STA自主企画イベント LIBERATION 19
今月の中旬に恒例北海道シカゴ・ファン達によるオフ会を開催しました。
ジンギスカンを囲んでの楽しい語らい、更にはシカゴのメンバーによる直筆サインの鑑定会も行いました。
激レアなお話から、最新情報、マニアックな自慢話(!)も飛び出しススキノの夜を満喫。
STAからはマサ&健二が出席。
さてさて7、8月は毎年ライブイベントが目白押しの為にひとまず自主企画はお休み。
というわけで久しぶりの「LIBERATION」です。
今回も全6バンド、世代、ジャンル、地域を超越した猛者達が集結しました。
*CATS COMMER
マサは彼らが高校生の時のバンド「ザリガニクワガタ」という結成ホヤホヤの頃から知っています。
今回は大学の仲間が加わり2名のメンバーチェンジ、心機一転、飼っているペットの猫からバンド名をつけたそうです。(平均年齢20歳!)
若者らしいエネルギッシュで瑞々しいステージを展開(女の子達の声援も熱かったね)。
まだ2度目のライブとのこと(1回目は学祭なので今回がライブハウスデビュー)ですがそんなこと言われなかったらわからない場慣れしていたよ。
曲もまさに今時の若者達が支持しているものが目白押し。
THE PILLOWS、 ELLEGARDEN 、THE BACK HORN、 DOES
そしてアニメ「ケイオン」のエンディングテーマをキーを変えて熱唱。
コレからの活躍に期待したくなるようなバンドです。
*はる
もう彼らはSTAのライブの常連さんです(平均年齢23歳!!)。
マサの故郷の後輩でもある彼らはこの日、夕張に春先完成した道の駅「メロード」から札幌コミュ二ティーFM局ラジオカロス(MASAも以前はちょくちょく出演させていただきました)に生出演してから札幌入りしたそうです。
残念なことに、メンバーのスケジュールの都合でいつものトリオではなくデュオでの参加。
全曲を爽やかなオリジナル・アコースティックサウンドでまとめ上げて、かなりの成長の跡を感じさせてくれました。
アコギ&カホン、スプラッシュシンバル、タンバリンというシンプルな楽器構成ながらもしっかりとしたメロディでお客様を包み込んでくれました。
ラストは名曲「スタート」で締めくくり。
自主制作CD-R第2弾も無料配布、好評を博していました。
もちろん私も受け取って拝聴させていただきましたよ。
夕張に捧げたバラードも「はる」のこれからのラインナップの重要な位置に陣取ること間違いなし。
ちなみに彼等の町にはスタジオなどはもちろんありませんので、仕事を終えた後に、JR駅舎内に集まって日夜練習に汗を流しているそうです。
*LUM KAHNA(ラムカーナ)
なんていかしたバンド名でしょう。
どこの国の言葉?女性の名前??
答えは造語だそうで逆から読んだらある方の苗字だそうです。
彼等、このバンドでのライブは初なのですが、メンバー4人共STAとは別々のバンドで過去に同じステージを踏んでいます。
タケシとマサは20年以上前からの知り合いだし、ラヴァとも同じ職場です。
彼等は無類の酒豪でして、開演前からすでに完璧に出来上がってしまい超盛り上がっていました。
ロックンロール人生を満喫していますね。
全曲をストリート・スライダースでバッチリときめてくれました。
ハリーばりにギターをかき鳴らしてシャウトするタケシ、危険な雰囲気漂うフミのルーズなコードワーク、ごついビートに絡むシュウのベース。
アンコールは涙、涙の「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」
*前田剛志
STAトランペッター、ケンイチ君の大推薦により実現したアコースティック・シンガーの登場です。
仕事を終えて駆け込みによるステージでしたが、いやあ・・彼にはやられっぱなしでした。
全曲オリジナルによるサウンドも絶品ながら、その存在感と軽妙なトークに会場全員が爆笑の渦。
LUM KAHNAのシュウ曰く「これが音楽だよ」と唸ることしきり。
客いじりもつかみもイヤミなく軽妙。
あの若さであの卓越したトークはもって生まれた才能以外の何物でもないでしょう(彼も20代です!)。
中指の骨折、声帯を痛めたりとトラブル続きだったそうですが、まったくそんなこと感じませんでしたよ。
さりげないエフェクター効果も臨場感満点。
今度は、バンドでもタイバンを組みたいなあ・・・・。
同じオリジナル・アコースティックということで「はる」とも親交を暖めていました。
*つれづれざうし
先月STAが岩見沢で参加させていただいた「東日本大震災チャリティーライブイベント」を企画していたバンドが今回、札幌に駆けつけてくれました。
彼等はなんと結成30年以上、当時の大学時代の仲間のよって活動し、あのポプコンにおいても優秀なる賞を受賞(メンバーの中には御夫婦も)、25年のブランクを経て5年前よりオリジナルメンバーで再結成、活動再開したそうです。
これって凄いことですよね!!
全曲がオリジナルで、バラード、ポップ、アップビート、メッセージ色濃厚なるナンバーと飽きることのない練りこまれたアレンジもさすがベテランと唸らされっぱなしです。
よくよくよく聞きこみと難解なことをさらっとこなしていて、STAトロンボーンのミツも特にリズムセクションを大絶賛していました。
ツイン鍵盤、トリプル・ギター(ST,LP,TL)と見た目も華やかなる7人編成(女性2人含む)による演奏には勉強になる部分もたくさんあって、この日、出演した若手バンドの子達も熱心に食い入るように見入っていましたね。
「とても勉強になります」とは彼等の弁。
こういう部分を目の当たりにするとまったく企画者冥利につきます。
さあ、トリにSTAが登場します・・・・
*THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY(STA)
一部のメンバーの体調不良、はたまたスケジュール調整が困難を極めてギリギリまでてこ入れの連続でしたが(まあ毎度の事ですが・・・)今回は結果として10人がライブに望みました。
===MEMBER===
MASA・・・B VO CHO
HIRO・・・VO G BLUESHARP CHO
KENJI・・・DR CHO
RAVA・・・PER CHO
MITSU・・・TB
OKA-CHAN・・・AS
KOH-CHAN・・・TS
KEN-ICHI・・・TP
KEN-SUKE・・・TP
NOBU・・・G
===SET LIST===
1,ONE FINE MORNING(ある晴れた朝)・・・LIGHT HOUSE
2,FELLIN’ STRONGER EVERYDAY(愛のきずな)・・・CHICAGO
3,GET IT ON(黒い炎)・・・CHASE
4,SOUL MAN・・・THE BLUES BROTHERS
5,THAT’S THE WAY・・・K,C,&THE SUNSHINE BAND
6,VEHICLE・・・IDES OF MARCH
7,25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO
~~~ENCORE~~~
8,SUPER STITION(迷信)・・・STEVIE WONDER
いつも常連のお客様達やタイバンの皆様に言われます。
「ステージにいつも10人からそれ以上が立つんでしょ・・・どうやってプレイするの?圧巻だね。トラブルとかないの??」
ごもっともです、色々と試行錯誤を重ねつつも、トライしてより良い内容を求めてメンバー一同が頑張っています。
初めての会場や新しいメンバーを迎えた時になんかは、最初に舞台を見つめながら腕組みして「さあ、どこにブラス隊が陣取る??」から始まります。
ラバは例によって一番乗りですでにベストポジションをキープしつつもウォーミングアップ完了していますので、ブラス隊は中央横1列VER、左寄りVER、右寄りVER、左右分かれVER、変則VER、最前列VER・・・と様々。
今回は動きの激しいマサ&ヒロを中央から左に見て、ブラス隊は右サイドの2列斜めVERで配置。
最前列にベテラン、後列に若手という布陣。
うまいスペース配分で今までのヴィニーズの中でもことのほか、お互いにやりやすかったです。
土曜日の夜にSTAが企画ライブを開催するというのも珍しく(いつもはほとんどが日曜日)また6バンドも出演したにも関わらず、あっという間にトリの時間、驚いたことにどのバンドも皆、最後まで会場に残っていて各自がライブに声援を送っています。
「WE ARE S・T・A~!!!」
マサの絶叫コールに導かれてケンジの激しいビートがスタート。
ラヴァの雄叫びも冴えまくりオープニングから皆一丸となってブラスロック全開。
この曲はメンバー全員のお気に入りでもあり、トップの座を揺るぎない不動のモノにしつつある曲でもあります。
1曲目のイントロにおけるノブのシャープなカッティングに、ヒロが初披露となるファズっぽいギター・サウンドをシンクロさせて、よりオリジナルに近づけました。
マサもリズムにあわせて体を躍らせ、ケンジもいつものようにニコニコ笑顔で素早いスティックワークを絶妙のタイミングで披露します。
再度、バンド名の紹介をして「NEXT NUMBER・・・CHICAGO!FELLIN’ STRONGER EVERYDAY!!」
「1・2・3・4!ダ・ダ・ダ~~ン!!」
マサのボーカルにヒロとケンジがコーラスでバックアップ。ヒロのギターが加わったおかげでサウンドに迫力が増しました(実はヒロはこの日、札幌駅前の屋外特設会場にてすでに1ステージをこなしてきたのです)。
コーちゃんも体をくねらせて吹きまくる。
ラヴァは、名物となりつつあるあの巨大アフロを揺らしながらの熱演。
ケンイチ&ケンスケも偉大なる先輩シゲの教えを引き継ぎつつ頑張っています。
ヒロにMCをバトンタッチしてここからはソウルフル・コーナー(ギターもノブのみになります)。
ボーカルはソウル色が強くても、楽曲はバリバリのブラスロック「黒い炎」。
(ヒロのもっともお気に入りでもあるこの曲。彼はチェイスのボーカルが白人だと知ってびっくりしていました、あまりにも黒っぽい歌唱なので。)
ミツ&コーちゃん等先輩達の暖かい指導の元、大奮闘したオカチャン、ケンイチ、ケンスケ。
この辺で、かなり気分が、ほぐれてきたのか軽く「ソウルマン」をリラックスして演奏。
客席からもそのタイトルを聞いて待ってましたとばかりに「イエイ!!」の掛け声イッパツ。
マイクケーブルを首の後方に引っ掛けてブルースハープを取り付かれたかのように背中を丸めてかがみこみ吹きまくるヒロ、前後左右にフレーズごとにポジションを入れ替えるマサとヒロ。
マサはドラム・セットのところまで登っていき、ラヴァ&ケンジをあおってアイコンコンタクト。
シンバルを手で叩いたり、足で蹴ったりして悪ノリしすぎだね。
お次はダンス・ナンバー「ザッツ・ザ・ウェイ」
いつもこの曲が始まると、あちこちで体が揺れたり頭を振っている人が見受けられます。
いつのまにかSTAのサービスタイムのコーナー確立かな!?
毎回、ミツのトロンボーンが逆サイドのステージにいても激しく上下左右に回転しているのが曲中ずっと左サイドの視界に飛び込んできます。
そのくらいに激しく体全体でプレイしているのでしょう。
キラキラした金色に光り輝く長い楽器が波打って生き物のように躍動する姿は圧巻です。
続いても往年のダンスナンバーだったとのことで・・・(マサはそのことを聞いて信じられなかったけどね、純粋なブラスロックと思っていたので)「ビークル」
ラヴァのワイルドなコンガさばきに呼応するかのように、タメの効いたノブのギターソロに突入。
もう何度、この曲をプレイしたことか・・・でも今でも細部にわたって各自が研究しつつも新たな発見の繰り返しの曲です。
メンバー紹介の後、ラストコールをして「25OR6TO4!!!」(最近、オカチャンのお気に入り!)
ノブからヒロへのツインギター・ソロが拝める現時点では唯一の曲です。
ステージのピークがここだというのがはっきりと伝わってきます。
ヒロがソロの最中にはマサ&ノブが一緒にリフに合わせてピョンピョンとジャンプ。
ドラムセットまで 駆け上がったり、弦楽器の2人が絡み、メンバー同士がポジションを入れ替える・・・ワイヤレスならではの軽快なフットワークです。
エンディングではベースのネックを天井高くに突き上げて、飛び降り着地でTHE END!!
アンコールは当初、差し替えでシカゴを予定していたのですが、結局は最初の予定曲「迷信」をお送りしました。
終了まで、ずっと会場で一体となってロックしてくれたタイバンの皆さんと観客席のみんな、そしてスタッフの方達に拍手の嵐です。
楽器の片付けをしながらの語らい、自分達で作成した音源を配布したり、握手をしたり名刺交換をしたり、音楽談議に華が咲いたり、懐かしい顔に出会っての挨拶、またの共演を約束したり・・・・相変わらず上手い酒のおかわりに余念のない者と様々。
この日も収穫の大きなライブでしたね。
きっと皆もそう思っているはずです。
SPECIAL THANKS TO・・・TAKASHI&HITOMI&IWAMIZAWA&VINNIE’S DON(BIG SIZE!)&YUUBARI MEROAD&FM RADIO KAROSU&MR,SEKKIE&ZARIGANI KUWAGATA&NOMIHOUDAI&KANPAI!!