紅葉どうかな？墓参り１

久しぶりに首藤さんの墓参りに行きました。

秋だしなあ。
もしかしたら寺や神社の紅葉も
綺麗かもなあんてことを
考えつつ行くことにしました。
場所はもちろん京都です。

清水寺近くの大谷本廟にお墓があります。
まあ今の時期、
「大谷」と名前がついているので
外国人の興味もひいているかもしれません。

混雑を覚悟しつつ、
車で向かっていくことにしましょう。

以前の墓参りでは、
車は清水の駐車場に止めて、
歩いていくこともできましたので、
状況見つつそちらを目標に走ってゆきます。

途中、見え隠れするお寺の紅葉は
というと、う～ん、もう一歩
というところですねえ。
清水寺の参道の入り口くらいまで来ると、
やはり人は多いです。

これは上の駐車場まで行ってしまうと
満車で困り果てることになるでしょう。
なのでその参道の入り口の
ところにある駐車場に
とめることにしましょう。
まあそこからだと、
大谷本廟には近いのですがね。
歩いてお墓に向かってゆきましょう。

本廟入り口の橋のところから見える森は、
まだ紅葉はこれからって感じです。
池の蓮の花が枯れているのが
季節を感じさせてくれますね。

門をくぐり入ってゆきますと、
一階の受付場のところから、
床の青いラインに沿って進んでいきますと、



その突き当りに立派な建物があります。

お墓が並ぶ「無量寿堂」です。

首藤さんの入られているお墓も
この中にあります。
中にあるエレベータで上がってゆき、
そこへ向かいます。
もう７回くらい来ているからか、
道順はすっかり覚えてしまいました。

昔、犬を飼っていたころ、
一度墓に連れてゆくと
二回目からはもう案内なしで、
ぴたっと墓の前に行ったときは
驚いたことがあります。
僕はさすがに、何回かここで
迷いましたけどね。
今はもうピタっとたどり着く
ことができます。
首藤さんが頭のリハビリを
してくれているようです。

「首藤さん、来たよ」
といいつつ、墓の前の扉を開け、
お参りしましょう。

「紅葉見に来たけど、まだやったなあ。
このあと清水さんに行ってくるわ」
とあいさつ。

「ほんでねえ、また知り合いを連れてくるよ」
と言っておきました。
なんかエイで友達連れてくるわあと
約束しているみたいです。

週に一回エイに行って、
山のことや絵のことや旅行のことなんかを
いっぱい話したのがとても懐かしいです。
だってあれだけ通ったんですから、
飲み屋で一生で一番たくさん話したのは
きっと首藤さんやろからなあ。

南無阿弥陀仏、阿弥陀仏。

車飛ばしてやってきても、
お参りはあっという間に終わります。

「さあ帰るわ」というのも
「さあ、おあいそ」と言いそうになりますね。

あの世は紅葉ですか？

「そやで」と言いつつ、
また夢の中に出てきてくれたらいいのにね。

そうしてお参りを終えたら、
本廟の西口から出て、
大きな墓地の中の道を上ってゆきます。
これが清水に向かってゆくとてもいい道です。
狭い道で、いけるかなと
車で上がってきた人もいたようで、
これ以上進めんとわかると
ソロッとバックで降りてきはりました。

通り過ぎたところで「ガリガリッ」。

ああどうもブロックで
車体をこすったようです。

まあそんな騒ぎ以外は静かな道です。

清水寺の参道のような混雑は全くなく、
鳥の声が聞こえてきたり、
部分的に紅葉している木なんかを眺めながら、

「ああ、将来ここの墓にはいったら、
にぎやかかもなあって思ってしまいます。
まあそれくらい大量の墓が並んでいます。
さあどんどんと上ってゆきましょう。
上り道が終わったら、そこがもう清水寺です。