

****いよいよ中盤に差し掛かってきました。
ライブレポート第4弾も絶好調。よろしくね~~!!****
4、18:00~18:30
「MINA」
今回唯一の女性ソロシンガーが登場します。
このライブイベントでは男女ミュージシャンのスポット比率にそれほど差がなく、目一杯に色々なジャンルを聞けてラッキーの連続だ。
彼女も軽く音源に合わせて歌いこむのみで、ほとんどリハーサルなしのぶっつけ本番状態です。よほどの自信と実力がなければ、そんな無謀な行為は行わないはず。
結果はといいますと・・・・・余裕のライブを繰り広げてくれて観衆を最初から最後まで魅了してくれましたよ。
それではどうぞ!
・・・・主役の歌姫ミナちゃん。
若干20歳。
よほど肝が据わっていなければできない芸当だ。なにかトラブルが勃発しても自分ひとりで対処しなければならないんだからね。
まあ、良くも悪くも己次第というわけだ。
女性シンガーソングライターという図式。
そうなのです!度胸一発勝負。
癒し系のキャラクターをフルに発揮していましたよ。
これはとても貴重で有意義なるヒトトキでしたなあ。
初めて観る彼女の一挙手一投足に陶酔しながらも、その艶姿を目撃していたのでした(彼女は数年前からゴールド・ストーンには出演していますが)。
あまりにも鮮烈だったので、しっかりと憶えていたもんね。才色兼備とは彼女のことです。
ゆえに17歳から暇なく音楽活動に奔走していて、東京と札幌をアクティブに行き来しつつ頑張っています。
地道なライブハウスでの活動が報われて、遂に花開く時が到来か。
2017年5月12日にはファーストミニアルバム「ドリーム」をリリース。
タイトル曲はじめカヴァーを含む4曲入り。(収録曲目は 1、限りある時間の中で 2、会えなくても 3、ドリーム 4、明日への手紙 ミナ カヴァー)自主企画にてレコ発ライブも開催しているそうです。
更には2017年12月13日に発売したグッズの、ミナ・オリジナル・キーホルダーもおかげさまで完売したそうですよ。
凄い人気だ。
「ミナちゃ~ん!!!」
開演前からすでに、熱狂的ファンからの声援が飛び交っています。
準備完了後「6時から歌いますのでよろしくお願いします」とメッセージを残して一旦舞台の袖にさがります。
仕切りなおして、タイムテーブルジャストに姿を現した。
「こんにちは!私も一生懸命に歌いたいと思いますので応援してください!」
イントロから優しい音色で装飾。
澄み渡るクリスタル・ヴォイスで一瞬のうちに観客の心を鷲掴み。
もうこの瞬間から一気に、ミナちゃんワールドへとあなたを誘います。
一聴しただけでウットリ・・・・・・流れるようなメロディが光を放つ快適な名曲。
厳粛なる旋律がそのまま本編へと繋がる心憎いこだわりの演出。
ミナ嬢は切々と語りかけるように、伸びやかに歌い紡いでゆきます。
ドラマティックな空気の展開で迫ります。
やはりオープニングはこれに尽きるでしょう・・・・・
これをやらなければ許されない。ステージは始まらないよ。
伸びやかで張りのあるヴォーカルを、惜しげもなく聞かせてくれるミナ嬢。
キュートなんだけど、その反面貫禄たっぷりに繰り広げられるパフォーマンス。
的確なブレス感覚も気持ちいい。
一際照明が煌びやかだ。
ミナ嬢のMC
「ありがとうございます。え~と・・・・こんばんは。はじめまして、札幌を中心に活動していますシンガーソングライターのミナと申します。今、混乱しています・・・・・
名前だけでもおぼえておいてください。一応SNSでフォローしてくれたら嬉しいです。一人でもいいなあと思っていただけたなら・・・・・」
常にテンションの高いステージングのわりには、トークがとっても和気藹々。このギャップも魅力の一つ。
「次にお送りするのは一番大切な親友に送った楽曲。お互いに夢を追って北海道で出逢ったその子がいたから、今の私がこうして活動していられるのです。親友は旅立って行ったので離れ離れになってしまいましたが、気持ちを込めて何回も何回もメロディやコード進行をマネージャーと一緒に書き直しながら作りました。」
2曲目も、ミナちゃんのチャーミングなクリスタル・ヴォイスを、目一杯に散りばめてくれました。
アルバムでも2曲目に収録している「会えなくても」。
イントロは叙情的なエレクトリック・ピアノがメインだけあって、どこからともなく溜息が漏れてきそう・・・・。
延々と抑え気味な情感漲るボーカルとバッキング。魅惑的で心にしみじみと染み入りますね。
会場内は水を打ったような静寂・・・・誰もが、感傷に浸ってじっくりしんみりと聞き入っています。照明も淡く愁いを含んだ光で包み込んでくれます。
おっと、油断していると何故だか鋼の涙腺が緩んじゃいそうだ・・・・ウルウル・・・・。
壮大なるオーケストラ・シンセとツボを心得た装飾サウンド。
ああ、タイトルどおり、いきなり何から何まで美しさで網羅されています。
こんな素敵なシンガーが、4番手に登場してくれたおかげで華やかさがより増してきたよ。
ご多分に漏れずひっきりなし「ミナちゃ~ん!」とラブコールが飛び交っています。
次々と矢継ぎ早やに繰り出される、琴線振るわすツボを心得た旋律。
この練りに練り上げられた選曲はナイス!和風テイスト満載。こういうのも、なかなかにいいものだ。
皆、我を忘れてウットリとしています。
その奥行きの深さと音造りに感服。
ミナ嬢の力量を思い知らされてしまいました。
一見一聴の価値アリ!。
ミナ嬢が、エンディングで綺麗なハイトーンによる圧倒的存在感を演出。
豊かな声量はここにきても全然衰え知らず。恐るべし。益々艶を増しているではないか。「まだまだここで歌っていたいわ!もっともっと私の歌を聞いて!」と言いたげ。
もはや独壇場と化して感動的ですらありますよ。下手な説明文では到底表現できないくらいだ。そんなものいくつ並べたって無意味さ。
再び観客席から「ミナさん!!」
官能的な表現力や気合の入り方が半端ではないですね。
「これも大好きな曲なんですよ!お願いします!聞いてください。
・・・・・・どんなときも!(槇原敬之、永遠の大ヒット曲)」
グッと場面転換。
3曲目はテンポ・アップした極上のJポップ・ナンバー。
ちょっと力強い女性を気取って見せる曲調に痺れちゃいますね。
風格タップリの切れっ切れソング炸裂!
男性の曲なんだけど全く違和感無し。そのままステージ・フロントにゆっくりと歩み寄って懇切丁寧な歌いこみ。
サウンドに乗って弾けまくる応酬も神々しくて凄まじい。
カリスマ性含めてセンスも抜群で、観客の視線も釘付け。目が離せません。
エキサイトする観客。ここいら辺にきたらミナ嬢もリラックスしてきたのかノビノビと歌に専念。
極めつけはバックビートに妖艶なるヴォイスで応じるかっこいいミナ嬢。思わず唸りつつも、聞き惚れてしまいます。
ここへきてグッとお洒落に気取った大人のムードに浸るのも一興。ドップリとウットリ酔いしれてください。
これだけ歌えたらさぞかし気持ちいいんだろうなあ。微笑ましくも、羨ましい限り。
この頃にはトップに出演したアイドルグループ「エンジェル・ナンバー」の4人も着替えを済ませてマネージャーに連れられて後方カウンターでドリンクを受け取りテーブル席でコンサート鑑賞会にと洒落こんでいる。
そして曲に合わせて、無意識のうちに体を揺らしている。
その光景を知ってか知らずか、ミナ嬢は絶え間なく穏やかでシアワセそうな顔をしているね。
スタミナ配分は大丈夫なのかいな?(笑)
「聞いてくれてありがとうございます。ライブ告知をさせてください」
袖に置いたドリンクを一飲みして呼吸を整える。
「次は夢の曲でドリーム。今日はポジティブにいこうとか、仕事とかでの嫌なことやネガティブな考えも忘れて、という気持ちを込めて作りました。皆さん、手を振って盛り上がってください。手拍子もよろしくお願いします!」
4曲目もポップ・フレィヴァーに満ち溢れたノリノリ系。
CD3曲目に収録されているアルバム・タイトル曲。
優しい人柄が垣間見えるミナ嬢
緊張感に満ちた各パートとスキャットでしっかりと主張していますよ。手拍子と共に、ネオン・スティックを左右に振る観客。
「ありがとうございます。皆さん、楽しんでもらえてますか?なんか私はいつもふざけたMCばかりしているんだけど、今日は皆さん、ガン視していてメッチャ緊張しています。心臓が飛び出しそう・・・・本領発揮できているかなあ?・・・・」
「大丈夫だよ~(笑)」
「大丈夫ですかあ!?はい!神対応(笑)おかげさまで緊張がほぐれました。今日はバンドマンばかりで、温度差がヒリヒリと痛い・・・・・しつこいようですが、直視イエイ!」
とここで客席の一団とコール&レスポンス
「あ!?アクターズ・スタジオの子達ですか!?嬉しいなあ。ごめんなさい・・・私はアクターズのステージは見ていなんですが・・・・
あと1曲、オリジナルを歌わせていただきます。・・・・・・最後はワードについて。ファンの方からのメッセージを元に作りました。
とても切ない内容ですが・・・・・・もう一度、君に会いたい・・・・」
遂にこの名曲を持ってきましたか!出し惜しみなく、気前のいいことだ。
温かみのあるアレンジが秀逸。
バランス感覚最高。
ここでも巧みなバッキングが奏でられる中、センターフロントにて佇むミナちゃんの繊細なるタッチのキュートでセクシーなボーカルを前面にフューチャー。
贅沢なる至福の世界を堪能させていただきました。
遠慮無しに、喉を震わせて決めまくり。しかし改めて言わせてもらいます「いい声しているなあ・・・・」
一緒になって歌っている人や、ウチワ片手に観戦しているお客さんも見受けられます。
うるさ型の輩も認めたよ「上手い!!」
ここいらあたりでマサが奮い立ってきた。
「今日は本当に来てくれてどうもありがとうございました!自分としては楽しすぎて、あっという間で短く感じました。お客さんはわかりませんが(笑)ミナでした。またどこかで会いましょう!小樽、大好きです!CDも買ってください!!」好感のもてるステージングには、とっても大満足さ。
リード・ボーカル&MCという責任重大なる大役を、ものの見事に余裕で果たしてくれました。
大成功だね!
今度はできることならば、ゴージャスに一時間くらい聞いてみたいなあ!
ホッと一息、安心したのか、楽屋でミナ嬢はすこぶる恐縮の御様子。


5、18:45~19:15
「THE REVOLVER$」
5番手は、これまた若さ漲る全員が男性の4人組。
編成をば・・・・・・力仕事兼務だというベース&コーラスのミツ君はプレシジョン・ベースを使用(黒いボディカラー。ローズ指板)、ドラマー、このバンド一番のムードメーカーだというギター&コーラスのケイタ君は3トーンサンバーストのストラトキャスター(ローズ指板)、そしてギター&ボーカル(ボディ一面に貼り付けられたステッカーのデザインが中々にワイルドな黒いテレキャスター。メイプル指板。鮮やかな赤いジャケットと首に巻いたバンダナがとっても似合っているよ)。
全曲をオリジナルで占めているだけあって、自信溢れるパフォーマンスが潔し。
メンバー全員若いのにとてもストイックで、勉強熱心。
この情景ははたから見たら、かなりのデンジャラスな世界。コワモテのリーゼント姿でちょっととっつきにくい雰囲気を醸しだしてもいましたが、基本コンセプトが非常に硬派で男気溢れる骨太なロックンロール・スタイルを貫いています。
目一杯に鋭いビートのシャワーを浴びましたよ。
彼等は日本のベテランバンド、モッズの洗礼を多分に受けているのかな?
オーディエンス達も徐々にツボにはまり、盛り上がっていました。
な、な、なんとSEが「荒野の用心棒」だ!!
意表を突かれた。
マサが大好きなマカロニ・ウエスタンの代表曲。
エンニオ・モリコーネの出世作品。
これをここにもってくるなんて効果覿面。憎いねえ。
スパーニヒリズムの極致。
さあてと、これから一体全体、何がはじまるのか期待に胸がワクワク高鳴るというもの。
引き続き、間髪入れずにトップナンバーから爆音炸裂。情け容赦なきハードボイルドの攻防。
遠慮なくガンガンに捲くし立てる様が爽快、痛快この上なし。
これはテケテケ・グリッサンドで一世を風靡した、ザ・ヴェンチャーズの有名なインストウルメンタル。
強引なまでの牽引力。
通常ならば「最初からこんなにかっ飛ばしてしまって大丈夫かい・・・・?」って心配になっちゃうところなんだけれども、彼等のスタミナは半端ではないです。
ヘッド・バンキングでへヴィーなサウンドを更に加速させます。
トップバッターだったブラック・ドッグのメンバー達も、かぶりつきで応援しているよ。
ここで知り合ったのも何かの縁とばかりに、コミュニケーションもバッチリ。美しい光景だ。
互いに刺激を受けあいながらも叱咤激励。
いきなりのブレイクで「こんばんは!リボルバーズです!」
とモニターに左足を載せたポーズのままでバンド名をコール。
この絶妙なるタイミングも板についているね。
メドレーで更にアグレッシブさを顕示。
そのタフネスぶりには、目を見張るものがあります。
ただ単純明快、やかましいだけで終始するだけじゃあ芸がない。
練りに練りこまれたアレンジの妙。
これが嫌味なく好感が持てるのですよ。
凝りに凝りまくった展開で、一気に聞かせてくれます。
ここまでMCを一切排除してプレイに専念する姿は、硬派ロッカーの様相を呈しています。
「どうですか!?ハーイ、改めまして、札幌からやってきましたリヴォルバーズです。え~と、とりあえずメンバー紹介を・・・・」
MCを聞いていてビックリ。
彼らの生年月日が昭和43~44年だっていうんだからね。
彼等曰く「ジャストフィフ」なんだとか・・・・。
その中でリード・ギターのケイタくんのみ27歳。
まあ、同じ音楽を追求する者同士には、世代間のギャップなんて関係ないよね。素晴らしいことだ。
「俺たちがクソガキだった時に作った曲をチョイスしてお送りしています。
その中からもう1曲・・・・・・気がつけば・・・・」
次から次へと情け容赦なく畳み掛けるような重量感たっぷりの楽曲群には、貫禄さえ備わっている。
怒涛のごとく恐ろしいくらいの存在感を発するバンド。そろそろ熱を帯びてきたライブハウスの空気を察してか、メンバー全員がいっときたりともジッとしていない。
飛び跳ねて、仰け反ってのオーバー・アクションを惜しげもなく披露。
ここでもMCだ。
「ありがとうございます!武道館!!」「お前の武道館って小さいなあ(笑)」
ここで野太い声の大声援が飛んできた!
「青春時代からのメッセージ・・・・・・ウエザー・タイム」
再びライブモードに切り替わって、なんまらかっこいいタイトルの曲が開始された(メンバーらもこのタイトルがお気に入り)。
ミツくんは、腰を常に低く落とす構えで猛追。
彼はロバート・トウルージロを敬愛していて、セットベース弦も同じメーカーのロバート・モデルを使用。ゲージもしっかりと把握していたよ。
それだけにとどまらずエフェクターまでをも同機種をセットアップしているのだ。フル活用。いやはやなんとも、御見それいたしました。
いつの間にやら、ドラムがリズムを叩き出していたので「おいおい、はやくやれってドラムが意思表示しているよ!」のひとことで曲に突入。
すこぶるノイジーでドラマティックなご機嫌ソング。
リボルバーズの独壇場は続く。分厚い重低音のサウンドを決めまくり、ギター・ピッキングでの素早いカッティングもお見事。
特にリズム・セクションの唸りが、不気味な地鳴りを轟かせています。
ドカドカドスドスとメガトン級爆弾投下。
「ちょっとここで水を飲みます・・・(ゴクゴク)。暑いです・・・・序盤から飛ばし過ぎて、体力がもうないです・・・・ヘロヘロです・・・・
ヘイ、身内ばっかり・・・・え~と、俺たちも他に出演している人たちも大半が同じ年代の素敵なロックンロール・オヤジばかり。友人も忙しい中でわざわざ応援に駆けつけてくれました。彼は今日が誕生日なんだよね。プレゼントは俺たちの曲なんだけど・・・・・・」
と、「ハッピー・バースディ・トウ・ユー」を即興でラフに演奏。
上手くメロディをギターで弾けない・・・・・「やっぱりやめました(笑)。あと2曲、我慢して聞いてください!・・・・・ギャンブラー!!」
パワーは一向に衰えるどころか、益々過激さを増してきています。
飛び散る汗飛沫。余力を振り絞って一致団結の熱演。
難攻不落なテクニカル・プレイもなんのその。ものともせずに克服。
リードギターのケイタくんがクライベイビーを絶妙なノリで踏み込みグルーヴを演出。
激しいリフ攻撃で捲くし立ててくる。
「最後です・・・・・アウトロー!!」
1・2!!のカウントと共に、イントロを連発で奏でるギター。
一際鋭いエッジを効かせて、曲調はひたすらに図太い音壁の山。
さあ、佳境に差し掛かってきたよ。
レッド・ゾーン振り切れ直前だあ。
一旦ブレイク後、ハイハットの刻みに導かれて進行。
佳境に差し掛かってきた。ギターを左上方に高々と抱えて雄叫び一発。
「ハイヨー!シルバー!!」(ローン・レンジャーより・・・・もしかして相当の西部劇ファンなのかなあ??)
ジャンプ一閃でフィニッシュ。
一挙手一投足に説得力がある、個性的なバンドですなあ。
会場全体を包み込む、リヴォルヴァーズの神々しいことといったらもう、たまりません。
観るからにパワフルだしね。
やはりこの手のジャンルは体力一本勝負。
見ているこちらサイドも心地よき疲労感に襲われた30分が、あっという間に終了したのでした。
****白熱のライブレポートは、まだまだ続きますよ。PART5でも楽しんでね!乞うご期待!・・・それではまた!!!****