まだまだ語りたい「千夜一夜」についてはちょっとお休みして、忘れないうちに2月9日に座・高円寺で上映された佐藤輝さんの作品について。
「尾崎豊、沢田研二、矢沢永吉など…数々の伝説的な音楽PVやCM、伝説的なテレビ番組を作りあげた映像作家・佐藤輝。
彼の作品のダイジェスト版を佐藤本人が編集したものを上映する。」(パンフレットより)
とても興味深く今観ても斬新な映像で、2時間があっという間でした。
輝さんとジュリーの出会いは、裕也さんを介してだったそうです。(作品上映の後のトークライブでの輝さんご自身の発言より)
ほぼ年代順に編集されていて、ジュリーの作品としては、
1974年「青春★沢田研二」
日比谷野音でのライブの登場シーン。そして、残念ながら26歳のジュリーのキュートな生お尻は拝めませんでしたが地下鉄でショーケンを待つジュリー、ショーケンが現れる寸前でカット。この映像ってハンディカメラのない当時としては画期的な映像だったようです。
1977年「私…」『沢田研二 目を閉じれば桜が見える。桜は僕自身。』
あの“自由に歩いて愛して”をBGMに桜を咥えてプールに後ろ向きで落ちる映像です。ガラス越しに桜を咥えて水を浴びせかけられるジュリーは、名立たる女優さんの映像もあった本作の中でも最高に色っぽかった
1978年「LOVE(抱きしめたい)」PV
ジュリー、ここでも脱がされてます
1979年「ROCK'N ROLL BAKA」
LIVE前の楽屋で裕也さんがリラックスしたムードでインタビューを受けているんだけど、そこにジュリーが現れると表情が一変するんです。当時スケジュール的にメチャクチャ忙しいジュリーが裕也さんのために一肌脱いだというのもあるでしょうが、いかに裕也さんにとってもジュリーが大切な存在なのかが垣間見える気がしました。
またこの時、オフ(=楽屋)で内臓Tシャツを着て、楊枝を咥えている濡れ髪のようなジュリーも、オン(=ステージ)でワイングラスを揺らしながら“きめてやる今夜”を裕也さんとの掛け合いでスーツ姿で歌う姿も、別次元なカガヤキ男の色気が滴ってます
1988年「True Blue」PV
このPVってどうしても心がざわざわする違和感を感じてしまうのですが、輝さんの他のPVと並べて観ると実に輝さん的な作品だったようです
1991年「ジュリーマニア」
あの印象的な疾走感のある“あなたに今夜はワインをふりかけ”の歌唱シーン。輝さんは13台のカメラのスイッチングも一人でされたそうです。
2008年「ジュリー祭り」
白酋長さんのご登場シーンから、間に当然歌唱シーンを挟みながらですが、流れとしては「今日は80曲歌います」コーラスさんをバックにしての“ROCK'N ROLL MARCH”「60にもなって3人、3万人もの人の前で歌えることは、本当に嬉しさの極みです」「ラスト~一曲~」そして、一本締め寸前で暗転。
輝さんのこれまでの作品群の、現時点まででの集大成と言える2時間の映像の大トリは「ジュリー祭り」
「ジュリー祭り」を知らない人にもジュリーの偉業が分かるようにきちんと編集して下さっていて、感動です
ちなみに、輝さんが監督されたジュリーの作品には他に、1978年の「私のスター探険 ジュリー仮面の告白(ゴジさんがジュリーを密着。本作が後の「太陽を盗んだ男」のキャスティングに繋がったのかも)」と1980年の「横浜スタジアムライブ」があります。
もちろんジュリーご出演以外の作品も凄かった。
赤塚不二夫さんが登場する70年代のTV番組は、何とも70年代を象徴するような猥雑感。
清志郎さんの反原発ソング(初公開)。
尾崎豊さんのLIVE、PV等。あの保護本能をそそるナイーブさは夢中になる人の気持ちが分かる気がしました。同じように夭折したからそう感じるのか、リバー・フェニックスを思い出しました。
勝新太郎さんが「ROCK'N ROLL BAKA」のステージで裕也さんと一緒に“TROUBLE”を
男二人で“TROUBLE”を歌うのが好きですね~(こちらも恐らく初公開。勝さんの例の『パンツ事件』があって放送できなかったそうです)
お宝映像がザクザクでしたが、中でも特に印象深かったのは藤竜也さんの「遠くへ行きたい」。
私の中では牧歌的なイメージの「遠くへ行きたい」の中の一編だといわれて、確かに不思議な気がしました。
本作が放送中止(というか制作中止)になり、輝さんは表現の自由を求め、当時の会社を辞めたそうです。
それだけの価値があるというのは乱暴かもしれませんが、さすがに強烈。
久世さんはこの藤さんを観て「悪魔のようなあいつ」の野々村修二役を作ったのか、それともリンクしているのか。
むしろ、『しゃっ、ちょう(デイブさん風に)』は良ちゃんが好き過ぎて女々しいところがあるのだけど、この藤さん(あぁ、我が青春のバイブル的に大好きな『大追跡』)は、こんな男に惚れない女はいないだろうってくらいカッコイイ
台詞の中にも「ポールシーハーパージュニア」ってあったり、サングラスのレンズにシーンが映し出されていたり、「悪魔のようなあいつ」をかなり彷彿とさせました。
トークライブに登場された輝さんは、分かり易くお話しして下さって、とても魅力的な方でした
素敵な映像の数々を、ありがとうございます。
ところで、「ジュリー祭り」を筆頭にジュリーのLIVE映像が流れましたが、やっぱり家で観るのとは全然違います
昔はあったという、フィルムコンサートをやって欲しい~
「尾崎豊、沢田研二、矢沢永吉など…数々の伝説的な音楽PVやCM、伝説的なテレビ番組を作りあげた映像作家・佐藤輝。
彼の作品のダイジェスト版を佐藤本人が編集したものを上映する。」(パンフレットより)
とても興味深く今観ても斬新な映像で、2時間があっという間でした。
輝さんとジュリーの出会いは、裕也さんを介してだったそうです。(作品上映の後のトークライブでの輝さんご自身の発言より)
ほぼ年代順に編集されていて、ジュリーの作品としては、
1974年「青春★沢田研二」
日比谷野音でのライブの登場シーン。そして、残念ながら26歳のジュリーのキュートな生お尻は拝めませんでしたが地下鉄でショーケンを待つジュリー、ショーケンが現れる寸前でカット。この映像ってハンディカメラのない当時としては画期的な映像だったようです。
1977年「私…」『沢田研二 目を閉じれば桜が見える。桜は僕自身。』
あの“自由に歩いて愛して”をBGMに桜を咥えてプールに後ろ向きで落ちる映像です。ガラス越しに桜を咥えて水を浴びせかけられるジュリーは、名立たる女優さんの映像もあった本作の中でも最高に色っぽかった
1978年「LOVE(抱きしめたい)」PV
ジュリー、ここでも脱がされてます
1979年「ROCK'N ROLL BAKA」
LIVE前の楽屋で裕也さんがリラックスしたムードでインタビューを受けているんだけど、そこにジュリーが現れると表情が一変するんです。当時スケジュール的にメチャクチャ忙しいジュリーが裕也さんのために一肌脱いだというのもあるでしょうが、いかに裕也さんにとってもジュリーが大切な存在なのかが垣間見える気がしました。
またこの時、オフ(=楽屋)で内臓Tシャツを着て、楊枝を咥えている濡れ髪のようなジュリーも、オン(=ステージ)でワイングラスを揺らしながら“きめてやる今夜”を裕也さんとの掛け合いでスーツ姿で歌う姿も、別次元なカガヤキ男の色気が滴ってます
1988年「True Blue」PV
このPVってどうしても心がざわざわする違和感を感じてしまうのですが、輝さんの他のPVと並べて観ると実に輝さん的な作品だったようです
1991年「ジュリーマニア」
あの印象的な疾走感のある“あなたに今夜はワインをふりかけ”の歌唱シーン。輝さんは13台のカメラのスイッチングも一人でされたそうです。
2008年「ジュリー祭り」
白酋長さんのご登場シーンから、間に当然歌唱シーンを挟みながらですが、流れとしては「今日は80曲歌います」コーラスさんをバックにしての“ROCK'N ROLL MARCH”「60にもなって3人、3万人もの人の前で歌えることは、本当に嬉しさの極みです」「ラスト~一曲~」そして、一本締め寸前で暗転。
輝さんのこれまでの作品群の、現時点まででの集大成と言える2時間の映像の大トリは「ジュリー祭り」
「ジュリー祭り」を知らない人にもジュリーの偉業が分かるようにきちんと編集して下さっていて、感動です
ちなみに、輝さんが監督されたジュリーの作品には他に、1978年の「私のスター探険 ジュリー仮面の告白(ゴジさんがジュリーを密着。本作が後の「太陽を盗んだ男」のキャスティングに繋がったのかも)」と1980年の「横浜スタジアムライブ」があります。
もちろんジュリーご出演以外の作品も凄かった。
赤塚不二夫さんが登場する70年代のTV番組は、何とも70年代を象徴するような猥雑感。
清志郎さんの反原発ソング(初公開)。
尾崎豊さんのLIVE、PV等。あの保護本能をそそるナイーブさは夢中になる人の気持ちが分かる気がしました。同じように夭折したからそう感じるのか、リバー・フェニックスを思い出しました。
勝新太郎さんが「ROCK'N ROLL BAKA」のステージで裕也さんと一緒に“TROUBLE”を
男二人で“TROUBLE”を歌うのが好きですね~(こちらも恐らく初公開。勝さんの例の『パンツ事件』があって放送できなかったそうです)
お宝映像がザクザクでしたが、中でも特に印象深かったのは藤竜也さんの「遠くへ行きたい」。
私の中では牧歌的なイメージの「遠くへ行きたい」の中の一編だといわれて、確かに不思議な気がしました。
本作が放送中止(というか制作中止)になり、輝さんは表現の自由を求め、当時の会社を辞めたそうです。
それだけの価値があるというのは乱暴かもしれませんが、さすがに強烈。
久世さんはこの藤さんを観て「悪魔のようなあいつ」の野々村修二役を作ったのか、それともリンクしているのか。
むしろ、『しゃっ、ちょう(デイブさん風に)』は良ちゃんが好き過ぎて女々しいところがあるのだけど、この藤さん(あぁ、我が青春のバイブル的に大好きな『大追跡』)は、こんな男に惚れない女はいないだろうってくらいカッコイイ
台詞の中にも「ポールシーハーパージュニア」ってあったり、サングラスのレンズにシーンが映し出されていたり、「悪魔のようなあいつ」をかなり彷彿とさせました。
トークライブに登場された輝さんは、分かり易くお話しして下さって、とても魅力的な方でした
素敵な映像の数々を、ありがとうございます。
ところで、「ジュリー祭り」を筆頭にジュリーのLIVE映像が流れましたが、やっぱり家で観るのとは全然違います
昔はあったという、フィルムコンサートをやって欲しい~
生で観に行くことはできませんが、はるかさんのレポ、とてもよく伝わってきました
本当に「ジュリー祭り」をスクリーンで観ることができたら、どんなに素敵だろう…って思いました
フィルムコンサート、いいですね~
なんて言っていただき、とっても嬉しいです
本当に「ジュリー祭り」をスクリーンで観たいと思いました
そうなるとやっぱりオールナイトかな
ジュリーマニアだけが集まった「ジュリー祭り」のオールナイト上映
死ぬまでに、是非経験したいです
2度目のコメです。
フィルムコンサートで思い出しました。
比叡山ライブのあとそのライブのフィルムコンサートがあって
見に行ったことを。。。。
終わったあと、おもいがけず、拍手の嵐が沸き起こったことを覚えています。懐かしいです。
ジュリー祭りのフィルムコンサート、いいですねえ~。
佐藤輝さんのレポ、素敵ですね。近郊だったら、絶対、行きたかったです。
あのキラキラ、ピンクの妖精の花嫁のようなジュリー
輝さんの作品は、今回限りの上映というのは本当にもったいないので、またどこかで上映の機会があるといいですね