ハブ ア ナイス doi!その2

2024年。今年はどんな年になるかなあ。とりあえずしっかり遊ぼう。
日々のこと、つらつらと書きます。

台風で思い出したこと

2023-09-04 20:50:06 | 日常

もう9月になったというのに
まだまだ暑いねえ。

昔、学生の頃はこの時期に
よく山に行ったなあ。

夏休みを避けて、すいているヤマを
気持ちよく歩くというのをよくした。

山を独り占めしているような楽しさがあった。

でもねえ一回だけ台風に
襲われたことがあったよ。
あれはあまり人が登らない
白山の一里野の方から登った時だ。

避けるだろうと思っていた台風が、
進路をそれてまともにやってきた。
単独行だったので途中の無人小屋で
全く動けず沈殿し、丸一日暴風雨の山を
壁の隙間から覗き見て過ごしたことがあった。

あんなときに仲間といってたら
楽しかったやろなあ。
トランプとかしたりしてね。

でもまあ、かなりきわどくハードな
山登りをしていたので、
あまり一緒に行こうという仲間は少なかったなあ。

それに自分自身も単独行が
気楽で好きだった。
その台風の時には翌日もまだ雨だったけど、
天気予報では台風も去っていったようなので、
出ていくことにした。

ラジオを聞きながら天気図を
描いていたような時代だ。
今のように携帯で雲の配置を
見るなどのようなことはできない時代だった。

でもまあ今でもあの無人小屋なんかは
圏外だろうけどね。
その日は標高2702mの白山山頂に
立つ予定だった。
でもなかなか雨もやまない中、
それでも何とか登頂もしたのだが
下山して乗るはずだった予定の最終バスに、
数分差で遅れてしまったのだ。

これはもう歩くしかないなあと、
何とか上がった雨の中、
河童で全身ずぶぬれとなった姿で
山道を下ることにした。

途中、山で働く人の車に拾われて、
計四貨物の荷台で運んでいただいて、
何とか人里に降りた時の
ありがたさは忘れられないなあ。

とまあ白山も死ぬほど登ったし、
頻繁に山に行き、
行き過ぎて留年するんやないかと
心配もしたが、山で留年もいいか
なんて先のことなんか少しも考えずに、
遊びまくっていた時代の話だ。

まあその辺の生活は
今もあまり変わらないけどね。

そんな数ある山の中でも
こんな台風の白山など難儀した山ほど
しっかり覚えているのは、
ちょっと変な感じですね。

今は、日本にトリプルでやってくる
台風のニュースなんか見ていると、
ああ沈殿やとか職場待機や
なあなんてことも考えず、
じゃあその日は台風の中で
絵でも描いておくかなんて
のんきに過ごしています。

いいですね。

そんないろいろ難儀だった月日の流れを、
あんなことあったなあと
しみじみと思い出させてくれる、
平和な日々に感謝のひとことですね。


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