本日の「電源入りました。」

 ジャンクオーディオを修理しては放置するという非生産的なことをやってます。最近飽きてきた・・・

WIll Lee's Family @ Cotton Club

2012年11月28日 21時16分10秒 | ライブレビュー


 年末に向けて残業残業の毎日が続きます(今日はノー超勤デーだけど)。一昨日はそんなクソ忙しい中、コットンクラブに「Will Lee's Family」を聴きにいってまいりましたですよ。残業終わってからだったので21時スタートのセカンドショウです。

 このWill Lee's Family、文字通り、NYのファーストコールベーシストであるウィル・リーのリーダーバンドでございまして、メンバーも腕利きが揃っております。ゴイスーです。

 Will Lee (b,vo)
 Steve Gadd(ds)
 Chuck Loeb (g)
 Giulio Carmassi (key,g,ts,tp,vo)
 Oli Rockberger (pf,key,鍵ハ,vo)


 で、例のごとくセトリです。

1 Opening
 ウィルがデジタル・ディレイを使ってバッキングを作り、その上にベースをかぶせていきます。んで、メンバー紹介。

2 Kissing My Love
 ウィルのソロ・アルバム「OH!」収録の曲。元々はBill Withersの曲で、「OH!」のライナーにある本人の解説によると、ウィルの両親がビル・ウィザースの大ファンなのだそうだ。

3 If You Wanna Boogie...Forget It
 ウィルの「Do You Wanna Boogie?」の掛け声で始まったこの曲は、御存知ブレッカー・ブラザーズ「Back To Back」収録曲。レコードでもウィルがベース弾いておりました。

4 Fooled Him
 これ、6月に発売されるニューアルバムの中の一曲だそうです。よく聞き取れなかったのですが、「フーディイム」と聞こえましたので多分こんな題名かなあと・・・推測の域を出ません。ごめんなさい。

テーブルの上にニューアルバムの告知カードが・・・メンバーゴイスー

5 A Simple Way To Say "I Love You"
 70年台に売れっ子だった「トロペイギター」、John Tropeaの曲。

6 Leaving My Troubles Behind
 この曲は知りませんでした。コーラスで「Leaving My Troubles Behind」って繰り返していたのでググってみたらマイケル・ブレッカーがこの曲を演奏しているユーチューブがトップに出ました。元々はBlue Imageというバンドの曲らしいです。

7 Georgy Porgy
 御存知TOTOの名曲。ウィルはアルバム「OH!」でカバーしております。途中、ベースをミュートしてレゲエチックにプレイしてました。

8 Hello Like Before
 またまたビル・ウィザースの曲。マッカーシーがミュートトランペットでリリカルなソロをとります。

9 Shoppn' Round Again
 この曲の演奏前にウィルが「マーカス・ミラーがバスの事故に遭った」というようなことをしゃべってました。知らなかった・・・
 んで、この曲ですがウィルのいたThe 24th Street Bandのキャッチーな一曲です。「24丁目バンド」と言ったほうがしっくりきますね。ウィルも日本語で「にじゅうよんちょうめばんど」って言ってました。この曲でボーカルをとっていたギタリスト、ハイラム・ブーロックは喉のガンで数年前亡くなっています。ウィルもハイラムに捧げますと言っとった。

10 Watching The River Flow
 スティーブ・ガッド大先生のリーダーバンド「ガッド・ギャング」のファースト・アルバム冒頭を飾る曲です。元々はボブ・ディランの曲らしい。


 ということで、私はSteve & Willのプレイ目当てでしたが、メンバー全員が素晴らしいプレイを聴かせてくれました。先日のボブ・ジェームス公演にもSteve & Willが帯同しましたが、やはりボブがリーダーとあって大人しいプレイに終始していたんだよね。でも今回は暴れまくり。特にガッドは凄かったですね。「聴いた」というより「体感した」って印象。ウィルは歌に力点を置いているのでしょう、ベースプレイという点ではイマイチ聴きどころ少なかったですけど。まあこの人の場合、「OH!」も歌モノの感が強かったので予想はしてましたが。それでもさりげなく「Birdland」のあの有名なフレーズを弾いたりして楽しませてくれました(ジャコパスみたいなハーモニックス奏法ではなかったけど)。

 Fourplay三代目ギタリストのチャック・ローブも抜群の安定感で、ソフトに弾いたりハードに弾いたり変幻自在。オリ・ロックバーガーは「A Simple Way To Say "I Love You"」で左手にピアノ、右手に鍵盤ハーモニカをあてがい、ユニゾンで弾くという芸当も。これ、鍵盤の幅が違うので難しいんでしょうねえ。まあ、この人はその表情やカラダの動きがユーモラスでございました。ギュリオ・マッカーシーはそのマルチプレーヤーっぷりがすごい。keyやgはもとより、tsでのパーカッシブなプレイやtpでのリリカルなプレイも素晴らしかった。この人はdsやbもプレイできるみたいです。

 ライブの終盤はウィルとチャックが会場を走り回り、客席は大盛り上がり。ソファーの上で飛び跳ねたり(土禁ですよね・・・)、客の飲んでるドリンクを取り上げたり(さすがに飲みはしなかったけど)、いつもながらのやんちゃぶりを見せてくれて、なんとなく安心しました。Will Lee 御年60歳、健在ですw


最新の画像もっと見る

コメントを投稿