THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

遂に札幌、桜開花宣言

2014-04-30 00:49:13 | リハーサル

28日、函館にソメイヨシノが例年よりも数日早く開花、そして翌日、全道的に一気桜前線到来です。

初夏なみの陽気とはいっても、やっぱり夜はグッと冷え込んでくるため、未だに暖房器具のお世話になりっぱなし。よって寒暖の差が激しい時期、体調も崩れやすいのです。

それにしてもファイターズ・・・頑張ってよ!

 

STAもGWの入口ですが通常通りスタジオ入り。

スケジュール多忙、健康を害した者続出で、それでも6人がスタジオ入り。

ブラスはトロンボーンのヤマちゃんのみです。

先週のセッティング時にティンバレスのリム固定用チューニング・パーツが1か所破損してしまいましたが、練習スタジオ・オーナーのご厚意により予備パーツを提供してもらい、なんとか間に合わせというか強引に取り付け完了、無事にティンバレスが復活。ミキ嬢がしきりに試行錯誤を繰り返しながらも演奏していました。ケンに奏法やらをご教授願いました。

専用スティックがないためにドラム用の物で代用でしたが。

もちろんその他にもパーカッション群がビッシリと陳列されてヤマちゃん、シン、マサもそれぞれに好みの打楽器で挑戦。

チャカポコ、チャカポコ、シャカシャカ、シャンシャンと賑やかです(なめてかかったらしんどい目をみますが)。

パーカッションの魅力に目覚めた様子。

管楽器が少ないため、前半はブラス無しの曲に重点を置いて取り組みました。最初の難関はハモンド・オルガンがはっきりと聞こえるかということ(特にマサとノブには)。ここは数年前のライブでモニターがまったく機能していなくて全員が肝を冷やしたという経験あり。

シンに「遠慮しないでもっと音量上げて」とリクエスト。ベースのみのリフがイントロ、ノブは歯切れよくカッティング。

次いでシン&マサのボーカル・バトル。

マサはピーターの個所、シンは完璧主義に徹してちゃんとテリー&ボビーの2つの歌詞を担当。

ケンによるドラム・ソロも久しぶりに復活。こちらもダニーのソロをできるだけ忠実に再現しようと発奮しているのがうかがえます。

エンディングの決め部分は通常、マサがフロントでオーバー・アクションかジャンプ、ベースのネックを振りかざしたりして全員に合図を送っていますが(大所帯なもので多少オーバーにふるまった方が目立って見落とし、見失い事故がなく、かつ派手さも手伝って効果あり)今回はリズム隊でちょっとした取り決めをしてみたところ、バシバシと合わせやすくなりました。ここいら辺は譜面上では表現できない部分でもあり、お互いの呼吸の折り合いが決め手です。

次にやはり、演奏回数の少ない厄介な曲に移行。

ここは手慣れてきた感もありますが、油断しているとおいてきぼりくらいそうなパートがあるのでご用心。

1、2、3番の歌詞、KB・SOLOとドンドンと小節数が増していくのです。

いびつな個所もありますし、しっかりと回数を数えていないとヤバイところもあります。

ブラスが少ないため、よくシンのKBがくっきりと響いてきます。セット・リストを1回だけ通し稽古。

いずれの曲にも鍵盤の響きが大きく貢献しています。

鍵盤が加わるとこうも違うものなのか、と再認識。ミキ嬢もコーラス&パーカッションで予習済み。

ヤマちゃんは一人でマウス・ピースでウォーミング・アップをしつつもスコアを見つめながらチェックに余念がありません。なんたって来月ライブのしょっぱなに彼のトロンボーン・ソロが飛び出すのですからね。

ケンは元気はちきれ過ぎて指をリムに叩きつけてしまいました。あれは強烈に痛いよ・・・。

マサも以前にフェンダー・ジャズ・ベースのギザギザ・ブリッジ溝で手を切ってしまった経験あり。

 

先週完成したばかりのSTAステッカーをノブはエフェクター・ボードに、シンはキーボードの背面に、マサはハード・ケースに貼ります。

貼りつけ位置、角度などいろいろと悩んじゃいますね。

第2回アンケートも実行。

Q1,最初に琴線に触れた、もしくは想い出の洋楽は?

マサ・・・ミッシェル・ポルナレフの「シェリーに口づけ」~フレンチ・ポップの代表格。特に北海道での人気は絶大でした。

ノブ・・・ポール・マッカートニーの「アナザー・ディ」~ベース・ラインが芸術的に歌っています。

ミキ・・・エリック・カルメン「オール・バイ・マイ・セルフ」~セリーヌ・ディオンのカバーでも有名。

シン・・・エルトン・ジョン「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」~オズの魔法使いに出てくる最初の道のことですね。

ヤマチャン・・・USAフォー・アメリカ「ウィー・アー・ザ・ワールド」~スーパー・スター奇跡の揃い踏み

ケン・・・CCR「雨を見たかい」~ジョン・フォガティの力強いVOが印象的なアメリカン・ロックのスタンダード

 

Q2,想い出の懐かしい洋画は?

シン・・・小さな恋のメロディ~音楽、出演の子役たちとほろ苦く甘酸っぱい青春ムービーの代表作(でも日本のみのヒット作・・・)

マサ・・・狼の挽歌~う~ん、マンダム!ハード・ボイルドのブロンソン・ブーム到来でした

ノブ・・・ディア・ハンター~名作。ロシアン・ルーレットの緊迫感溢れる熱演は何度見ても手に汗握ります

ミキ・・・アメリ~不思議ちゃん演じるオドレイ・トトウが魅力全開

ケン・・・猿の惑星~SF作品の金字塔。ショッキングなラスト・シーン。シリーズ化にもなりました。

ヤマちゃん・・・明日に向かって撃て~実在した2人組を演じるポール&ロバートのカッコ良さ必見。音楽も大ヒット。

 

みんな、なかなかいいところをついていますなあ。一人が答えるたびにそれぞれの思い入れが噴出して大盛り上がり。というわけで第3回もお楽しみに!!!(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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CHICAGO VS PETER CETERA

2014-04-28 04:30:56 | CHICAGO

非売品物で、また面白いものを紹介します。シカゴ・ファン界隈ではもうすでに有名な1枚ですが、「シカゴ対ピーター・セテラ」

ワーナーが、業界向けに1986年制作したもので、一般発売されていません。

シカゴもピーターも当時は同レーベルに所属していて、また両社ともに、アルバム&シングルがヒットの渦中にあり、なるほど、タイミング的にもよく考えたものだと思わず唸ってしまいますね。

タイトルを見るにつけ、「なにも露骨に対決ムードを煽るの?」と思いますが、実際両者は、そうとうお互いの動向を意識していた時代でしょうね。

ジャケット裏面にはシカゴとピーターのミニ・ヒストリー、曲解説がわかりやすく記載されています。

下段にはワーナー期の両者ディスコ・グラフィー付き(ビル・チャンプリンの「ランナウェイ」も載っています)

上段左右には両者の最新EPジャケット紹介もぬかりなくおこなっています。

10月10日同日に「長い夜」(何と16年ぶりのセルフ・カバー!)、「ネクスト・タイム」(大ヒットしたエイミー・グラントとのデュエット曲)が発売されています。

収録曲は全10曲でシカゴ16&17&18、そしてピーターのセカンド・ソロ「ソリテュード~ソリテア」4枚のアルバムからシングルばかりをセレクト。これでもまだ選からもれたヒット曲がいくつもあります!

ただしA面3曲目の「ナイアガラ・フォールス」は日本では未シングルです。

もちろん捨て曲なしのナイスな企画。

実際にこの頃、両者合体のベスト盤が発売されたら相当話題になって売れたと思いますよ。

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CHICAGO AT CARNEGIE HALL(LP・VER)

2014-04-26 12:53:35 | CHICAGO

シカゴの4作目にして初のライブ・アルバムはそれまでのロック業界にとっても掟破りのmonster級。

アナログ4枚組(!)の内容は音楽の殿堂カーネギー・ホールの2部制コンサートを丸々収録。1971年4月5~10日のステージから。

陰影を取り入れたシンプルかつ美しいロゴ・デザインを初めてレコード中央のレーベル面に配し、1枚1枚を同ケースに収納。更に豪華ボックスに全てがパッケージされています。

値段も7800円(その後オイル・ショックで8600円に値上げ)。シカゴのデビュー作からの3作がすべて2枚組の3600円、そしてここにきてこの値段。シカゴ・ファンは財布と常ににらめっこ状態の青春の日々でした。

それに付属する特典がこれまた常識を超越しています。

カーネギー・ホールの白黒ポスター、メンバー7人によるカラー・ポスター、LPサイズの20ページ写真集(最終ページにはシカゴの記念すべきデビュー・コンサート1967・MAY22~JUN3 イリノイ州スターダスト ラウンジ、ロックフォードから1971年NOV 25~27 ARIE CROWN THEATRE CHICAGO ILLまでのツアー・データを記載)、日本盤には詳細なる歌詞、対訳、ライブ・フォト、もっとも驚いたのは特大ライブ・ポスター、サイズは何と120X180CM)

これを部屋に貼った人ってどのくらいいるのだろうか?私は未だに数えるほどしか開いたことがありません。当時の政治色濃厚だったシカゴらしく1972年度「米国50州に於ける選挙権法案内用紙」が2つ折りで封入されてもいます。

もうひとつのボックスはアメリカのオリジナル物。

日本における絶大なるシカゴ人気に敬意を払ってか、それまで企画もの、オムニバス、ベスト盤の発売にはとてもシビアだったシカゴ・サイドは特別に日本のみこの「カーネギー・ホール4枚組」を2つに分割しての発売を許可してくれました。

つまりそれぞれに第1部、第2部を独立発売。各アルバムに4枚組用の歌詞&対訳以外にもカーネギー・ホール白黒ポスター、メンバー7人のカラー・ポスターをどちらか1枚封入。写真集とジャンボ・ポスターはさすがに付いていません。レーベル面はちゃんとジャケット・ロゴがプリントされています。

これは少ないおこずかいでやりくりしていた日本のロック・キッズにとっては嬉しいことでした。(後のちには結局、全て揃えちゃうのですがね・・・笑)

それでも予算がないファンのために、来日記念として、これも日本のみの企画編集盤「栄光のシカゴ・ライブ・アット・カーネギ―・ホール」1枚組が発売されました(帯にしっかりと「日本でのみ入手可能」の文字が)。

黄緑のジャケットがそれ。実を言うと私が初めて買ったシカゴ、そしてLPがこれです、もちろん新品で。

見開き内のデザインが物凄くカッコいい、自分にとっては絶対に忘れられない特別思い入れのあるアルバムです。これを毎日繰り返し繰り返し自前のポンコツ・ステレオで聴きまくったものです。

お陰でジャケット、帯、歌詞カードまで手垢まみれ(大切に扱っていますが)。悲しいことに被せ式キャップ帯の左上角がネズミにかじられてしまいました・・・。

銀色の盤はこれまた日本の独占企画2枚組シリーズ「ギフト・パック第2弾」

この2枚目の方にはA&Bの両面に「カーネギー・ホール」がオリジナル選曲にて収録されています。(1枚目は1~3までのスタジオ曲群)

初期シカゴは演奏時間の長い曲もありますが、組曲等もけっこう多く、曲目表を見るとやたら収録曲が多く感じられて得した気分になったものです。

最後は非売品1枚もの。

カーネギー・ホール発売に際して業界配布用として制作された超貴重な盤です。

ジャケット裏面には大まかな解説を記載。もちろんこの盤のみのオリジナル選曲です。レコード・レーベル面はジャケットのデザインではなくシカゴ・ロゴとマニア心をくすぐる「SPECIAL DJ COPY」のオレンジ文字入り。

 

学生時代にシカゴのアルバム・カタログを見るたびにこの「カーネギー・ホール」が同じデザインでずらっと並んでいて全く区別がつかずに「一体、何が違うの?デビューから数年でこんなにたくさんアルバムを発表しながらツアーするなんて、働き者のバンドだなあ・・・」と思ったものです。あ、ああ・・恥ずかしい・・・。

まあ周囲にもそれを理解している仲間は皆無の田舎者集団でした。友人の一人は「シカゴのホワイト・アルバム買いたいなあ・・」と言っていたけど、それってこのカーネギーのことを指していたのですね。

後に発表されたこれまた名盤ライブ、サンタナ「ロータスの伝説」なども明らかに「カーネギー」を意識したものだと思われます。

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4 CHANNEL DEMONSTRATION[25 OR 6 TO 4]

2014-04-26 11:58:18 | CHICAGO

また「シカゴ・馬鹿」とか「シカゴオタク」と、陰口を叩かれそうですが、面白いLPを発見しました。

1970年代初期のオーディオ界において革新的なステレオ・サウンドが登場しました。

従来の音響を凌駕するほどの、よりリアルで迫力、臨場感を演出するべく開発された4チャンネル・ステレオです。つまり前後左右4つのスピーカーから、それぞれに独立した音が飛び出してくる仕組み。

大手オーディオ・メーカーがこぞって発売を開始。もちろん値段もそれ相当に設定されていますよ。専用4チャンネル・カートリッジも含めてね。

力を入れて大々的に売り出した割には一瞬で消えてしまいましたが・・・。

この写真に写っているモノはパイオニアから出ていたデモンストレーション用LP。もちろん発売目的ではなく非売品です。つまり、いかにこの4チャンネルのサウンドが素晴らしいのか、をアピールするためにメーカーが店頭で専用機器を使用して実際に再生して聞いてもらうために製作されたモノです。

A面には「ローズ・ガーデン」「イエロー・リバー」に続いて5曲目のラストにシカゴ「長い夜」が収録されています。

シカゴのオリジナル音源ではなく「有馬すすむとニュークリエーターズ(ドラム田畑貞一・チコ菊地)」による演奏。

インストウルメンタルでボーカル・ラインはオルガン奏者が担当、2番の歌詞はカットされています。

ドラムのフィルはギターがカッティングで代用。ギター・ソロのワウワウはチョーキングの連発で演出。

ブラス・セクションはほぼ同じアレンジ。

そして4チャンネルの特徴を意識したミキシング。

ソロなどが各スピーカー間を行き来しています。それを考えたらこの曲のセレクトは正解ですね。

いずれにしてもマニアにとっては興味深いテイクです。

 

日本の各大手レコード会社は続々と4チャンネル・アルバムを通常のモノと一緒に発売していました。ブラスロックももちろんです。

CBSでもチェイス、BS&Tを発売。ところがシカゴは出ていないのです・・・。

海外のコロンビアではシカゴⅠ~Ⅹが「クアドロフォニック」(メーカーによって名称が違います)で発売されていますがこれ、現在では物凄い高値です。しかもめったに現物にはお目にかかれないし・・・。

レーベル面がゴールド仕様で高級感満点。通常盤とはミックス等の違いがあったり、「長い夜」では普段聞くことのできないギター・ソロが飛び出してきて驚きの連続です。

 

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S・T・Aステッカー

2014-04-23 22:18:16 | CHICAGO

数年前に個人的遊び半分で作ったSTAステッカー、それを楽器ケースに貼っていたら、知人達に「これ欲しいなあ・・・」とよく言われます。

そこで、デザインにちょっとアレンジを加えて(モチーフは名盤の誉れ高きアレです!)再度制作してみました。

一辺が9センチの正方形、接着力も強化、紙材質ではなく特殊ビニール製、色褪せしなく防水効果も抜群。

好評につき税込1枚100円で扱っております!

枚数に限りがありますが、お問い合わせはSTA各メンバーまで。

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春の足音

2014-04-23 18:49:37 | リハーサル

北海道の夜はまだ、冷え込み厳しく残雪もしぶとくあちこちに居座っていますが、日中はポカポカしてきましたね。

晴天の休日に、数年前から日本でも人気急上昇のラクダの仲間「アルパカ」に会いに行ってきました。

フワフワした毛並みがお見事、暖かくて可愛らしい。とてもおとなしい生き物です。

今年2月27日に生まれたばかりの「スカイ」くんと、江別警察署から「交通安全大使」に任命された「アース」くんが愛嬌をふりまいていました。北海道は気軽に動物たちと触れ合える場所が点在しています。北海道ならではですね。

もちろん美味しい食材も充実。

 

タイバン達のヤング・パワー(死語)溢れるサウンド・クルー・ライブでSTAも無事にトリを務めあげて、さあ、早速来月のライブに向けてのリハーサル開始です。

元気いっぱいに8人がスタジオ終結。

コーラスもブラスもパーカッションも賑やかに充実。特にミツとヤマちゃんによる強力なトロンボーン2人が居並びとても贅沢なブラス・セクション。

ソロも譲り合い、また不在メンバー・パートは代役もかって出てにこやかにプレイ。

とりあえずはセット・リストを仮に並べてどこでMC,メドレー、他のテコ入れ部分は保留状態に。ここら辺はしばらく様子見で感触を確かめてから確定。

1曲、1曲をぶつ切りで流していこうと思ったのですが、勢いでさっそく通し稽古。

ここのところ何度かSTAプレイを経験しているメンバーも以前はおぼつかなかった個所をすんなり通過できるようになってきましたね。

ミキ嬢もパーカッションの打ち込み個所を更に聞きこんできたようで、よりオリジナルへの忠実度が増してきています。感心ですなあ。

いろいろとパーカッションに対する疑問点や、叩き方、持ち方、その他もろもろを質問してきます。自前のパーカッションとSTA所有のパーカッションがずらっと並んだ図は壮観の一言。

ヤマハ・ティンバレスは残念ながら金属疲労でリム・ネジが破損してしまいました。

そうなんですよ、来月は数年ぶりにパーカッションが大活躍する曲が復活します。NUMBER・NINEのベーシストTESSYもお気に入りのこの曲。シンがSTA加入したばかりの頃に演奏したきりです。今回はそのシンとマサとのVOが交互に登場。今までの消化不良気味な出来には大いに不満を持っていたのですが、これでまた一つ大きな収穫を得られそうです。コーラス、VOの割り振り、もちろんパーカッション群がけたたましく鳴り響く内容も逐一細かく指示。

この曲に今回は重点を置いて取り掛かっていきましょう。

人間ですからミスも冒しますが、これに相対する反応も十人十色で非常に面白いものですね。

若い時は必要以上にパニックに陥って萎縮してしまい、ペロッと舌を出す、苦笑い、肩をすくめるくらいならまだしも、2次災害、3次災害に拡大することもあり、最悪なのは他のメンバー達にも悪影響を及ぼしてしまうことも。

それも経験を積んでくると(もちろん場馴れしてきてミスも少なくなりますが)図太くなってきて、平気な顔で「何かあったの?」とシカトを決めこむ者、「この音、このフレーズが正解!」と押し通す者、凄腕ともなると、そのミス音を逆効果としてさらなるカッコいい方面に持っていく者、タチの悪いのは自分がミスっているのに、他のメンバーを睨みつけて「お前が間違った」という空気を周囲に振りまき客も騙されてそう思い込んじゃうという悪質行為に走る奴、呆れちゃうのは自分のミスをガンとして認めない者、正しい意見を周りが言っても「それが間違い!」と押し通す者(本当にそう思っているのか、逃げているのか?)、一番笑っちゃうのが自分のミスに気付いていない人、それを指摘されたら「それがライブだ!」と胸を張って大威張り!、ね!笑っちゃうでしょ!!

若く希望に満ち溢れ輝いているミュージシャン諸君、なんでも年上だからといって愚かな先輩に染まっちゃあ駄目だよ。

 

息抜きにSTAメンバー達にちょっとしたアンケートなどをとってみました。

気軽に答えて欲しいのに、マジに思い悩んだり、妙なこだわりをもって真剣に考え込む者と、ここら辺にも個性が反映されていて興味深いです。

Q1,初めて買った(買ってもらった)EP,またはCD-Sは?(世代違いもいますので…あしからず)

ケン・・・ベンチャーズ、4曲入りコンパクト

ミキ・・・青い三角定規「太陽がくれた季節」

マサ・・・映画「狼の挽歌」サウンド・トラック、エンニオ・モリコーネ

ミツ・・・ザ・スパイダース「あの時君は若かった」

ノブ・・・ザ・ワイルド・ワンズ「愛するアニータ」

ヤマちゃん・・・ミスター・チルドレン「トウモロー・ネヴァー・ノウズ」

 

Q2,初めて買ったLPまたはCDアルバムは?

ミツ・・・ザ・ビートルズ「レット・イット・ビー」

ミユキ・・・プリンセス・プリンセスのファースト

ヤマちゃん・・・ミスター・チルドレン「深海」

ミキ・・・原田真二

ケン・・・シカゴのベスト「栄光のシカゴ」

ノブ・・・ディープ・パープル「ファイアー・ボール」

マサ・・・シカゴ「栄光のシカゴ・ライブ・アット・カーネギー・ホール」

 

Q3,初めて観たコンサートは?

マサ&ケン&シン・・・シカゴ3度目の来日、初の札幌公演、厚生年金会館初日1973年4月6日

ノブ・・・外道の室蘭公演

ミユキ・・・リンドバーグ

ミキ・・・GARO

ミツ・・・アグネス・チャン

 

Q4,初めての楽器は?

マサ・・・グレコのベース、EB-270

ヤマちゃん・・・ヤマハのアップ・ライト・ピアノ

ノブ・・・ヤマハのフォーク・ギター

ミキ・・・カワイのピア二カ

シン・・・ガット・ギター

ケン・・・ガット・ギター

 

思った以上に面白いから、また次回もアンケート第2弾を予定。

 

 

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MOM'S APPLE PIE&MOM'S APPLE PIE♯2

2014-04-15 11:53:40 | free form space

ブラス・ロックの波に乗り切れずに人知れず消えていったバンド・シリーズ、「ママズ・アップル・パイ」を紹介します。

グランド・ファンク・レイルロードを売り出して見事大成功を収めた後、バンド・サイドとの金銭トラブルで裁判沙汰にまで発展して勝訴したプロデューサー、テリー・ナイトが設立したレコード会社からの第1号アーテイストがこの「ままズ・アップル・パイ」です。日本発売もされていたのでですがもう今となっては知る人ぞ知る存在。

テリー・ナイトの奥さんがデモ・テープを聞いて強く推薦したとのこと。

1972年デビューのこのバンドは、アメリカはオハイオ州ワーレン出身の10人編成。ツイン・ボーカル、ツイン・ギター、3管編成。ちなみにトランペットとキーボードもボーカルをこなします。

平均年齢19歳というのも驚きですが、GFRもデビュー時は同じ平均年齢でしたね(もっともマークとドンはテリー・ナイト&ザ・パックのバックメンバーでした)。

若いのにブルージー、ヘビーでグルービー、かつファンキーなジャズ・ロックを巧みにこなして聞かせてくれます。ただボーカリストが2人もいるのに印象が薄く、ブラス・セクションもアレンジをそつなく吹きまとめてはいるのですが、ただそれだけという感じ。

面白いのは明らかにシカゴを意識したような楽曲がチラホラと顔を出すところ。

無意識にでも耳が反応してしまいます。

ファースト「ママのアップル・パイ」ジャケットはエプロン姿のママが舌舐めずりしている表情と、モロなデザインのアップル・パイ断面に滴り落ちる液が超卑猥とのことでセカンド・プレスからは修正が入りました。写真は激レアなファースト・プレスの「!*#?ジャケット」

セカンド・アルバム、この手の大所帯バンドにしては珍しくメンバーの変動もなく翌年発売。

タイトルはシンプルに「#2」

この調子で#3、#4・・・といく予定だったと思うのですがあえなく2枚で終わってしまいました。表裏ジャケットはスコッチ・テープのデザインを参考にしたとか。1も2もジャケットで話題になる狙い・・・商魂たくましいテリー・ナイトならではの策略ですね。

そつなくまとめ上げあげられたクセのないブラスロック(このジャンルってアクの強いバンドが多いです)サウンドがお好みの方向きです。

 

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CHICAGO'S LEGENDARY SECOND ALBUM(RHINO VINYL)

2014-04-15 10:29:52 | CHICAGO

7月4日のアメリカ独立記念日、遂にリリースが決定した「シカゴXXXⅥ」

この勢いで来日も発表になりそうな気配です。

アメリカのメーカー、ライノは伝説の名盤を積極的に発掘、発売しています。もちろんシカゴも。

CDだけにとどまらず、何とLPまでをもプレスしてくれています。写真は「シカゴⅡ(邦題:シカゴと23の誓い)」

この傑作セカンド・アルバムを忠実に再現・・・いやオリジナルよりも高品質な状態です。見開きジャケット内の「栄光への旅路」歌詞とメッセージも書き込まれています。

通常の輸入盤は日本盤に比べて盤質、紙質が雑で粗悪なものが多いのですが、こちらはジャケットも高級な紙を使用。このアルバムを初めて手にした時、2枚組だということを差し引いても「おや?こんなに重量があったかな??」と不思議に思いました。

よくよく見てみるとジャケットやレコード盤が厚みたっぷりではないですか。しかも品質最上級。とても丁寧な作り。パッケージのビニールにもカッコいいシールが2枚添付、盤収納用ビニール袋も立派な仕様。

あのイスに腰かけてメンバー各自がお気に入りのポーズを決めているポスターもしっかりと収納されています。

そして一番嬉しいのはオリジナルLPにはなかった盤中央のレーベル面にジャケットのロゴがプリントされていることです。

こういう仕様になったのは4作目の「カーネギー・ホール」からですので。

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VOL,92 SOUND CRUE in many fields

2014-04-14 17:12:15 | Live Set List

2014.4.13(SUN)

OPEN 18:00     START 18:30

雪解けが一気に進んで、大通り公園雪まつり会場に横たわる残雪も残りわずかのポカポカ陽気ですが、さすがに日が傾きかけてくるとまだ厳しい冷え込みがありますね。

「サウンド・クルー」へのSTA出演は2度目。場所も札幌の中心地に位置していて地下鉄「バスセンター駅」からも徒歩1分という最高の場所です。

外観は可愛らしい黄色のビルですが、中は物凄く奥行きがあって広い!階段を上ってロビー、楽屋、カウンター、事務所などがゆったりと配置されていて、更に階段を上ると貫禄あるライブ・ホールが眼前に現れます。

この日は「サウンド・クルー」企画で6バンドの出演(1バンドは都合により急遽変更になりました)

STA以外、若いバンドが中心でほとんどがオリジナル曲。

編成、人数、ジャンル、年齢とどこをとってもSTAは浮きまくりの存在。まあ、どうあがいてもいつも浮いている存在なのでもう慣れっこです(シカゴを演奏するブラス・ロックバンドはどこにもいませんからね)。

でも楽屋、ロビー、会場内でもタイバン同志和気あいあいと和んでいます。事務所に行って編成パート、セット・リストの届け出を済ませてお互いにご挨拶。

午後3時20分からそれぞれのバンドが持ち時間25分でリハーサル。STAも4時50分からチェック開始。この日は久しぶりの9人態勢でのライブなのですがスケジュールの都合で管楽器2人欠席での7人リハーサル。まずは一人一人が音だしをしてミキサー・スタッフと意見調整。

本番序盤の2曲を流してみてメンバー各自がモニターの返しや他の楽器とのバランス・音量・音質の好みをミキサー・スタッフにお願い。ギターはエフェクターの効果も一つづつ出させてくれます(ワウとかも)

とにかくここの音響はぴか一です。今までに立った会場の中でも指折りではないでしょうか。一発目の曲でもう充分にロック・サウンドが確立されていて演奏する側が気持ちいいくらいに迫力ある音の塊に包まれ陶酔できます。

「前回のような感じでいいですか?」としっかりSTAの音は熟知しているご様子。

ミキサーの方から「私も楽しみにしていますよ」とまで言われました。ミユキ&ミツが言っていましたが管楽器の音作りは他の楽器に比べてミキサー泣かせなのだそうです。でもサウンド・クルー・ミキサーは管楽器が好きで卓調整はお手の物なんだそうです。心強い!!

さあ、リハーサルも無事に終えて「じゃあ、本番よろしくお願いいたしまあす!!」と全員が楽屋へ。この会場は楽屋から階段を登るとステージ左後方に出られる仕組みになっていて臨場感をいやがうえにも煽ってきます。

メンバーはそれぞれに食事に行ったり、ウォーミング・アップに勤しんだり、ミーティングを重ねたり、近所のペット・ショップ見学(!)に行ったりの自由行動。

 早くも入場者が続々と詰めかけていますが、BGMは11日に札幌公演を大盛況のうちに終えたばかりのジェフ・ベック最高傑作アルバム「ブロー・バイ・ブロー(ギター殺人者の凱旋)」。最高のシチュエーション!

 

「iyonnokka」

この聞きなれないスペルのバンド名はアイヌの子守唄から命名したのだそうです。網タイツにミニスカート姿のセクシー女性VOをセンターに据えた4人編成のオリジナル個性派ロック・バンド。

フロントの3人は皆フェンダーのサンバーストを使用。ベースはローズ・ネックの3TS/PB。珍しいことにブリッジ・カバーを装着。さすがにP.Uフェンスは邪魔なので付けなかったそうです。(マサとは楽屋でお互いのベース談義に花が咲きました)VOレディはメイプル指板のTSテレキャスター。

リードGはTSストラトキャスター。

彼女は初のライブだとのことで相当、出番前に緊張していたようだけど本番が進行するに従ってリラックスしてきたようで、会場に向かってついこの間終了したばかりの「笑っていいとも」にひっかけて「みんな、のってくれるかな?!」と呼びかけ。お友達から「いいとも!!」とバカ受けしていました(笑)

このバンドのメンバー達はマサが古くから関わりのある音楽スタジオ(本店&姉妹店共に)内でちょくちょく面識がありましたがタイバンは初。

とにかくトップという重圧に押しつぶされることもなく無事に勤めあげました。お疲れさま!!

 

「Multipaper」

トリオ編成のここもオリジナル・ソング中心のバンド。リハーサルから特にマサの目を引いたのはベーシストの使用機材や奏法。一種独特の音色、フレーズは超個性的。ジャズベースを黙々と指弾きする姿は神々しい限り。

思わず「ジャコ・パストリアスやジョン・パティトウイッチとか好きでしょう!」と尋ねると「ハイ!」と元気に返答。今後の成長が楽しみですね。こういう生きのいいヤング・ミュージシャン達が頑張っているという事実は頼もしい限り。

 

「Taniguchi Chie」

3番目に登場は驚いたことに女性ソロです。でもピアノやアコースティック・ギターでの弾き語りではありません。

ファッショナブルな衣装に長い黒髪、ヘッド・セット・マイクを装着して全曲オリジナルでダンスに歌を披露してくれました。

サウンド・クルーは初出演とのことですが、すべてを一人でこなしているというのですから凄い!スーパー・レディ。会場のあちこちでも曲にあわせて踊っている人達が目立ちました。

作詞、作曲、アレンジ、打ち込み、ダンス、振り付け、MCとすべてを一人でマルチにこなしています。CDも制作しているとのことで、軽やかに見事なステップを踏んでクルクルと回転したり体をくねらせてみたり曲調もバラエティ。意外だったのはモノマネ。ソフトな口調のMCなんだけどいきなりクレヨンしんちゃんのモノマネ2連発。これがまた本物そっくり。いろんな才能を持っている要注目シンガーです。

ご両親がずっと心配そうに見守っているのですが、家族全員がバック・アップしてくれているのですからとても恵まれた環境ですね。

皆から応援の声がかかっていました。

 

「nu-Funk」

女性KB含む5人編成のラップ・ファンク・バンド。ここもオリジナル中心。ドラマーはSTAと3度タイバンを組んだアルファ・ジャークのbanboo Dです。以前からファンク・バンド活動の話は聞いていましたが遂にこの日、神秘のベールが剥がされました。

クラビネット効果満点のKB,全身全霊でラップをマシンガンのごとくはじき出すVO,歯切れ良いカッティングで彩りを添えるギター、的確なグルーブでボトムを支えるベース、そしてMCをこなしながら、パワフルに千手観音のようなスティックさばきでビートをたたき出すバンブーD。ただやみくもにドラミングするのではなく、トミー・リーのような豪快&華麗に見せる技を散りばめているところなんか憎いですね。

ずっと見ていたくなるようなパフォーマンス。無意識にこちらの体までもが動いてきちゃいます。

後半に飛び出したゴダイゴの大ヒット曲「モンキー・マジック」

これが唯一のカバーでもちろんファンク風に料理されています。レッド・ホット・チリ・ペッパーズとかも好きなんだろうなあ。

お疲れの握手を交わし合いました。

 

「THE SKY KID」

急遽、出演することになった3ピース・ジャパニーズオリジナル・バンド。

バンダナを首に巻いて骨太で男っぽいロックを轟かせてくれました。マサが特に気に入ったのは1曲目。リフとバックとボーカルとのアレンジの絡みが絶妙、効果抜群でインパクト絶大。ブレークの連続、タイミングがよく練りこまれていて若さにたがわぬ才能の片鱗を垣間見た思い。

逞しいステーングとは裏腹に舞台裏では人懐っこい好青年達でした。

 

ほぼ定刻通りの進行、満を持してのS・T・A参上です。会場いっぱいに待ち構える若者たちが次に現れるバンドを今か今かと待ちわびています。

9人編成のSTA。これだけでも見た目が派手ですね。ミユキ&ミキはサウンド・クルー初出演。もちろんこのメンツ、この編成でのライブは初。ハッシーもスタジオ練習&会場リハーサルなしのぶっつけ本番(出番前にこの日「初対面だというハッシー&ミユキをマサが間に入って紹介しようと思ったのですが、なんと御両人は以前からの知り合いでした!これならば話は早い)。もちろんタツも駆け込みライブとなりました。

マイクのセッティングだけでもそうとうな数を立てなければいけないのでスタッフの方たちにはただただ感謝です。これにこたえるには恥ずかしくない熱いライブを展開することがSTAに課せられた義務ですね。

軽くチェックをいれてみたけど鍵盤のモニターもバッチリ。今までで1番の音響返しです。

ミキサーSIMON氏からのGOサインを受けてライブ・スタート!!

***SET LIST***

1、INTRODUCTION・・・CHICAGO

2、~ONE FINE MORNING(ある晴れた朝)・・・LIGHTHOUSE

3、~FREE FORM PIANO・・・SHIN

4、~SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO

5、FREE(自由になりたい)・・・CHICAGO

6、~25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO

 

***MEMBER***

MASA・・・B VO CHO

NOBU・・・G

MITSU・・・TB

KEN・・・DR VO CHO

SHIN・・・KB VO CHO

TATSU・・・TP

HASSY・・・AS

MIYUKI・・・BS

MIKI・・・CHO PER 

今回も1曲を除いてすべてが初期シカゴのレパートリー。と、ここで緊急ニュースが入ってきました。

シカゴの新譜「CHICAGOXXXⅥ NOW」がアメリカ時間7月4日遂に、ああ・・・遂にリリース決定!!「サタディ・イン・ザ・パーク」の歌詞にもあるとおりアメリカ独立記念日の発表ですね。もうこうなったら燃え上がるしかありません。

1年以上ずっとオープニングに鎮座している珠玉のナンバー「イントロダクション」。この日の出来はかなりの完成度を誇ったようです。いつものように「サウンドクルー」の名称をアドリブで散りばめたマサによるナレーションからSTAの紹介に突入、3カウントからイントロへ。

数段迫力が増したのは4管だからというのもありますが、4人ブラス・メンバー全員が高度なテクを維持していることにほかなりません。

それに加えてミキ嬢が細部にわたってパーカッションを鳴らしてくれることも今までには見られなかった贅沢な装飾。カウベル、そしてシェイカー、マラカス、タンバリンと的確にオリジナル音源どおり響いてきます。これでこの曲もそうとうにグレードアップしました。

中間部の上昇コードにおけるケンの変化するドラミング、突然ブレークした後に(ピッタリと全員が決まりましたね)繋がるトロンボーン・ソロ。ここでは会場から「おおお!!」と驚愕のため息が漏れましたね。

STAのライブ、温まりと本格的ノリに入るにはちょっと時間がかかり2曲ほど進行した頃から調子が出てくるのですが、この日のステージは珍しいことにしょっぱなからエンジン全開で波に乗っています。

ほぼ乱れることもなくエンディングを迎え、間髪いれずに2曲目に突入。へヴィーなドラムの導入部分でマサが「サンキュウ!ネクスト・ナンバー、ワン・ファイン・モーニング!!」

ここのメドレーは効果テキメンでしょう。

1曲目だけでも十分に衝撃度があるのに、さらなるパワー・チューンが連続で飛び出してくるのですから。予想通り、皆圧倒されて食い入っているのがよく見えてきます。

読みは的中。数年ぶりに復活した「ある晴れた朝」。初期STAがライブの盛り上げ場面で必ず取り上げていた曲なのですが「イントロダクション」がそれにとってかわって組み込まれたのと同時にお休み状態でした。適役なボーカル、テクニックを擁するブラス・メンバー不足もありしばらく様子見だったのですが満を持してこの日、蘇りました。それも「イントロダクション」とのカップリング・オープニングという前代未聞のセット・リスト。

技術面はもとより、スタミナ面でもそうとうタフでないと持ちませんが(普通のメンバーならもうここの途中でダウンです)現在のメンバーたちなら難なくクリアです。もちろんここ最近はこのライトハウスにほとんどの時間を費やして全員が鍛練を重ねた結果ですよ。

1回目のスタジオ・リハーサルではあちこちがほころびだらけで想像以上のポンコツだったのでショックを隠せませんでしたが見る見るうちに勘を取り戻して昔以上の完成度に至りました。

シンのボーカルも今までのボーカリスト中、一番はまっていたのではないでしょうか。ピアノ・ソロも鳥肌が立つほどに滑らかに鍵盤上を飛び回り、厚みを増したコーラスも過去随一。でもこのコーラスはかなりのハイ・トーンでそれがずっと伸ばしっぱなしでグイグイと上昇、それが何度も出てきて毎回ごとに複雑に増えていくのです。だから上手くコントロールをしておかないとこれ1曲でばてるか喉を破壊してしまいます。演奏は最初から最後まで休むことなく過激なままですし。

その苦労の甲斐あって2曲を終えた段階で「やったあ!!」という満足感に満たされました。会場もお口あんぐり状態、ちょっと間を置いてハッと我に返って拍手がドッと沸き起こりました。

構想は的中、抑揚をつけるために(熱さましのインターバル)場面転換、シンによるエレクトリック・ピアノ・ソロ。また新しいミニ・ソロを披露してくれました。幻想的でサイケデリック、70年代初期のスティーヴィー・ワンダー風ですね。

一瞬の静寂を切り裂いて軽快なピアノ・シンコペーション「サタディ・イン・ザ・パ―ク」

メンバー達が会場に向かって手拍子を求めるとすぐに皆もそれに賛同してくれました。

極上のブラスロック・ポップスですが、こいつも難曲なのですよね。ミキ嬢が込み入ったコーラス・ワークを巧みにこなしてくれたおかげで今までの野暮ったさもとれてきました。

中間部を通過したところで、初めてマサのMC。

改めてSTAの紹介、2度目のサウンド・クルー出演のこと、今日タイバンの5バンドが若さに溢れていてお見事だったこと、更に悪乗りしてよせばいいのにトップ・バッター「イヨンノッカ」にならって「こんな調子で残り2曲も強烈なブラスロックで盛り上げていきたいと思いますがのってくれるかな!!??」と言おうとしたら肝心のところで噛んでしまい・・・それがかえって受けてしまいました。恥ずかしい・・・ガラにもないことをアドリブでやろうとすると火傷しちゃうよ、という戒めですね(楽屋でも数人にからかわれました)。

それはともかく、2分半の「フリー」はあらゆるエキスが凝縮された曲。全速力で400メートルを突っ走る勢いと申せば大体の感触が伝わるでしょう。

ここもミキ嬢のコーラスがマサに加わり、主題部はシン、ドスの効いたソウルフルな部分はケンが歌を受け持つという構成。そこに超速吹きブラス・セクションが遠慮なしに殴りこみ。

「ラストです!25or6to4!!」

ここでも会場のあちこちから「YEAHHH!!」と歓声が飛び交います。

ノブの独壇場ともいえるこの曲は有名なコード・ワークから感情爆発ギター・ソロ&クライ・ベイビーのお約束展開。そしてメンバー達が用意してくれた温かな花道スぺースにおけるマサとの絡みも一つの見せ場。

スキップ踏んだりマイク・スタンドに楽器をこすりつけ、

バス・ドラムやモニターに片足乗せたり、シンバルを蹴り上げ(それにケンも反応して連打)、最後はベース・ギターを会場に向け突き出し天井高く抱え上げてジャンプを合図にフィニッシュ。

「ありがとうございました!STAでした!!また会いましょう。バイバイ!!」

ジェフ・ベック・コンサート会場の席でマサと隣り合わせになった同年齢の男性の方もライブに駆けつけてくれました。

延々と語り合っていたのですが、何と驚いたことにSTAライブ初期の頃、澄川モダンタイムでタイバンをしていたのです!!「ヒューズ」というグレン・ヒューズのカバーバンドでドラムを担当していたとのこと。またお互いに共通の馴染のスタジオ・オーナーとも知り合いだということもわかり再度握手(笑)いやはやなんとも世の中狭いというか、音楽好きというのは行動範囲が同じなんですね。

その後も楽屋やロビーでタイバン、観客の皆さん、ホール・スタッフとも労をねぎらいつつも談笑。あっという間に夜も更けてゆくのでした。この日の月はとびきり美しかった・・・・。

SPECIAL THANKS TO・・・MR.KIKUCHI&KEIKO&HITOMI&ALFA-JERK&BAMBOO D&MR.TAKI&HAJ&MR.SIMON&STUFF!!!

 

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札幌テレビ塔のすぐそばだよ!

2014-04-13 23:56:02 | Live告知

2014・4・13(SUN)

SOUND CRUE 

info@sound-crue.com

TEL:011-221-8313

FAX:011-221-8314

地下鉄「バスセンター駅」より徒歩1分

クルー企画ライブイベント 

詳細はS・T・Aメンバー各自までお気軽にお問い合わせください。

出演は6バンド

1、THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY(S・T・A)・・・シカゴなどのブラスロック!!トリを務めます。

2、nu-funk

他・・・・・・

『in many fields』
(札幌市中央区大通東2丁目15-1-2 ( open 18:00/start
18:30 ticket:adv\1,000/day\1,500(+1drink\500)

open 18:00/start18:30
1.18:30~18:55 iyonnokka (25分)転換10分
2.19:05~19:30 Multipaper (25分)転換10分
3.19:40~20:05 Taniguchi Chie (25分)転換10分
4.20:15~20:40 nu-funk (25分)転換10分
5.20:50~21:15 THE SKY KID(25分)転換10分
6.21:25~21:50 THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (25分)

お楽しみに!!

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