと思う。もちろん、手法や度合いはやりすぎの域に達しているとは思うが。

 「一人勝ちして、儲けすぎたのがいけなかったんでしょう。」
 要するに出る杭は打たれるということになるんでしょう。
 でもそれが駄目な者たちが傷を舐め合うためにある言葉だとしたら、一生懸命儲けて理想の生活に近づけるために努力しようと少しばかり抜きん出た方はやりきれない。資本主義自由競争なんてハナから成立しないのではないでしょうか。
 村上氏が既存の日本風土や価値観を嫌がるのはこの辺りなのでしょうね。そして残念なことに民間企業に不正を正す力を働かせても、国政レベルを正すことまで踏み出すことができないでいる。
 国交省が不正に気付かなかった事と怠慢のために偽装建築物に多額のローンを払い続けていかなければならない弱者や、社会保険庁の不正そのものにより将来の年金がどうなるかわかったものじゃない真面目に働いている国民に対する行いを正すことなど急ぎ解決し正さなければならないことは山積している。

 新しい思考でシステムを変えようと試みなければ変わらないことが多すぎる。こういう既存の考えを変えていこうとすることも出る杭は打たれることになるのでしょうか。それが取るに足らないものであれば、誰にも相手にして貰えないだけですけど。