THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,180 SUNDAY MUSIC PROGRAM AT小樽倉庫NO,1ビール園3階ホール#40(蝦夷紫編)

2021-04-27 05:36:19 | Live Set List

****さあ、早いもので、もうトリ前バンドの時間となりました。

この日、一番ヘヴィなサウンドを豪快に目いっぱい轟かせてくれましたよ。心して臨んでくれたまえ!!それではスタート!!****

会場内に流れているのはオフコースで「YES-NO」

今回の出演はオフショアではないんだけどなあ・・・・(笑)

 

7,19:00~19:40

初登場の「蝦夷紫」だ。

泣く子も失禁しちゃうという強力なるプロジェクト。

当初はツインギターによる6人組だったんだけど、直前になってギタリストの一人が仕事の都合で出演をキャンセル・・・・5人編成となっちゃいました・・・・。

それでも各メンバーが十分すぎるほどの迫力あるプレイとアグレッシブなパフォーマンスで圧倒的ステージングを展開してくれました。

往年のジャパニーズロックファンたちならば、知らない人はいないでしょう。

70年代に、日本中を席巻した沖縄のハードロックバンド、その名も「紫」

もはや伝説と化していますね。

実は現在でも熱狂的ファンが多いのだ。

まだ本格派ロックが日本において確立されていなかった時代。

地元では人気&実力ともに筋金入りの紫が、いきなり本土へ勢いよく殴り込みをかけてきたわけだ。

そして格の違いをこれでもかあ、というほどに見せつけてくれた。

そりゃあ話題独占状態でしたよ。

そして荒れ狂うハリケーンのごとく、アッという間に去って行ってしまった。

隠れマニアは異常なほどの数が存在しています。

かくいう私もその中の一人なんですがね・・・・(笑)

幾度もの再結成を経てメンバー達の数人は現役で頑張っています。

 

北海道だから「蝦夷」

それに引っ掛けて古くから食卓の美味しい素朴なおかずとしてお馴染みの「江戸紫」改め「蝦夷紫」

なるほど、愉快痛快だね。

道産子ならではのナイスなセンスみなぎる命名力さ。

去年からこのバンドの構想は公に発表されていたのですが、コロナ禍の影響にてずっと棚上げされていたのです。

ここにきてやっと動きが活発化。晴れてめでたく本番当日を迎えられたというわけ。

嬉しいね。感無量のことでしょう。良かった、良かった。

 

さてさて、メンバーの紹介をば・・・。(と言ってもよく見る顔ぶれだ)

この手のイベントにはなくてはならない名物男、彦ちゃんの発案で生まれたのさ。遂に夢が実現したね。ワクワク。

ギタリストには彦ちゃん!(ワイヤレス使用。愛器はブルーボディカラーのポールリードスミスを使用。ピックアップは2ハムバッキングをマウント)

彼のみバンド名にちなんでシャツは紫。この辺の細かい配慮が彼らしいところ。

十字架のペンダントもポイント高し。

ちなみにこの度STAが参加できたのも、彦ちゃんの紹介によるなんものです。

珍しく今回は大人しくこのバンドのみ・・・・・その分、3バンド分は弾きまくっていたんじゃあないかい(笑)

本来ならば本家「紫」同様にツイン編成だったのですが、頓挫。

次回の楽しみにとっておこうよ。

そのギタリストはマサと同郷のガスくん。

メドルムーンや四人囃子の凄腕ギタリスト。彼は最近ウィッシュボーンアッシュのコピーバンドも手掛けています。

ボーカルには長髪が良く似合うトミー。華麗に振り乱す姿がバッチリと決まっている。

見るからにハードロックシンガー然としたルックスだ。かっこいいねえ(写真参照)。

ベースは大御所のアライさん(ワイヤレス使用。ナチュラルボディのジャズベースを使用。メイプル指板)。

ドラムスはノロちゃん。スニーカーとグローブのみ真っ赤なところがオシャレなこだわりどころ。

そしてキーボードは先のミーちゃん同様に2バンド掛け持ちのキムキムだ。

彼はダイエットに成功して、よくそのことをMCでいじられているねえ(笑)

いつものクロノスではなく珍しくヤマハを使用。

 

軽快なるアナウンスに導かれて、早速ライブが始まりました

「よろしくお願いします。

じゃあいきますか!!」

オープニングは堂々たる必殺チューンで「DOUBLE DEALING WOMAN 」

紫のデビューアルバムからでTOPを飾る代表作。

強烈すぎるくらいの音壁。

情け容赦なく攻撃的なリフ、シャウトが遅いかかってくる。

この日の出演バンド中、アベさんが一番見たかったというこの蝦夷紫・・・・耳栓を装着しながら怒涛のサウンドを最前列にて全身で浴びまくっています。

リズムセクションも疾走感の中をアグレッシブに熱演。

とにかくボトムが迫力の重低音で埋め尽くされている。

私も久しぶりに聞いたこの手のジャンル。やっぱり文句なしに気持ちいいい。下手な理屈なんて通用しない。

おかげさまで心身ともにリフレッシュして若返っちゃったよ

思う存分にワイルドなフレーズを堪能しちゃおう。

彦ちゃんの歪みまくった歯切れのよいギターはいつもの数倍は狂暴だ。

昔取った杵柄。足元に設置されたエフェクター操作も匠の技。

キムキムのハモンドオルガンもそれに負けじと、濃厚すぎるくらいの音圧でうねりまくって対抗しているよ。

理想の図式が展開

ソロもジョンロード風で様式美臭に満ち溢れている。

聞けば聞くほどにディープ・パープルからの影響がそこいらに充満していてご機嫌この上ない。

 

「どうも、こんばんは!紫のコピーバンドで蝦夷紫と申します。

紫といっても

還暦過ぎのおじさん達にしかわからないと思うけどね(笑)。

紫は結成50年以上の大御所。紆余曲折を経てもなお、人気は衰えることを知りません。

バンド名からもわかるとおりに、元々はディープパープルのコピーから始まっています。

沖縄には米軍基地がたくさんある。

そこでライブ出演すると、観客はほとんどがアメリカ兵ばっかり。

で、演奏が良かったらそれはそれでいいんだけど、出来が悪いと酔っぱらっているからガンガンとビール瓶が飛んでくる。恐いねえ・・・・。

そんな中で鍛え上げられたバンドで唯一認められたのが紫だったのだ!

だからこそぜひ我々も紫をやりたかった。

コロナの影響でずっと延び延びになっていたんだけど、やっとここまで辿り着けました。正直な話、ひじょうに光栄ですね。

いやあ、長かったです。

堺マスターから1曲、増やして、と言われたけどあまり曲数がない・・・・・・

手探りで・・・・・・ROCK&ROLL NIGHT MARE」

こちらも記念すべきデビューアルバム「紫(1976年4月1日発売)」からで3曲目に収録。

キムキムによる荘厳なるハモンドの響きが不気味なくらいに轟き渡る。

追随するかのごとく彦ちゃんのギターが自己主張。

見事すぎるくらい着実に足跡を残しているね。

札幌ギター界の草分け的存在だけにピッキング、ウォームなコードストロークの一つ一つに説得力がある。

デンジャラスでシャープなカッティングは鳥肌もの。

トミーの伸びやかなるハイトーン、驚異の声域、正確無比なる音感とどれをとっても光るものがある。

カリスマ的要素に満ち溢れている。

フロントセンターのポジションを貫禄たっぷりに構えている。

 

メンバー全員が黒を基調としたファッションで統一。

軟弱なモヤシっ子なんて一瞬で消し飛んじゃうほどに、男の中の男丸出しの無骨さが潔い。

「ありがとう!あ~久々のハードロック演奏は疲れますね。

音がでかいから難聴になるし・・・・。でも我々は気持ちいいんだよね。いったんやりはじめたらやめられない。

ハマってしまう。

スタジオ・リハの時にはこのような横並びポジションではなく、グルっと円になります。

で、彦さんの正面にキムキムが座っている。彼のそばにギターアンプがあるんだけど、もろに大音量の被害を受ける。

あまりにもうるさすぎるから逃げ出しちゃう。それを俺が押さえつけちゃいます(笑)。

それも慣れてくると快感になってくるものなんですよ。

更にはテンションが上がってくると演奏が走ってきます。速くなる傾向に陥っちゃう。

それじゃあスピード違反だってばさあ。

おしゃべりばかりしていてもあれなんで、もうそろそろ次の曲に行きます・・・・・DO WHAT YOU WANT」

これは12インチで発売された曲。

圧倒的メガトン級ユニゾンからの幕開け。

とにもかくにも最初から最後まで、息つく隙さえも与えてくれないほどにテンションマックスだ。

単調な進行に収まらず、予測不能なリズムチェンジもプログレッシブで爽快。

並みのテクニック程度じゃあとてもじゃあないけれども太刀打ち不可能。

狂暴なるビーストが音符の塊となって所せましとばかり、やりたい放題に暴走しまくり。

ここではじっくり堪能するというのも一興。

しかし本家ディープパープルに対するオマージュが、チラチラ顔をのぞかせているんだから微笑ましい。

全てにパープル愛が散りばめられているしね。

でも、レッド・ツエッペリンやブルースっぽいエッセンスも聞き逃さなかった。

そりゃあ、紫の音楽は膨大なるバックボーンがあったから成り立つというもの。

パープルのみじゃあ即座に煮詰まってしまうというもの。隠し味として故郷の沖縄の旋律も備わっているしね。

 

彦ちゃんとトミーによるMCの掛け合いがユニーク。演奏中は全員が眉間に皺を寄せて真剣な表情でプレイしているのに

おしゃべりコーナーに突入した途端にボケと突っ込みの応酬で笑いをとる。その軽妙奇天烈なるギャップも貴重。

「本来ならばツインギターだったのですが、今日は一人が仕事の都合で欠席。

次の曲はあの王様も高速道路の星というタイトルでやっていますね。

今日のテイクは違いますけど。じゃあいきます・・・・・ハイウェイ・スター!!」

西やんが思わずニンマリ。

な、な、なんとフルサイズバージョンで挑んできた。

しかもイントロのサイレン効果をヴォーカルが忠実に再現。

キムキムもクラシカルなキーボードワークを嬉々として演じ切っている。陶酔の表情。

ここでは教授ではなく鍵盤の魔術師と呼ばせていただきます。

だって本人のなり切り具合が半端ないんだもん。

やってることが憎いほどビンビンに伝わってくるし。

紫もライブバージョンをアルバムに収めています。

複雑な心境になるのは紫オリジナルよりもパープル・ソングのほうが熱狂的なくらいバカ受けしていること。

まあそれも致し方なしかなあ・・・・。

彦ちゃんも伝家の宝刀とばかりにリッチーブラックモアばり狂気の速弾きでピークを迎える。

ああ・・・・・エクスタシーだ。

ギター小僧ならばほとんどの子達がコピーしまくったであろう永遠のギター・ソロ構築美。

細かいミスなんて無関係。野暮ったい講釈をたれている輩なんてぶちのめせ。

チャレンジ精神が第一だ。その心意気に惜しみない拍手を贈ろうではないか。

イアンペイス、ロジャーグローヴァー、そしてイアンギランとそれぞれの役割分担も羨ましいくらいにこなしまくっているよ。

 

「最後の曲だけに地球最後の日という曲を。

実際なんだか世の中穏やかでないね。

長いこと、音楽をやっていると、ちょっとしたキッカケで健康の話題になる。

この間も誰が死んだとか。僕らの年代にもなるとみんな次々と死んじゃう・・・・。

友達でもしばらく会わないと、あいつどうしているんだろう・・・・?とやたら気になる。

たまに会うとホッとしたりしてね。

永ちゃんや小田和正のようにいつまでも元気いっぱいに頑張っていきたいと思います。

コロナなんかに負けていられないね。ワクチンなんか打つよりもバンド活動をやっているほうが絶対に効果覿面。

免疫力のつくワクチンバンドを皆で奨励しましょう。あ、こんな変な事ばかり言ってるとまた怒られるね。

抹殺されないうちにラストナンバーにいきましょうか(笑)・・・・・DOOMS DAY」

上手くおさまりがついたものだ。

フィナーレにはもってこいの究極アンセムをセレクション。

鳥肌が立つくらいのパーフェクトな流れに旋律が走った。

これはどう見ても「嵐の使者」をお手本にしているね。

火を見るよりも明らか。

ドッシリと鎮座した岩石のようなドラミング。

エモーショナルに絡みつくギター。

空間をミステリアスに浮遊するキーボード。

自由自在に這いずり回るベースライン。

発音も感情表現も非の打ちどころがないヴォーカル。

今後の成長にすこぶる期待しちゃおう。

とりあえずは名刺交換がわりのお披露目ライブがこれにて無事終了だ。

素晴らしいひと時を過ごしちゃったよ。

感謝感激、お疲れ様でした!!

あれ!?彦ちゃん、自己紹介「私が福山雅治です!」はカットしたのかなあ・・・・?(笑)

 

****お待たせしました。泣いても笑ってもオオトリの番だよ。

どこでやっても浮きまくりのTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITYが満を持しての登場だ!

熱いブラスロックが小樽運河に轟き渡る!!****

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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