S・T・A自主企画イベント LIBERATION27
12月15日(土)STA2012年の締めくくりライブです。
最近、会う人会う人達からよく「STAのブログ、よく覗かせてもらってるよ」と言われます。
そうかあ・・・そいつは嬉しくもありビックリだぜ。じゃあより一層気持ちを引き締めて気合入れてライブレポート・スタート!
ステージも高くて、しかも雛壇まであるここヴィニーズバー。
今回も5バンドの出演でお送りします。
何度もタイバンを組んでいる人達もいますがそれでもここのステージは初めてというメンバーもいて午後3時半に会場入りしてから各自でイメージを膨らませています。
リハーサルをしながらここの名物ラーメンに舌鼓を打っているミュージシャンも。
師走だけあって皆さん多忙で、なかなか集まれないバンドもありSTAもリハーサルなし(まあそれはいつものことですが(^▽^)
午後6時、マサのご挨拶そしてトップバンドのご紹介。
もうSTA企画でもお馴染みとなった「わかば」
去年から数えてもう4回も一緒しているんだね。
出演者の中で、唯一の女性メンバーを擁するトリオバンド。
若さ弾けるヴォーカルを聞かせてくれます。
いつものように打ち込みソフトから流れるドラム&シンセサウンドをバックにギター&ベースをプレイ。
小柄な体から絞り出される元気いっぱいのシャウトをしっかりとサポートします。
MCの最中もギターでBGM風にさりげなくメロディーを奏でます。
和気あいあいのトークをベーシストとヴォーカルが交わし不意にギターのソゴウ氏に振っても固くなに絶対口を開かず会話拒否!と首を振ります(でもオフでは朗らかに語らうことが可能!)。
ソゴウ氏は最近、洋楽よりも邦楽を聞いているそうで今最もお気に入りなのが「スーパーフライ」(越智嬢は現在の日本女性ロックシンガーの頂点でしょうね。幼き頃からジャニス・ジョプリンを聞いていたそうですよ、流石だ:ソゴウ氏談)だそうで早速今回も披露。
この難しいヴォーカルをよく頑張ったね。
他にもどうしてもやりたかったというインストウルメンタルを初めて聞かせてくれました。
3回ほどしかあわせていないと言っていたけれどジェフ・ベック&ゲイリー・ムーア風の曲には一気に引き込まれました。
前回のアルカトラズ「ジェット・トウ・ジェット」風オリジナルとはぐっと趣向を変えた新たな曲も披露。
もちろんイングヴェイ・マルムスティーン真っ青な超速弾きもクールに決めまくってくれました。
柴崎コウの曲は聞けなかったけど・・・・・。
「MOTHERS」はまだ結成間もない3人編成のバンドです。
でも全員が世代を超えて心から音楽を愛しているのがこちらにまでシミジミと伝わってきます。
ライブ経験も数える程でここのような本格的なステージはめったに立ったことがないそうですがとても楽しんでいる様子。
緊張しながらもヴォーカルを仲良く分け合いながらの進行が初々しい。
ベースのカツがMCをメインで担当。
ザ・ビートルズの「キャント・バイ・ミー・ラブ」から
ギター&ベースがヴォーカルを交互にこなす「ア・ハード・ディズ・ナイト」
「この曲をコピー演奏するバンドは少ないのでは?」と飛び出してきたのは「レディ・マドンナ」
数日前から取り組んだというわりにはよくあのベースフレーズを弾きながらカツはリードヴォーカルをこなしたね、びっくりだ。しかもハイトーンヴォイスがよく出てるし。
あのベースはマサも大好きで昔から弾いていたけど今度は歌も練習しようっと(ピーター・セテラもソロライブで取り上げています)
ビートルズの影響大のバンド、オアシスの曲をギタリストが(マザースのベストテイクでは?)、そしてバンマス&ドラマー、サヌーが「ラブ・ミー・ドウ」をそれぞれに一生懸命熱唱。
カツが会場に向かって「キテレツ大百科を知っている人?!!」
マサやハルらが挙手(マサはCD,DVD,VHS、グッズやコロ助人形を持ってるよ。藤子・F・不二雄先生!)
ジャパニーズ・パンクロックバンド、ハイ・スタンダードのカヴァーヴァージョンで疾走感溢れる「はじめてのチュー(オリジナルはあんしんパパ)」はナイスセレクト。
STAの弟分的バンド「はる」
豪雪地帯の空知地方・夕張から今月も先月に続いて石狩地方に駆けつけてくれました。
ヴィニーズバーに入る前に軽く大通公園(雪まつり会場として世界的に有名な場所)でゲリラライブを30分ほど敢行。
観光客や子供たちにも爽やかな歌声をお届けしてきたそうです。
若いから真冬の屋外でも平気でライブができちゃうんだね。
マサも25年くらい前に同じ大通り雪まつり会場5丁目毎日新聞氷の広場でライブイベントを担当して何度か演奏したけど(夜に!)3曲が限界。
チューニングは狂うし弦は切れやすくなるし、指はひきつって思うように動かないし(ベースだから手袋はけないし・・・北海道では「はく」といいます。はめるとかするではなく)足元はツルツル(冬用ブーツでも)鼻水出ても演奏中は拭くことままならず散々・・・・・「演奏していればすぐに体が温まるさ」となめてかかったら逆でどんどんと体が凍りついちゃった、恐るべし北海道。
話を元に戻そう、「はる」はよく札幌のあちこちで突発抜き打ちライブをやっているそうで狸小路もテリトリーだとか。
STAはいろいろな意味でまず無理だから羨ましい・・・・。
この日、最年少バンドの2人はリハーサルの時、エレアコギターのバッテリートラブルに見舞われましたがヴィニーズ店長の機転で難なくクリア(9月夕張ライブの時と同じ原因)
今回、弦は切れなかったけどね(・∀・)
さあ!演奏開始前にお互いの手と手を「パシッ!」と叩いて(かっこいいね)スタートする曲はその名もオリジナル「スタート」。
新曲「桜色のキャンパス」の際には自主制作CDキャンペーンタイム。
ミツも購入しました(直筆サイン入り)。
ミツは「はる」を初期から見ていてその成長ぶりを絶賛しているひとりなのですよ。
MCも2人でなんとか助け合いながら曲に繋いでいきますがおしゃべりの難しさは痛感してるんじゃあないかい?
その場馴れした度胸と人柄の良さが滲み出るコンビでますますの快進撃に期待しつつもアンコールの声が。
待ってましたの自作曲「スマイル」
「暑い・・・」とステージからヴォーカルが漏らすほどにエキサイトしていたけどマイケル・ジャクソン風(ヘアスタイルやファッション、体型が)パーカッションは終始にこやかにあれやこれやを派手に叩きまくっていました。
たしかにリズム、コンネーション共にこなれてきた感有り。
次の日は朝9時から岩見沢のキタムラにておじいちゃん&おばあちゃんとクリスマスコンサート、年末は夕張・屋台村でカウントダウンライブだそうです。
人気者で引っ張りだこ。
オフ時には特製ヴィニーズ丼を美味しそうに平らげていました。
「マッシモ」のカズ氏は澄川ライブバー・モダンタイムのマスター率いるバンドのドラマーでした。
初登場の4人組で一番渋めの黒っぽいレパートリーを用意してくれました。
出演時間ギリギリに全員が駆け込み到着。
そのままステージへ。
マザースに続いてザ・ビートルズのナンバー「アイガッタ・フィーリング」
ブルージーかつヘヴィーなリフを繰り出す的確な腕を持ったバック陣。
テクニックが高等です。
ミツとタクはその中でもベーシストを評価。
マサとノブはド迫力の声量を誇るヴォーカリストに注目。(あんな喉が欲しい)。
ステージからそのヴォーカリストがビールのオカワリを注文してB・Bクィーンズ(ちびまる子ちゃんのぴ~ひゃら♪ね)のメンバーでもあるジャパニーズブルースシンガー近藤房之助の曲、4人全員でのハモリも聞かせたBB&A「スィート・スィート・サレンダー(ドン・ニックスの作品。特にこれが感動)」、ラストはひねりのきいたアレンジで再びザ・ビートルズ「ドライブ・マイ・カー」をグルーブ満点の熱演。
すぐさま、次のイベント出演のために嵐のように会場を去っていきました。
STAのメンバーでもタツ、シン、タクはヴィニーズバー初体験です。
今回の出演バンド中、唯一の鍵盤奏者シン。
そしてタクは先月の「モダンタイム」同様に多忙のためにスケジュール調整がつかずスタジオ&会場リハーサル一切なしのまたもぶっつけ本番。
つまりSTA全メンバーはタクに会うのは2回目なのです!!
それでもずいぶんとバンドに馴染んできたね。







***SET LIST(全てシカゴ)***
1、INTRODUCTION
2、QUESTIONS67&68
3、FREE FORM PIANO
4、~DOES ANYBODY REALLY KNOW WHAT TIME IT IS?(一体、現実を把握している者はいるだろうか?)
5、ALIVE AGAIN
6、CANON(聖典)
7、~SATURDAY IN THE PARK
8、FREE(自由になりたい)
***MEMBER***
MASA・・・B VO CHO
NOBU・・・G
MITSU・・・TB
KEN・・・DR CHO VO
SHIN・・・KB
TATSU・・・TP
TAKU・・・AS










オリジナル・シカゴと同じ編成人数の7人で舞台にのぞみました。
「イントロダクション」早くもライブ3回目を迎えました。
それでもやっぱりいまだにこの曲を演ずる時は相当に構えてしまいます。
多分ここを克服した時にSTAは一回りもふたまわりも成長しているのでしょう。
大きく飛躍するためには絶対に乗り越えなければいけない愛すべき強敵。
開演直前までスコアとにらめっこしていたタクをセンターポジションにすえて繰り出されるホーンセクション。
タクもたいした度胸の持ち主だ。
1曲目からハイテクのミツ&タツと互角に渡り合っています。
STA史上最年少のタクの今後に希望の光を見たよ。
例の箇所でのリズム乱れやズレが発生したけど余裕のミツ・トロンボーン、タツ・美しいいぶし銀トランペット、唸りを上げるノブギター(さりげなく後方のノブに花道を開くタク)によるソロで盛り返し、エンディングの正念場ベルトーン。
こいつが鳥肌ものの流れで今までの中でも出色の出来栄え。
タメの効いた間合いでシン、ノブ、ミツ、タツ、タクの順でバトンを渡すフレーズがお見事。
これこそ一発勝負の緊迫感溢れる極み。
体もほぐれてきたところで唯一日本語を交えた「クエスチョンズ67&68」。
聞かせどころのブラスセクション一体のソロパートではマサが一歩下がってケンと向き合う。
管のボス、ミツはキングのトロンボーンを手に他の2人をグイグイ引っ張る。
タツもオリジナル音源に忠実にハイノートで応戦。
いやはや火花散る攻防だ。
シンは初の場所でリハなしゆえに自分の音返し確認にも苦労していたよう。
しかも背中でベースアンプが爆音を発しているんだからたまったものじゃあない。
(ノブのアドヴァイスで6曲目演奏中マサはボリュームを若干絞る)
そのシンによるオリジナルのクラシカル・ピアノソロ。
ケンがスティックでフォーカウント「一体、現実を把握している者はいるだろうか?」。
ここでも「イントロダクション」同様にタツの流麗なトランペットがイントロで、ミツのトロンボーンによる貫禄ソロがエンディングで曲全体を引き締めてくれます。
そのうちタクにもソロを吹いてもらいましょう。そうすると今のSTAブラスロックサウンドが益々際立った存在になることでしょう。
去年の夏、丘珠ライブ以来の演奏曲「アライブ・アゲイン」
マサの簡単な曲内容説明を受けて
ケンの刻むハイハット、ノブによる軽快なカッティングで始まった懐かしい曲だけどシンのキーボードが加わったことで俄然別物のような姿に豹変しました。
このスイング感が欲しかったんだよね。
スタジオでもこの曲は念入りにチェックしたのでまずまずの出来栄え。(ミツいわくトロンボーンはかなり厄介なアレンジだそう。さすがジミー・パンコウ)
タクがマサに質問していた「この曲はどのアルバムに収録されているの?」という「聖典」。
この曲も回を重ねるごとに完成度が増してきています。
トロンボーンもトランペットもそれぞれに鬼門箇所があり1分ほどの三管旋律を慎重かつ丁寧に吹き込みミツ&タツが関門を突破、タクも追随。
密かにトレーニングしたんだろうなあという痕跡が随所に見受けられます。
タツ&タクの若者2人もシカゴの魅力にはまりつつあります。
1970年代の黄金期シカゴに熱狂した当時の洋楽キッズ達、果たして今の若者達はどのような感性で初期シカゴを受け入れているのだろうか?大いに興味の沸くところだ。
でも次の「サタディ・イン・ザ・パーク」はそんな理屈を超越した永遠の名曲ですね。
STA自主企画ライブでは恒例のお約束マサによるメンバー紹介。
それまでヴォーカルを受け持っていたマサからケンにタッチしてのラストは怒涛の強烈ナンバー「自由になりたい」
2012年STAの活動はこれにて終了、後片付けをしていたらなんとアンコールがかかっていたことをその時に知らされて反省。
ごめんなさい・・・大変申し訳ないことをしちゃったさ。
「長い夜が聞きたかったのに・・・」と素敵なレディに言われちゃった。
そういうことも含めて心機一転2013年NEW・STAは益々の飛躍を誓います。
思えば今年の前半も相変わらずのくだらないゴタゴタに巻き込まれたSTAでしたが,いざ蓋を開けて周囲を見渡してみたらば数年前とは比較にならないほどの強靭で高度の技能を兼ね備えたナイスな野郎どもがいるではないですか(ヤス、シン、タツ、F-KING,MD,タク)。
昔から転んでもただでは起きないSTA、地道に真面目にコツコツと活動していればちゃんとブラスロックの女神様は見ていてくれて、ぼくらに微笑みかけてくれるようです。
もちろんそれなりの厳しき試練を与えるところがシビアな女神でもあります。
ライブというのは奥が深くてつかみどころのないところがあります。
ちょっとでも気を抜いたり舐めてかかったりするととんでもないしっぺ返しを喰らうし、でもいったん味をしめちゃうと止められなくて病みつきになっちゃう魅力もあるし。
「今回のライブはイマイチ・・」と思って後で映像なり音源でチェックを入れてみたらなかなかにイカしていたり、逆に「今回のライブは最高!」と思っていたら映像では「あれ・・・???」だったり、これからも勉強して経験を積まなくては。
しばらくSTAは冬休みに入りますがマサからとてつもない宿題をメンバー等に与えました。
その正体を知りたい人は2013,1,15のクラップスホールに足を運びましょう。
WHERE DO WE GO FROM HERE






























2013年前半の予定・・・・・前述どおりあのヤスが復活。ケンがパーカッションに返り咲き。シゲ&コーちゃんもやってくるよ。久しぶりの女性サックスプレイヤー(初共演)がブロー、もっともっと新たにシカゴを導入、ご本家でさえもライブでやっていないギミックも取り入れますetc,etc・・・・
SPECIAL THANKS TO・・・HITOMI&TAKASHI&HARU(CAMERA・MAN)&VINNIE’S・DON&RAMEN&COCA・COLA&NUMANOSAWA・HITOMI&MR、KUBOTA&2012BRASS・ROCK!!!YEAH