はるかに遠い夢

沢田研二さんにロ・メロメロ。
ジュリーの事を考えると頭の中がお花畑。
その花を押し花にしたいなぁなんて…

ここだけの噺を一席in横浜 その1

2013年09月14日 | ジュリー トークショー
いつものノリで書くわけにはいかないと感じた今回のトークショーレポ。
以下、ジュリーのお言葉そのままではありません。
私の頭の中で独断で咀嚼したあとですので、もし誤解を招く表現がありましたら私の思い込みと書き方が悪いせいです。
どうそよろしくお願いします

“Fridays Voice”の流れる中、大阪でのトークショーと同じく2013お正月公演のアンコールのお衣裳でご登場。
御髪とお髭は渋公と余り変わらない印象。

ご挨拶の後いきなり、
「オリンピック・パラリンピックの招致も決まりまして…」
と、開口一番、五輪問題でした。

東京に決定したことについて、色々と思われることがあったようでなんとなく表情が固かったです。
「ぶれない」ということは「流されない」ということなんですね。

「(オリンピックが)7年後、といってもあっという間に過ぎるんです。
72歳になったらもう年金で生活していたい、といったところでしょうが。
言ってみれば、毎日が衰えてゆく新記録であり、生きながらえる新記録でもあるという。」

「(この歳になると)何を見ても興奮しない。
だいたいコンサートツアーの初日くらいしか興奮しない状態。」

宮本選手の引退のお話も出ました。
「桧山選手も引退を決め、諦めないという言葉が流行りましたが、諦めるという言葉も流行っている。」

ヤ○ルトが値上げをするという話から、
「プリン体0とか糖質0とか(どっちもビールですよね)、身体にいいと言われるものが流行っているが、自分が子供の頃は身体に悪い物、食紅とかサッカリンとかを知らずにたくさん食べていた。
誰かが文句を言わない以上、このままにしておこうという風習がある。」

「安い賃金で生産しようとして海外に労働力を求めるが、日本の技術は素晴らしい。」
ジュリーは、価格は上がるけどいいもの作るためにCDの製作もグッズもすべて国内製にしているそうです。

そして、オリンピックのお話。
「ソチもリオもIOCにプレゼンしただけの設備の準備が整っていなくて、だから今回は一番ちゃんと出来そうな東京を選んだのではないか。
汚染水問題にしても、IOCとしては事実じゃなくていいから納得させるだけのことを言え、ということなんでしょう。
方便でOKをもらってそれでいいのか。」

「都知事が自分の名前を残したい、ただそれだけのことではないのか。
そういう役職に就くと、何かの形で名前を残したいというものなのかもしれないけど。」

落選した競技のお話の中で、スカッシュの話題も出ました。
ジュリー、とってもお詳しかったです
良ちゃんが「日蝕」の仲間とスポーツクラブに行った時にやってましたね

「人が決めることを期待してはダメ。」
モスクワ五輪ボイコットのお話。

シリアの問題。
「少しずついい方向に行っている。
オバマさんが議会にかけることを選んだのは、今まで(湾岸戦争やイラク侵攻)とは違う凄い決断。
平和を維持するために人を殺していいのか。」

「出すべきではないと言われる前の映像も見られるわけだよね。」
チャウシェスク政権崩壊時に流れた映像の話しをされていました。
(個人的な話しですみません
シリアで日本人女性ジャーナリストが撃たれて亡くなった直後、彼女のビデオカメラで彼女と同行していた現地の人が内戦の様子を撮っている映像が流れて衝撃を受けました。
本当に壁の向こうから弾丸がどんどん飛んできて、気が付いたら隣にいた友人が脚を撃たれて苦しんでいる。
それをズルズルと建物の陰に引っ張っていく仲間たち。
映画では散々観ているような光景ですが、これが今現実に起こっているとは信じがたかった。
でも、これが現実なんですね。)

「日本の戦国時代も、最前線に行くのはその土地に住むお百姓さんだった。」

「されて嫌なことはやめようよ、ということになっていかないと。」

「就活で疲れ果てて自殺する人が凄く多い。
その気持ちが分かりますか?という質問に対して、同年代の若者の5人に一人が分かると答える大変な国になっている。」

「日本は素敵な国です、といって(オリンピックで)世界中の人を呼ぶわけだから、素敵な国になって欲しい、と思うわけです」

と、お話をまとめられて会場からは拍手(みなさん、若干ホッとしていたような気も

ファン相手のトークショーでこれだけ社会的な時事問題を語られるというのも、かなりなレアケースのような気がします。
正直、お食事をして一杯(一杯いっぱい)飲んだ身にはキツかったとも言えますが、それだけジュリーが今何を感じて生活していらっしゃるかを赤裸々に語って下さっているわけで。

こんなに損得抜きで正面切ってに今の日本社会を憂えているのは、ジュリーか池上さんかってくらい。(池上さんはイメージです

この国の国民が
♪この国を もっと愛せるよう♪
と、真剣に考えていらっしゃるのでしょうね。
結局は流れのままにふわふわと生きている私のような者にとっては、「本当にそれでいいのか?」と、立ち止まって周りを見ることも必要だと教えていただいた気がします。

その一方で、先日の拓郎さんとの対談の中で、あの時は仕事への取り組み方として語られていましたが、
拓郎さん「真面目な人なんですね。人生に真面目に生きている。」
<中略>
ジュリー「めんどくさいなと思うけど、それをやらないと前へ行かないのかな」
とのお言葉通り、確かに傍から見ていても「めんどくさい」だろうとは思います
でも、そこがジュリーなんだろうな
♪手放すことで 僕は選んだ 誰よりも行きにくいルートを♪
流されないということは、流れに立ち向かうということでもあるわけだから。

タイガース編へつづく。

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4 コメント

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感謝! (74年生まれ)
2013-09-14 17:10:00
シリアスでデリケートなお話を全力で咀嚼して伝えてくださって、ありがとうございます!ジュリーが何を感じているか、伝わってきました。そして、ジュリーの御言葉に対する、はるかさんの真摯な姿勢が記事から伝わってきました!
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74年生まれさん、こんばんは (はるか)
2013-09-14 22:01:23
そんな風に言っていただき恐縮です
ありがとうございます。
ジュリーのお気持ちを、少しでも近い形でお伝え出来ていればいいのですが…。
ステージの上であんなにグラマラスなカリスマロッカーが、こんなに地に足をつけて社会を見ているんですね
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はるかさん、おはようございます。 (えいこはん)
2013-09-15 06:35:05
 トークショー・レポ記事、お待ちしてました~
 直後、他のジュリ風呂さんでUPされた御写真を見させて頂き…横浜ロイヤルパークホテルのトークショー“ウェルカム感”が、今夏、私が参加させて頂いた某ホテルと比べ(笑)・・・ アプローチから、ドリンク、食事の内容・テーブルウェア &.お片付けも?(爆)…上質なものだった様で、☆1ランク、の様に想像していました。
 残念なことに、初参加の昨年、私は緊張していて(笑)、横浜トークショーを堪能できなかったのですが。
 ジュリー御自身も、地元だけあり…いい感じで、リラックスされている雰囲気を醸し出され・ ・ ・ 参加された皆様が羨ましいです。

 ところで、今回も? “難しい話をして、ゴメンナサイ”的な、アピールの? 御言葉を付け足す必要性のある? 内容の話を“態々”天こ盛りに、織り込まれていましたネ!(笑)
 話題に因っては、どん引きしてしまう? ファンが、結構居ることも、今までの会場の反応や、ネット等の様々な情報によって“御了解済み”の? 確信犯的(笑)、御言葉ということが察せられますが・・・ ジュリーの心の引出しの多さと、“感性”の鋭さ(*公平性?)に微塵の衰えもないと云うことに驚かされます。
 若い頃も、今も…是々非々主義?
ファンを丸めこもうと云う、卑しい次元での話をされて来たことのないジュリーゆえ(*“ワシが、話して置きたいと思ったから、話している”的かな…?)、例え難しくても!?(笑)“ノーマル”に? 私は受け止めていますが・・・ 御自身の正直なお気持ちとの鬩ぎ合いをされながら、現在のスタンスを…信頼の置ける“本当のファン”に、ストレートに伝えたいという、ジュリーの“より強い”御意志を、今ほど“ヒシヒシ感じる”ことはありません。

 続き、楽しみにしてます!!
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えいこはん、こんにちは (はるか)
2013-09-15 12:54:33
そうそう!
(*“ワシが、話して置きたいと思ったから、話している”的かな…?)
まさにその通りです
以前も書きましたが、どんなお話をなさっても、決してご自分の考えを押し付けているわけではないのです。
もちろん博識をひけらかすわけでもなく。
だから後からズシンと来るというか。

ホテルについてですが、私は大阪もとっても良かったですよ~
ウエイティングルームがあると、皆さんどんな感じでいらしているのかが良く見えるし、開場前の高揚感もお洒落な雰囲気で味わえるし。
席に着いてしまうと他のテーブルの人とはほとんどお話しする機会もないですから。
もちろん、横浜も良かったので、えいこはんもまたいらっしゃって下さい
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