
4,SILBLA OXIDIZED
(BRITISH HEAVY METAL)
17:30~18:00
はい、さてさて、名物男の彦ちゃん企画、今年最後の「フレンズ・ライブ・イベント」もいよいよ佳境に差し掛かってきましたよ。
早いもので、もうトリ前の時間だ。
前半はジャパニーズ・ミュージックで網羅。
後半戦は洋楽中心。
しかも、すべてが濃厚すぎるくらいのハード系。
この日は杏里のカヴァーバンドとこのバンドが初めて見るバンドなんだけど、特にこのシルブラ・オキスィゼッドは興味津々。
我々、パープル・ブリンガーは気になってしょうがない。
スタジオ・リハでも、このバンドの話題で持ち切り。
いくら調べてみても情報は得られ無し、誰も知人がいないという・・・。
そうなると、想像は膨らむ一方。
マサが言うには「ホットタイム」に出演している形跡があるとのこと・・・・。
ヒコちゃんの企画だから、彼絡みの人脈だろいう、ということで落ち着いた。
もしかしたらサークル・エッグ方面からの参加??・・・・。
当日になればいやでもその正体は暴かれるはずさ!
で、蓋を開けてみたらば、ギター&コーラスがレオ君だった!!((´∀`*))
彼は会うたびにバンドが違うんだもんなあ・・・・。
このバンドも新しく結成されたのかな。
しかし、一体全体レオくんはいくつのバンドに所属しているの!?
マサはマジに冗談交じりで「いつも対バンすると、バンドが違うね」と言ったものだ。
ざっと挙げてみただけでも、セクシュアル・アート、オサムちゃんがベースを担当するZERO-C7,スィート・チーター、サックスのブンキさん在籍のBOZ PRO、そしてガスくんが所属のMEDDLE MOONだ!!
マサとレオくんは軽く10年以上の知人。
初めて彼のライブを見たのはMEDDLE MOON。
レオくんはサザンロック、ブリティッシュ・ヘヴィー・メタル、プログレッシブ・ロック、そしてAORとなんでもござれの器用人。
ジャンルの壁なんて鼻歌混じりに軽く超越しちゃうのさ。
その姿は羨ましくなるほど。
まさボズ・スキャッグスまでこなすとは思わなかったけどね((´∀`*))
本人曰く、マサのSTAのように1つのバンドを長年維持することができず、コロコロとバンドが変わり一貫性がない・・・・と嘆いていたけれども、どうしてどうして多方面の音楽を網羅できる才能は羨望の的だよ。
そんなわけでして、久しぶりの再会もそこそこに、シルブラ・オキシタイズドについてインタビューを試みました!
(しかし、スペルも発音も覚えずらいバンド・・・でもロックっぽいクールな響きだよね。一体全体、何からヒントに命名したのだろうか?)
メンバーの構成は5人。
黒い皮パンがお似合いのレオくんは、ギターとコーラスを担当(愛器のポール・リード・スミスを使用。ボディカラーは渋いブラウン、ローズ指板)
もうひとりのギターがジャンくん(ギブソンのSG。ブラック・ボディカラー。ローズ指板)。
ドラムはハッシーくん(黒いTシャツの胸にはTEMPURAの文字が・・・これってパンテラのパロディなのかな・・・!!??)。
ベースがGジャン姿のフミヤくん(相当に年季の入ったヤマハを使用。ブラック・ボディカラー。メイプル指板。曲によってピックとフィンガ―奏法を使い分ける)。
リードヴォーカルはキタさん。
謎めいていたセットリストもこっそりと伺ったよん。
想像していたとおり、非常にマニアックな内容だった。
期待にワクワクさ。
これだけの貴重な楽曲を立て続けに聞けるなんてことはまずないでしょうよ。
特に、北海道ではね・・・・。
3番手のパープル・ブリンガーがライブを終えて控室に戻ると彼らが待機していた。
全員がもろにヘヴィーメタルなド派手ファッションでバッチリと決めている。
やる気満々の意気込みが、こちらサイドにまでビンビンに伝わってきたよ。
マサは「ステージを温めておいたよ」というと、間髪入れずにキタさんは「それではステージを冷やして来ようかあ!」とギャグをぶちかますほどに余裕の表情。
ベースのフミヤくんにも「俺のはアクティブだけど、そのベースはパッシブだから、けっこうレベルを上げても大丈夫だよ」とアドヴァイスも与えた。
これは功を奏したご様子。
前置きが長くなったからそろそろ熱き怒涛のライブに突入しましょうか!
迫力のパフォーマンスも楽しみ。
白いカーテンの向こう側では念入りにサウンドチェック。
すでに全員が本番へ向けてのスイッチは入っているようだ。
準備万端整いまして、いよいよスタート!!
レオ君曰く「オープニングの2曲メドレーは比較的メジャーな曲だよ」とのこと。
確かにセットリスト中では、それは言える。
でも他の曲達はパープル・ブリンガーのメンバーも知らなかった・・・・。
マサはバンド名を全て把握していたものの、恥ずかしながら曲までは詳細知らず・・・。
多分、CDでは持っているんだろうけど・・・。
楽屋でもマサはレオ君&北さんらと、色々その筋ものにしかわからないような話題で持ち切りだった。
オカちゃんは「ブリティッシュ・ヘヴィ・メタルと言えばアイアン・メイデンが真っ先に思い浮かぶよ!」
そうなのですよ、大正解!!
そのアイアン・メイデンでスタートを切った。
「THE IDES OF MARCH」でメガトン級の狼煙があげられた。
1981年2月2日発表の第2作目オリジナルアルバム「キラーズ」に収録。
あの「ヴィークル」で有名なブラスロックバンド「アイズ・オブ・マーチ」と同名。
キラーズの1曲目に収録のいぶし銀な小曲。(1:46)
これをまずは4人でぶっ飛びの大熱演。
情け容赦なき一致団結しての波状攻撃。
ドッと押し寄せて来るリフの嵐。
すでに息も絶え絶えにアドレナリンが噴出状態。
この曲が終わったと同時に下手後方よりゼブラ・パンツ姿のキタさんが堂々登場!
「いくぞ!ソリッド!!」とシャウト一発。
力強くコブシをグイっと振り上げる。
メドレーで「ラスチャイルド(2:54)」
アルバムの流れをそのまま、忠実に再現。
嬉しくなるではないか。
徹頭徹尾、リスペクト精神漲るプレイに専念。
一転して、地鳴りのごとき這いずり回るベースラインが不気味に轟き渡る中をキタさんのスクリーミング・ヴォイスが唸りをあげる。
ストレートでタイトなユニゾンのアレンジで猛進するバック陣。
リズムワークが複雑に絡み合い、シンコペーションもアタック感満点に嫌が上でも場を盛り上げる。
しかし、入れ替わり立ち代わりポジションをチェンジするフォーメーションも自然でかっこいい。
ヴォーカルをセンターフロントにギターの2人は共に黒いマスク姿で黙々と圧巻のヘッドバンギングを繰り広げる。
全員が衣装も見栄え抜群だけど、更には色とりどりのカツラやサングラス、アクセサリーで思い思いに自己主張する。
基本コンセプトがビンビンにこちらサイドにまで火傷しそうに伝わってくるよ。
キタさんのMC
play中は凄まじいくらい、強面に振る舞っているけど、トークのコーナーに入るとコミカルで和みムードだ。
「今日は朝から思いっきり雪かき三昧だったものだから、すっかりと疲れ果てて、もうライブは休もうかと思ったぜ!((´∀`*))
皆さん、元気ですか!!??
猪木も死んじゃったね・・・・・
SHEINって知ってます?
あそこではこんなカツラも売っているんですねえ。
それを今日は被っています。
じゃあ、ノリずらい歌をやります((´∀`*))
サムソンで・・・・テスト・オブ・タイム(1982年のアルバム作品BEFORE THE STORMに収録)」
さあ、ここからは通受けするロックファン向けの時間帯。
サムソンは伝説のバンド。
決してサクソンと混同しないように・・・・。
ギタリストの中心人物ポール・サムソンの他界で残念ながらバンドは消滅してしまったけれども、コアな熱狂的ファンからは絶大な人気を集めていた。
1979年に結成してインディーレーベルよりデビュー。
先のメイデン、サクソンらと共にNWOBHM(ニュー・ウエイブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィー・メタル)のムーブメントを巻き起こした。
バンド自体はいまいちブレイクできなかったけどね・・・・。
な、な、なんとボーカルはブルース・ブルースだ。
そう、さっきのメイデンへ後に加入して一時代を確立した人。
ドラムは覆面姿で檻に入って叩きまくるサンダー・スティック(いかにも然とした、いかしたネーミング)!
恐ろしい・・・・怖い・・・・と当時はなんまら話題になった。
ブルースとサンダーは脱退。
そしてブルース・ディッキンソンとしての活躍はご存じの通り。
ジャンくんはポール・サムソンに敬意を表してのSG使用??!!・・・
ハッシーくんも、この曲の時には檻は、無理としても覆面を被って欲しかったなあ((´∀`*))
ギター・ソロもヒステリックな感情移入でフレットボードをなめらかにピッキング。
黙々とグルーヴィーなリズムセクションを築き上げるベースとドラムのコンビネーションはピカイチ。
「雪かきのやりすぎでもうヘトヘトだよ・・・・。
秋元さん、この雪をどこかに持っていって欲しいなあ・・・・(´;ω;`)
サッポロオリンピックなんかやらないでさあ・・・・。
と、ここでメンバー紹介をします」
メンバー一人一人を懇切丁寧ジョークも交えながらの紹介。
チームワークや仲の良さがホノボノと如実に伝わってくるよ。
「ヴィクティムス・オブ・ザ・ナイト(ヘヴィー・ペッティン)」
1983年の作品。
アルバム「レッティン・ルーズ」に収録。
(アルバムはトータルで7枚をリリース)
知る人ぞ知る、玄人受けするバンド。
1981年スコットランドのグラスゴーで結成された。
バンド名はもちろん1976年UFOが発売したアルバム「NO HEAVY PETTING」に由来する。
1983年のデビューアルバムは、クイーンのギタリスト、ブライアン・メイがプロデュースした。
彼が他のバンドをプロデュースするのは初だった。
哀愁のツイン・アルペジオや、ここ息を飲むブレイクの瞬間がお見事。
ザクザクと軽快なダウン・ストロークや、爆音のコードが刻まれる中を、右手でメロイックサインを掲げながら、伸びやかで正確なハイト―ンで雄叫びをあげるキタさん。
阿吽の呼吸で紡ぎ出される様式美ワールドに、タップリと酔いしれてくれたまえ。
マシンガンのように踏み出されるバスドラムキック。
トレードマークの素早いスティックさばきも見ごたえあり。
象徴的なコーラスの掛け合いもスリリング。
「サンキュー・・・次の曲は・・・・・チルドレン・オブ・ジ・アース(プレイング・マンティス)」
1974年に英国で結成されたバンド。
1981年にメジャーデビュー。
この曲は、その傑作アルバム「タイム・テル・ノー・ライズ」に収録。
(邦題は、旋律のマンティス)
日本では特に絶大な人気を誇っていたね。
日本人が弱い琴線を目いっぱいに震わせてくれた。
ジャパニーズ・メタル・フリークの心を鷲掴みにした。
正直な話、B級感がたまらない魅力の一つでもある。
イントロのローリングしまくるドラミングから衝撃が走る。
ここでも、シルブラ・オキシディゼッドは、ブリティッシュらしい湿り気のある、抒情的な正統派のメロディーラインを全面にフューチャーして魅了。
一貫してエッジの効いたリードギターや、泣きのツインギター‥ハーモニー、不変の美しきコーラス・スタイルが感動を呼ぶ。
サビもキャッチーでつい口ずさみたくなるね。
これならば日本で受けるわけだわい、と素直に納得。
王道のドラマティック路線や透明感は健在。
男の意地と心意気と貫禄を突き付けられたようだよ。
ここいら辺に達した段階で、メンバー全員が汗まみれさ。
でもとっても爽やかで満足そう。
キタさんのキャラクターは最高だ。
メンバー達も彼を盛り立てる。
「サンキュー!
眼鏡を取ったら、やたらとセクシーなお姉さま方や、カッコのいいお兄様方がたくさんいるんだね。
そんな感じで色々とあります…猪木寛治さん…猪木の死には泣いた。
3回泣いた。
俺は猪木に3回も気合を注入されたぜい!
ギターの彼なんて4回もビンタされたぜ。
2人で7回だ!((´∀`*))
最後の曲は・・・初の披露なんだけど…‥地獄で会おうぜ!!
グリム・リッパ―で・・・・シー・ユー・イン・ヘル!!」
このバンドはイングランド出身。
1983年11月に彗星のごとく発表された、初の同名スタジオ・アルバムに収録。
名ボーカリスト、スティーブ・グリメットの圧倒的な存在感を世に知らしめた功績は絶大。
ラストにふさわしい強烈無比なる伝統の金字塔を、ここで遂に満を持して提示したね。
愁いを帯びたオーソドックスなアップテンポのAメロとサビしかないシンプルなチューンですが、不思議と妙に癖になる。
個性的なキタさんによる、自慢のハスキーでドスヴォイスの中音域も抜群。
一片の隙も覗かせないところなんて、したたかだ。
この曲のハイライトは、しつこいほどのtitle連呼に尽きる。
あまりにも繰り返すので、頭にこびりついて離れなくなる中毒性があります。
そうかあ・・・・・今年、惜しまれつつも亡くなってしまったステーヴ・グリメットに捧げる意味で初披露と相成ったのかな・・・・。
憎いロック野郎たちだね。
心より拍手をおくろう。
本当にお疲れ様でした。
刺激を全身に浴びるほどもらったよ。
来年はぜひともハード系のイベントで一緒に暴れまくろうよ。
ヨロシク!!
****オオトリはこのブログの主役、SAPPORO TRANSIT AUTHORITY。
お馴染みのブラスロック大会で締めくくる所存であります。
HEY!OH,YEAH!ARE YOU READY!!
皆のモノ、覚悟はいいかい!?****