THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

不撓不屈

2012-10-30 19:22:30 | リハーサル

写真はミツ所有の貴重なスコア群。

海外から取り寄せたものでこのおかげでSTAは多くシカゴの名曲を導入することができたのです。

もちろんこれからもまだまだこれのお世話にはなりますよ。

いい曲が手付かずのままたくさん眠っています。

 

スタジオ練習の場は音固めはもちろんですがお互いの情報交換にも役立ちます。

音源や映像、書物などの貸し借りも助かります。

マサからの「カリフォルニア・トランジット・オーソリティ」は特にミツやノブに好評。

ノブも「ブラスロックの全て」をメンバー達に薦めています。

そのノブにマサ&ケンジが発売ホヤホヤの「シカゴオリジナルスタジオアルバムCD10枚組ボックスセット輸入盤1~12」を教えたら興味津々。

またノブはBS&Tの「インコンサート」を購入したことをやたらに喜んでいます。

たしかにこれってめったに見ないしいいアルバムだ。

私はジャケットのデザインも好きなんだよね。

山下達郎の「ファースト」も買ったそうだよ。

ちなみにマサはこの日ウォーホースの「レッド・シー」を購入。

それなりの内容と思っていたらこれがなかなかの作品だったよ。

まあ音は古臭いんだけど第一期ディープ・パープル好きにとってはたまらない音作り。

雰囲気がまったくそのもの。

ニック・シンパーってもしかしたらそうとうの曲者?

ちらっと光る曲展開が耳を捉えるね(ボーナストラックも美味)。

 

今回の練習にはトランペットが2人入りました。

お馴染みのテクニシャン・タツともうひとりは初登場MD。

彼、ミツとは古くからの知り合いでジャズ仲間です(エレクトリックトランペットなんかもこなします)。

STA今夏の北運河ライブにも来てくれました。

でも彼はシカゴ大好き人間(ただしテリー時代限定とのこと・・・・)。

事前にみっちりと個人練習をしてスタジオ入りです。

タツとスコアをはさんで早速の打ち合わせ。

MDはシカゴの難しさはよく心得ているので鬼門となるところは重点的にアタックしてきたようだ。

タツのすごいところは、サックスが不在なのでトランペットでそのパートを涼しい顔をしてサラッと吹いてリードしてみせるところ。

さすがだなあ。

皆が驚いています。

でもちっとも自慢したりしないで謙虚なんだよね。

さあ、今回からシンの熱いご要望にお答えしまして去年の丘珠ライブ以来のシカゴ復活ソングにトライ。

いやあ懐かしいなあ。

シンの加入でこの曲も厚みとバリエーションが膨らんで演奏中もとても気持ちが良いです。

なんたってボビー・ラムが大胆に鍵盤を山のように導入してあらゆる実験をポップテイスト色あせることなく弾きまくった時期のアレンジはけっこう勉強になりますよ。

それを短期間でシンは飲み込んできて披露してくれのだから感動的です。

これで見失いがちだったイントロのブレイク部分のリズムも見いだせるんでないかい。

エンディングも「こうこうこういう感じで」とマサが口頭で説明するとブラス隊もすんなりと快諾。

終わりの回数も何度かやってみて皆の好感触を得られた長さに落ち着きました。

いつもメドレーでしかライブ演奏していなかったシカゴの曲を(これに気付いたのはケンジ)今回単体独立してみることになりエンディングもより臨場感が増すように細工をしてみました。

まずは手始めという感じで2度ほど通し稽古をしてみましたが次回の宿題は各自でお持ち帰りだね。

片付け間際にシンがおもむろに「サウス・カリフォルニア・パープルス」を弾き出す。

これにケンジは大喜び。

一度はアンプの電源を切ってシールドを抜いたマサも調子に乗ってベースリフで合流。

続いてMDもトランペットで追いかけてきた。

「アイアム・ア・ウォルラス」の決めまで聞かせて大満足。

この曲をバンド形態でここまでやったのは初。

まずは体調管理に注意して元気よく次のライブに望みましょう。

私はもう風邪をひいてしまいましたが(;_;)・・・・・・

 

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2012 CHICAGO LIVE IN JAPAN

2012-10-27 15:43:31 | free form space

 

2012年10月20日(土) 東京国際フォーラム・ホールA

シカゴ13度目の来日もそろそろ発表されるかなあ・・・なんて思っていた初夏、いきなりピーターの本年2度目の来日が発表されました。

ピーターが11月ならシカゴはそのあとかなあ・・・もしかしたらピーター&シカゴが同じ時期に日本滞在か?!なんて夢みたいな想像をふくらませていたら正式にシカゴ10月来日のハガキがプロモーターから届きました(アジアツアー最初の国として)。

ピーターよりも先に日本上陸?あれれ・・コンサート当日までひと月ちょっとしかないね。

東京、大阪、そして初の新潟公演で全3回。

やっぱり北海道には来てくれないんだあ、ならば前回同様に内地に足を伸ばします。

北海道はすっかり暖房を入れているのにやっぱり東京はまだまだ暑い。

==行きがかり上、シカゴコンサートの前日に何の因果か私は練馬のライブハウスにてセッションになど飛び入り参加しまして「クロスロード(クリームバージョン)」をベースプレイしてコーラ&チャーハンをご馳走になってきました。==

危惧していた台風もなく晴天、さっそく会場に向かいます。

日本中のシカゴファンたちが続々と集結。

懐かしい顔顔・・・。

すでに待ちきれないといった様子で入口はごった返しています。

 

午後5時開場、CD販売コーナー横にはグッズ売り場が。これが大盛況で階段通路にまで伸びる長蛇の列。来日記念のセンス良いデザインのTシャツと嬉しいことに久々パンフレットも登場。この中身が涙モノの力作でシカゴファンなら絶対的永久保存版です。会場内スピーカーからはジャクソン5の曲がガンガン流れています。同会場での12月6&7日ザ・ジャクソンズ公演の宣伝も兼ねているのでしょう。2010年以来の同ステージバックドロップには世界一カッコイイロゴマークが燦然と輝いています。

びっくりしたのはキース・サイドに横向きで置かれているマーシャルヘッドの後部をコントロールしようとギターを抱えたキース本人がひょっこりと現れて会場には目もくれずに真剣な表情でつまみをいじっていたこと。

横の観客が「もしかしたらキースは会場から自分の姿が見えていないと思っているんじゃあないの?」と言っていたけどそれはないと思うんだけどなあ(^▽^)

まずはボビー、怪我もなくの来日実現でよかった、よかった。

午後6時開演(10分遅れでスタート)

:::セットリスト:::

1.Ballet For A Girl In Buchannon
2.Does Anybody Really Know What Time It Is?
3.Dialogue Part I & II
4.Old Days
5.Alive Again
6.Call On Me
7.IF You Leave Me Now
8.I've Been Searchin' So Long
9.Mongonucleosis
10.Hard Habit To Break
11.You're The Inspiration
12.Beginnings
13.I'm A Man
14.Street Player
15.Just You 'n' Me
16.Saturday In The Park
17.Hard To Say I'm Sorry ~ Get Away ~ Feelin' Stronger Everyday
-encore-
18.Free
19.25 Or 6 To 4 

意外なopeningで観客はのっけからノリノリ。

私は「せいぜいエディット組曲では?」と思っていたんだけれどもトリスのフィルインから「言いたいことがたくさん」に突入したとたん、「ワオ!!」

しっかりと全7楽章を決めまくってくれました。

「今こそ自由を」の後半、ベース&トロンボーンがいつものように向かい合ってユニゾンをプレイする入口でジェイソンの怪しい音にジミーがにこやかに囁いてフォロー。

しかし初来日から41年を経てもなお衰え知らずのパワフルなステージング。

自分なんかハナタレ小僧のひよっこと痛感。

「一体、現実を把握している者はいるだろうか?」における今月バースディを迎えたロバート・ラムのスィートヴォイスは健在。

相変わらずハンサムで数多くの女性陣のハートをときめかせていました。

「ダイアログ」ではルーとジェイソンの掛け合いヴォーカルがスリリング。

ルーも前回の来日時は加入直後ということもあり
ちょっと遠慮気味感無きにしも非ずでしたが今回は見事にバンドに溶け込んでいてTシャツ姿で大活躍でしたね。

シカゴ版3丁目の夕日「追憶の日々」

こういった佳曲は末永くセットリストに陣取っていて欲しいものです、個人的には。

「アライブアゲイン」

とにかく今回のジェイソンはボーカル絶好調。

声の伸びや張り、ハイトーンなんか申し分なし。

曲によって右サイドに行ったり中央に移動したり。

また全体の音がものすごく良くジェイソンのベースの重低音と抜けも絶品。

ワーウィックのブルーベースも鮮やかでいかしています。

「コール・オン・ミー」

今回もウォルターの代役として来日したレイはさすがシカゴに抜擢されるだけあってそうとうのテクニシャン。

余裕の表情でブラス隊中央に陣取っています。

それにしてもリーの背中のデザインが目を引きますなあ。
ジミーも足元のめくれかけたセットリストを覗き込んだり汗拭きペーパー(?)で顔をゴシゴシ。

ここでキースがアコースティックギターに持ち替えたらおわかりでしょう。

名曲「愛ある別れ」では会場中がうっとりしての大合唱。 

「遥かなる愛の夜明け」では前回もそうでしたがイントロにおけるジミーのトロンボーン音が生で響き渡ってきます。
しかも感情移入たっぷりに。

とにかくこの人は一時たりともじっとしていなくてステージ上を所狭しと常に動き回って
アグレッシブです。

トロンボーンを振り回すアクションも様になっています(ステージ中央前方にて撮影しているカメラマンに楽器が当たりそうでヒヤヒヤ)

スタジオバージョン同様にメドレーで「モンゴヌークレオシース

まさかこの曲までやってくれるとは!!嬉しい限りです。

ヒット曲ではないのに客席の皆が飛び上がって手拍子していましたね。

さすが皆さんわかってらっしゃる。

フロント中央でトランペットソロを吹きまくるリーに声援があちこちから飛び交います。

「忘れ得ぬ君へ」

AOR期シカゴメンバー以外のバラード作品で私が最も好きな曲です。

イントロのレイによる美しいフルートソロに導かれて歌い紡がれる一大叙事詩。

ドラマチックな展開の中、決めのブレイクがハマると思わずトリスとウォレスがアイコンタクトでにやり。

さらなる追い打ちをかけるように「君こそ全て」で琴線を震わせ続けます。

しかしシカゴってヒット曲、名曲が溢れかえっていて毎回セットリストに頭を抱えるんだろうなあ・・・なんて贅沢な悩みで

あっちを立てればこっちが立たずってな感じ。

ここでロバート・ラムがキーボードから離れてアコースティックギターを携えてひな壇から降りてメンバー紹介。

おお!「ビギニングス」のストロークが始まった。

頭の中が「シカゴの軌跡」A面3曲目にワープした人は手を挙げてくださいな。

火花散るトロンボーンとトランペットソロバトルのバックではレイがサックスを吹かずにひたすらパーカッションを努めます。

ボビーもジェイソンもピックを客席に投げ込み力強いベースリフの開始。

「アイム・ア・マン」ではブラス隊の3人がフロント横一列に並びクラベス、カウベル、そしてタンバリンと順を追って加わります。

ものすごいグルーブだ。

今年脱退したドリュー・ヘスターに代わってシカゴに参加来日したウォフレッド・レイエスJr。

メンバーも絶賛していた通り予想通りのラテン系テクニシャン。

しかもパフォーマーとしてもそうとうのもので大ウケでした。

一気に観客を釘付けしただけでは飽き足らずにトリスとの打楽器合戦に突入。

グイグイとヒートアップしてウォルフレッドはスティックを落とそうがお構いなしに難解なリズムを連打。

表情もコロコロ変わってコミカルな演技も導入しつつ止まらない。

それに呼応するかのようにトリスも涼しい表情で対抗。

しかし当たり前だけど正確なリズム、さすがです。

これでつかみはオーケー、多くのシカゴファンがウォフレッドに驚愕したこと間違いなし。

よくドラムソロ等のコーナーは退屈だ、トイレタイムだ、着席だと言う人がいますけど私は大好きですね。

実際トリス&ウォルフレッド盛り上がっていました。

今回のツアー最大の目玉「ストリート・プレイヤー」

日本初登場です。

もうこのへんにくると会場も熱気を帯びてきました。

ジェイソンの力の入れようもハンパじゃあありません。

しかも歌いだしが12インチバージョンなのですよ。

メイナード・ファーガソンのソロ部分がない代わりにブラス隊3人衆が並んで軽快なサイドステップ・ダンシングを披露。

けっこうあっさりと演奏を終えた気がしたのは私だけ?

ジミーが前回同様に堂々と(!)カンニングペーパーを手にメッセージを読み上げます。

最近はなかなかの長文を頑張って語りかけてくれますね。

「ツギハ、ワタシノキュウケイデス!!」

皆「工エエェェ(´д`)ェェエエ工・・・・・」

でもジミーは袖に下がらずに「君とふたりで」

受けを狙ったのか、「休憩」と「曲」を言い違えたのか??

ジェイソンはキース後方に置かれたミネラルウォーターボトルで喉を潤し

ジミーの背中は汗でびっしょり。

誰もがハッピーな気分に浸れるピアノのフレーズが飛び出し「サタディ・イン・ザ・パーク」

この曲が70年代シカゴピアノイントロ代表作ならば、切なくもほろ苦い旋律80年代ピアノイントロが「素直になれなくて」で意義を唱える者はいないでしょう。

ああ・・・もうこのコンサートもそろそろ終盤なんだなあ・・・とそう言った意味でも切なく胸が締め付けられてきます。

余力を振り絞って全員一丸となっての「ゲット・アウェイ」

2010年の時同様に後半部分のみ抜粋バージョン「愛のきずな」

毎度お馴染みのエンディングはザ・ビートルズ「ガット・ゲット・ユー・イントウ・マイ・ライフ」

本格的ブラスロックの夜明けともいえるこの曲のリフをここに合体させるなんて感慨深いものがあります。(実際ウォルター曰くシカゴ・サウンドコンセプトのきっかけになったとのこと)

アンコールはハードナンバーお約束2連発。

観客全員総立ちの中「自由になりたい」

レイ・ハーマンのアルトサックス・ソロ、前回とは入り口のフレーズが違いますね。

ああ、ついにお別れソングの時。

キース・ハウランドのグリーンのトムアンダーソン(かれのピックも緑色。よほどグリーン系が好きなのかなあ?)からはじき出される「長い夜」のカッティング。

ボビーもショルダーキーボードをしょってステージ前方へ歩みよりコーラスワークでも花を添えます。

演奏を終えたメンバー達は横1列に並んでご挨拶。

しっかりと握手してもらいピックまで貰っちゃいました。

会場内に明かりが点いて現実に引き戻されても興奮はしばらくおさまりそうもありません。

アジアツアーの初日なのに見事なまでのまとまり感。

そしてバンドとしての充実感がこちらにまで伝わってきます。

シカゴが心底ライブを、日本を、ファンを愛して大切に思っている気持ちはずっと変わりません。

まだまだ彼らの快進撃は続きますよ!!

近い将来の再会に胸躍らせて。

 

 

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VOL,72 HOT TIME

2012-10-24 19:52:46 | Live Set List

2012,10,21(SUN)

LIBERATION25

STAは毎夏恒例の小樽連続イベント出演、そして夕張への地方遠征が続いたので久しぶりの地元札幌ライブです。

さらにはここにも書きましたがシカゴ日本公演が前日からはじまりました。

私?・・・もちろん行ってきましたよ、初日の東京公演(国際フォーラムAホール)

20日のシカゴを目前で堪能して翌朝8時台の飛行機で羽田を発って昼に札幌に舞い戻り楽器類を搭載後ライブ会場に滑り込みのハードスケジュール。

メンバー達も相当に心配したらしく私の顔を見た途端にホッと一安心。

お騒がせしました。

寝坊もせず台風にもぶつからなくて良かった。

 

さてさてここホットタイムはSTA初登場です。

あのDLC(ディープ・パープルのコピーバンド)のヘヴィードラマー・ケネス氏経営のライブハウスです。

マサは彼とは大昔に何度もロックイベント(ヘヴィーメタル系中心に)でご一緒した仲で当時「ホットタイム」というライブイベントも企画していました。

その流れで「ホットタイム」というロックパブをススキノに開店。

オープン記念の粗品マグカップは今でも愛用していることを伝えるとびっくりしていましたね。

「あれを今でも持っている人はいないよ」

このビル5階に位置する「ホットタイム」はエレヴェーター出口から続く洞穴をモチーフにしたくねくね通路を通過すると現れます。

午後3時半から開始したリハーサルもタイムテーブル&セッティング表をマサから受け取ったスタッフの的確な調整で順調に進行。

滅多にリハーサルをしないSTAもこの日は3曲ほどじっくりと音出し確認。

マサのいつもどおりの司会進行でSTA企画イベントの開始です。

まずはしょっぱなから驚いたのは緞帳も兼ねたスクリーンがステージと客席のあいだにおろされていること。

そこにはMTV全盛期の懐かしいプロモーションビデオクリップがジャンルを問わずに次々と映し出されていて客を飽きさせません。

こういった憎い配慮を施したライブハウスは初めてです。

私もこういうのは大好きですね。

 

「FISH&CHIPS」

ドラマーのヒデとはSTA初期からマサと顔見知りで他のバンドでは何度かタイバンしています。

ずっとラブコールを送り続けて遂にこの日、実現しました。

全曲ビートルズのカバーでもちろん編成も同じ。

トップバッターの重責もなんのその、ユニークなトークも大ウケでその場馴れした進行に会場は和気あいあいムードに。

このバンド最大の強みはなんといっても全員が歌えるということでしょう。

この勢いで今後も頑張ってください。

 

「BEER PLEASE」

もうSTA企画ではお馴染みの華やかなるレディースヴォーカルをフューチャーしたバンドです。

ニューコスチュームを身にまとったルチュ&アヤをフロントに従えてバックの男性陣も的確なサウンドを醸し出します(マサイ氏のハイハットワーク絶品)。

特にズッキーのギターテクニックは特筆もの。

全体をグっと引き締めています。

ツインヴォーカルも本番直前まで振り付けの最終チェックに真剣で細かな部分にまで余念がありません。

ルチュ嬢のお友達やリーダー、カート氏の夕張会のお仲間たちが沢山応援に駆けつけてくれてやんやの声援、ダンスフロアーと化していました。(その中にはビアプリーズ初代女性ヴォーカリストのお姿も)

「マイボニー」の時なんて凄まじいばかりの熱気です。

このバンドは結成初期から見ていますがその成長ぶりには目を見張るものがあります。

 

「わかば」

STA企画ライブ2度目の参加です。

以前はフルバンドでの出演でしたが今回はG,B,VO&Gのトリオ。

ドラム&シンセは打ち込みを使用。

選曲はBが大ファンだという柴咲コウ、他にも平野綾などの曲をセレクト。

ラストはギタリスト、ソゴウ氏のオリジナル。

小柄な女性ヴォーカルを中央に据えて(ギタリストはリッチー・ブラックモア風に決してトークはしません。シャイなのですよ)けっこうハードエッジのきいたサウンドを展開。

なんと言っても会場中のミュージシャンたちを驚愕させたのはソゴウ氏の超絶ギターテクニック。

皆、目が点状態。

スィープピッキングを多用し様式美好み丸出しにこれでもかというくらいに余裕の表情で弾き倒していました。

通常ならばこのように延々と続くギターソロの場合、青筋立てて仰け反って口半開きで空中を薄目でおあぎ見て大股開きの絶叫パターンなのですが彼の場合はほとんどといっていいくらいにフレットボードには目を向けずに、それなのにクリス・インペリテリまっ青高速リードを正確にかつクールに決めまくっていました。(それも当然でありまして彼はギター講師なのですよ)

ちなみに「わかば」が始まる前にスクリーンに映し出されていたアルカトラスの「アイランド・イン・ザ・サン」(ボーカルはグラハム・ボネット、ギターにイングヴェイ・マルムスティーン。彼らの初来日中野サンプラザ公演をマサは観ました)はソゴウ氏、大好きだそうです、やっぱりね!!

 

「COVER SOUL」

ヒヌマッカートニー率いるこのバンドも久々の登場ですね。

「ミッドナイトビート」ではキーボード担当でもあったマルチプレイヤー、ヒヌマッカートニーがゲストドラマーを招いての参戦です。

もちろん全曲ご機嫌なビートルズ集。

ビートルズっていつ聴いても新鮮で皆を一瞬でハッピーな気分にしてくれます。

途中、ギターシールドのトラブルに見舞われましたがそんなことものともせずにまっしぐら。

全員で合唱したり大笑いしたりのアットホームムード。

個人的には「サムシング」が琴線に響き渡ってグッときました。

ジョージ・ハリスンの曲におけるポール・マッカートニーのベースラインは名演多しとよく言われますがこれなんかその最たるもの。

ヒヌマッカートニーも思い入れタップリにメロディーを奏でてギター&ヴォーカルも感情移入たっぷり。

お馴染みのロックンロールナンバーではヒヌマッカートニーも会場に降りて観客と一体となって踊ってのベースプレイ。

そのままアンコールへとなだれ込みました。

 

いつものことながらサウンド、編成、人数で浮きまくりのSTAがトリです。

オリジナルシカゴと同じ7人編成で。

***MEMBER***

MASA・・・B VO

MITSU・・・TB

NOBU・・・G

KENJI・・・DR CHO

SHIN・・・KB

KOH-CHAN・・・TS

TATSU・・・TP

 

***SET LIST***

1、INTRODUCTION・・・CHICAGO

2、QUESTIONS67&68・・・CHICAGO

3、FREE FORM INTROーPIANO SOLOー

4、~DOES ANYBODY REALLY KNOW WHAT TIME IT IS?(一体、現実を把握している者はいるだろうか?)・・・CHICAGO

5、GIMME SOME LOVIN'・・・BLUES BROTHERS BAND

6、~CANON(聖典)・・・CHICAGO

7、~SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO

8、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO

なんたって24時間前には夢見るシカゴを生体験してのSTAライブです。

昨夜はシカゴのメンバーからステージより何度も指さされたロゴフラッグが今夜は後方にSTAフラッグと並んで真ん中に掲げられています。

シカゴ来日記念としてSTAが結成当時からずっと温め続けていた楽曲を今回初披露しました。

メンバーの誰もが思い入れが強く、ミツ曰く「この曲を演奏するためにSTAに加入した」と言わしめ、マサは初めて聞いた時から一度も飽きることなくこの長い曲をすみずみまで研究し、ノブもライブ前日まで入念にチェック、タツもミツとパートごとに意見を戦わせてきて、コーチャンは当日の楽屋で譜面台を立ててミツと打ち合わせ。

つまりメンバー全員が「イントロダクション」をマサによって解禁された直後からずっと頭の中で鳴り続けていたというわけです。

ここまでくるのに紆余曲折ありましたがとりあえずはスタート!

この曲はヒット曲ではなくテリー・キャス作のデビューアルバム1曲目に収録されていたご挨拶ソング。

でももちろんさらっと聞き流せるような甘い曲ではなくしょっぱなからあらゆるテクニック、エッセンス、ブラスロック、シカゴの全てが叩き込まれています(以前に「素直のなれなくて」しか知らない知人にこの曲を聞かせたら腰を抜かして「あわわわ・・これがあのシカゴ?」と戦慄していました)。

デビュー時から初期にかけてのシカゴは必ずと言っていいくらいにステージオープニングにこの曲を演奏していました。

(2010年の来日公演でもオープニングで「クエスチョンズ67&68」との合体ヴァージョンで披露。

生初イントロダクション体験で感涙にむせんだものです。)

変拍子、転調、難解なコードワーク、ほとんどと言ってくらいに繰り返しのないコロコロ変わりまくる曲調にSTAは一切の妥協などしないでこの本番に臨みました(納得がいくまでお披露目は控えていました)

カーネギーホール(シカゴ4)の出だしを参考にノブのうねりまくるギターカッティングが始まります(2010年来日の時もキースが弾いていました)。

マサはカーネギーホールの第1部&2部のアナウンスをホットタイム用にアレンジしてのMC。

「さあ、はじまりだ!」1・2・3!!

皆、頑張った、本当に頑張った。

その成果がやっと実ったという感じです。

このタイミングで思い入れたっぷりの「イントロダクション」をプレイできて幸せです。

タツ&シンを迎え入れて今しかないという判断は正解だったでしょう。

シンの流麗なキーボードも効果抜群。

絶対に崩れてはいけない2箇所で事故連発だったけど感の鋭い器用なテクニシャン揃いゆえ難なくクリア(内心は肝を冷やしたが・・・)

トロンボーン&トランペット&ギターソロと熱いバトルを繰り広げて高難易度のエンディングの決めはバッチリ。(会場は圧倒されていました)

憧れのベルトーンも鳥肌ものでしたね(ミツは一人二役)。

終えた途端にメンバー同士が珍しく目を見合わせて「やったね!」とアイコンタクト。

もうここまできたらあとは肩の力を抜いてリラックス(と言っても決して楽な曲等ないのですが)。

思いっきりはじけまくりましょう。

MCはもちろん今回のシカゴ来日公演の話題でもちきり。

そして2曲目「シカゴのデビューアルバム1曲目に続いては記念すべきデビュー曲クエスチョンズ67&68!!」

思わず会場から「イエイ」の歓声が沸き起こります。!!

そうです、2010年の来日公演opening順ですね。

もちろん3番の歌詞は日本語バージョンでおおくりしました。

「STAは結成時から何故かキーボード奏者には恵まれませんでした。でも待っていた甲斐がありました。素晴らしい仲間を紹介しましょう、SHINです!!」

客席からの「おお!!」の声にシンも「おお!!」と返答(^▽^)

厳粛なるピアノソロに続いてはこれまたシカゴのライブでは欠かせない「一体、現実を把握している者はいるだろうか?」

ワルツのリズムに絡むシンの軽快なるピアノ、それに続くはタツの嘶きトランペットソロ、エンディングではミツのトロンボーンソロが響き渡る。

何度演奏しても心に染み渡る名曲だ。

「ミツさ~~ん」の声援にマサも「トロンボーン、ミツ!!」で拍手喝采。

ここでまたマサがシカゴ・ライブレポートをはじめるんだけどルチュ嬢からのリクエストでちょっと今回の東京珍道中をお披露目。

最後の締めはミツの「うん、怪しい」で納得の爆笑をとり次の曲へ。

シカゴ1984年来日公演後半でも披露された「ギミ・サム・ラヴィン」。

このアップテンポの曲は理屈抜きに乗れます(しかしシカゴはスティーヴィー・ウィンウッドの曲が好きだね)。

引き続いてはガラッとムードを変えて「キャノン」

ミツがじっくりと間合いを見計らってカウントをとり慎重に始めます。

ホーンセクション3人のみによる1分足らずのシカゴ・fanfareインスト(シカゴⅢの組曲エレジーからの第2楽章。ジェームス・パンコウ作)

ナイスタイミングでシンのピアノが有名なリフを弾き始めます。

「サタディ・イン・ザ・パーク♪~」

歌詞の内容通り、自然に皆がダンシング。

この辺は定番ソングですね。

ルチュ嬢から「メンバー紹介は?!」と促されてマサがひとりひとりを丁寧に紹介。

「さあ、早いものでもうラストだ!長い夜のはじまりだぜえ!!」

ここからは会場中がお約束レッドゾーン振り切れっぱなしの興奮状態。

シンバルを蹴飛ばし、ギターとベースの腰振り絡みあり、モニターを乗り越えて観客の人間タワーに歩み寄ってジャンプしてドッカーン!!

本日の出演バンドを紹介、ホットタイム、お客様の皆さんに感謝のお言葉。

いやはやまったくもって今回も大盛況でした。

ホットタイムはステージとカウンターが壁で仕切られていて注文がしやすい店です。

だからイベント終了後も各自が飲食に語らいにしばらくは和んでいました。

マサ、ケンジ、シンは1973年シカゴ札幌厚生年金会館初日のコンサートを体験していますがホットタイムのお客さんでまた一人その日の同会場にいた人を発見しました

この方のバンドは12月LIBERATIONに出演決定しました。

お楽しみに。

:::STAへ寄せられた貴重なご意見の一部です:::

ソロ・リードヴォーカリストはいらない

タツのトランペットでケミストリーが生まれた。ミツとのテクニックがほどよくブレンドされてかっこいい

シンさん、加入してくれてありがとう

マサさんのシカゴ体験の興奮がビシビシと伝わって、シカゴ愛も美しい

いいねえ、シカゴ

これからも更なるシカゴ普及活動に期待します。

SPECIAL THANKS TO・・・KENNETH&CHICA&HIDE&CHIE&LUCHU&NAOーCAT&MOTHER’S&HITOMI&MIKI&MASAI&YUUBARI-KAI&PAPER MOON&HINUMCCARTNEY&KAN-CHAN&MASU&2012CHICAGO LIVE IN JAPAN!!!!

 

 

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13度目の来日!!

2012-10-24 12:50:40 | free form space

シカゴ・ジャパン・ツアー2012のチラシです。

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久しぶりにススキノの夜♪

2012-10-21 23:43:47 | Live告知

LIVE HOUSE[HOT TIME]

10月21日(日)

札幌市中央区南6条西6丁目 第6旭観光ビル5階

STA企画「LIBERATION25」

5バンドの出演

午後5時半 開場

午後6時  開演

入場料金 1,000円(1ドリンク付き)

その他にも1,000円でカレー食べ放題!

3,000円飲み放題!!(但し、開場から全てのバンド演奏終了30分後までといたします、ご了承くださいませ)等いろいろと飲食関係ご用意させていただいております。

1、THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY(S・T・A)・・・シカゴを中心とした迫力のブラスロックサウンドを展開!

2、BEER PLEASE・・・ルチュ&アヤ&カート率いる昭和歌謡、オールディズ、ロックンロールバンド

3、わかば・・・打ち込みサウンドを導入したポップロック。超テクニカルギターも要注目!

4、THE FISH&CHIPS・・・徹底的にビートルズコピーの4人組、ヤア!ヤア!ヤア!  

5、COVER SOUL・・・ヒヌマッカートニー率いる新生ビートルズ・コピー・バンド復活

お楽しみに!!

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WE'RE A LITTLE NERVOUS

2012-10-16 13:35:36 | リハーサル

ミツからお土産をいただきました。

このあいだはハワイ土産のチョコレート。

今回は三陸銘菓「かもめの玉子ミニ」

マサ「なんか懐かしい食感と、しつこくない甘味が絶妙」

シン「本物のかもめの玉子じゃあないよね(・∀・)」。メンバー全員美味しくいただきミツはスタジオの店長にも差し入れ。

 

ノブは元キング・クリムゾンのmemberだったメルコリンズが在籍していた貴重な唯一のアルバム「サーカス」(バンド名もサーカス。1969年発表)を入手してホクホク顔。

決してMR,サマータイムのグループではありませんよ、ミツ(*´∀`*)

マサも70年代のスーパーバンド「テンペスト」のセカンドCD(ボーナストラック入り。ビートルズのペーパーバックライターをカヴァーして2曲目に収録)を購入。

ドラムはコロシアム、コロシアムⅡのジョン・ハイズマン、ベースはコロシアム、ユーライアヒープ、レインボウ、マウンテンに在籍していたマーククラーク。

う~~ん・・・先月に入手したウィッシュボーンアッシュの方が感動的だった・・・。

でもノブとマサはこのテンペストの話題でしばし盛り上がる。

先週、スタジオ練習の際にマサのシャーラー製(メイド・イン・ジャーマニー)ゴールドパーツストラップロックピンのネックサイドプル部分(スプリング内蔵)が破損してしまいました。

ライブ時でなくてよかったあ。

以前の破損は金属疲労(摩耗)でしたが今回も同じ、でも場所は違います。

ただパーツ交換しようとしたのですがナットを瞬間接着剤で固めていたので取り外しに一苦労(大昔、ライブ終了後にこのナットがいつの間にか吹っ飛んでいて行方不明になっていたことがあり冷や汗をかいた経験からそれからはこうしています)、でも無事にリペア終了でもう大丈夫。

 

21日に初めて出演するライブ会場「ホットタイム」に向けての最終リハーサルです。

初場所ということもあるけれど、なんたって以前からここでも語っているように長年の夢でもあったシカゴの壮大なるブラスロックシンフォニー初演でもあります。

メンバー各自の意気込みも相当なもので表情も格段と引き締まっています。

まずはタンパクにライブの流れ通りに全編をさらっと全員でこなします。

(あとでミツ&マサが気付いて笑っちゃったのがこのさらっと演奏したなかにも高難易度の曲が目白押しで当時はあれだけ引きつっていたのに今ではけっこう余裕。STAも少しは成長したんだね!)

ミツ&タツのコンビネーションは鉄壁。

横で聞いていてもスリリングなほどに吹き荒れています。

とにかく今回のスタジオ練習、曲を終えるごとによく皆で和やかにしゃべる、しゃべる。

まあいくつかの走り気味箇所の指摘を交えての前向きなる会話。

ノブのギター奏法を見てマサは「それってもしかしてスィープピッキング?」

あっという間に前半を終えて後半は誰かれ言うともなく勝負の1曲に一丸となって全力投球です。

ほぼ100%これに賭けています。

本番を想定しての導入部分から厳しいチェック。

けっこう皆から意見が飛び交い白熱。

でもこれもよりよくまとめるための発展的指摘。

一人がぐらついただけで一瞬にして総崩れですからね。

各メンバー、みっちりと個人鍛錬に励んできた成果が垣間見えます。

真剣モード全開。

ノブのギターカッティングに絡むケンジのドラミングを何度も修正してカウント。

マサはタツに歌詞の意味を解説。

先週、ノブとマサがベースとギターのアレンジ(歌唱部分のバッキング)で意見交換してみて今回2パターンで試演。

結局は従来通りで行こう!と丸く収まる。

そして問題の怒涛変拍子地獄を反復。

グイグイと音階が上昇する部分にホーンセクションが絡みつきドラムがリズムの表情をコロコロと変化させる。

ブレイク部分の半音階下降もうまくいかずに何度も説明。

トランペットソロの入口におけるシンのピアノ、マサのベース、3管の流れからの間合いがうまく把握できずに何度も説明、シカゴのライブとスタジオにおける違いを実演。

ノブは「あれ?そこは長さが違うんじゃあないかい?」、ミツ「でも、それはそれでかっこいいんじゃあないかい」

マサ「トロンボーンソロとトランペットソロ、どっちが長いの?まあギターソロが一番長いのは一目瞭然だね」

そのギターソロ部分では爆走しすぎないよう要注意。

とにかくこの曲、インスト部分には繰り返しはないので一度踏み外したら大事故勃発必死。

タツとシンが参加するようになってからのまとまり感は驚異的だけどさすがの彼らも慎重に取り組んでる模様。

エンディングの決めのやり直しを数度経てベルトーンへ。

オリジナルは思っていた以上にここのとこは素早くまたハモンドとギターのトーンが混乱しかねないけれどもついにここまでやって来ました。

期待と不安が交錯する中、果たして本番では鬼が出るか蛇が出るか・・・ワクワクものです。

 

リラックスタイムではタツが到着したてのビルチェイスのマウスピースをマサのリクエストで披露。

そして「黒い炎」のハイノートリフを実演サーヴィス。

カップの内径は浅いそうです。

次にメイナードファーガソン・モデルも取り出した。

今度、写真を撮らせてね。

ミツはメーナードの奏法を解説。

マサは「シカゴ13のストリートプレイヤー」にメーナードが参加していて、ダニーもメイナードのアルバム「ホット」に参加していることを解説。

そこから話がどんどんと広がっていって至福のひとときです。

そうなのですよ、遂に今週はシカゴの日本公演が始まります。

「ストリートプレイヤー」日本初披露なるか!?

期待しちゃいましょう。

マサはSTAを代表して東京公演に行ってきます(メンバー達も実際に見たいようで興味津々)。

20日、国際フォーラムでシカゴを見て、21日はSTAの札幌ライブです。

超ハードスケジュールですがシカゴからご利益をいっぱい頂いて北国に舞い戻って参る所存です。

乞うご期待。

 

 

 

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体育の日も白熱

2012-10-10 23:35:25 | リハーサル

ノブがシカゴの曲のギターワークにおいてちょっとひっかかる部分があるとのことでミツ秘蔵のフルスコアを拝見。

海外からわざわざミツが取り寄せたシカゴ3冊+BS&T。

このコンプリート譜によってSTAはシカゴのレパートリーを大量導入、ライブでガンガン演奏できたのだからありがたいことです。

まだまだ未着手の曲がいっぱいあるから今後ともよろしく。(もとはもう既にとったかな(^^♪今度4冊並べて写真を撮らせてね)

という訳でそれらとは別にマサの手元にあるシカゴスコアブック国内外品をドッと公開。

 

2時間の練習はそのほとんどを1曲に集中して徹底的に取り組みました。

ここまでメンバー達が細部にわたって一丸となるのも珍しい。

バラバラに分解してそのパーツを何度も繰り返し確認。

イントロへの導入部分、ずれる場所、走る場所、テンポ、陥りやすい鬼門、ソロのバッキング、何度も話題になっている変拍子、ユニゾンやリズムチェンジ・・・・。

各自がこの曲にかける意気込みは相当に熱い。

シンはいつものようにオルガン&ピアノ切り替えをしつつのプレイ。

特にトロンボーンからトランペットのソロに移る箇所でのマサと絡むバッキングトーンが美しい。

「あそこってフェンダーローズピアノだよね!」でマサとシンは意見が一致。

まったく今から思えば鍵盤なしでよくもまあ、あれやこれやの曲達をライブで披露していたものです。

この音色の幻影を負いつつ何とかやりくりしていたけれども、やっぱりキーボードが果たす役割は絶大と今更ながらに痛感した次第。

あまり皆が語らない自分のパートの苦労話でも盛り上がりました。

「この曲のコピーは大変だったよ。日替わり分割でこなしたさ」「ここの演奏中は話しかけないで(他のメンバーもその箇所では緊迫してそんな余裕はないけど)」「ここ外したらなかなか立ち直れない」「あの半音ずつ下るところはCのみピッキングを2回だね」「Bもだよ」「スタジオとカーネギーホールのライブは比較してみると色々な違いが発見できて面白いよ」「ライブではスローはよりスローに、ハードはよりハードに」「単純な半音移動じゃあないし、しかも行きと帰りの音使いが違う」「ライブでは行きと帰りでも同じ凝ったことやってるよ、シンコペーションしてるし」「アクセントも大げさなくらいに強弱をつけてるんだよね」・・・とキリがないくらいに意見が飛び交い時間の経過を忘れてしまうほど。

結論!徹底的に体に叩き込むしかないということに!!

他のシカゴの曲はさらっと通過(これらも取り掛かった当時は心身ともに鍛えられたものです)。

マサは「この曲のブラス隊の猛攻は3部構成になっているよね」、ミツ「よくできているよね、さすがジミーのアレンジ」「このあとに絡みつくテリーのギターも絶妙」「でもバックに流れるピーターのベースが実はかっこいいんだよね」「あの人は手が大きくて指が長いからフェンダー、プレシジョンでも楽々に弾きこなしているけどキツイ箇所ではあるんだ。でも大好きなフレーズさ」シン「よくあのベースを弾きながらヴォーカルまで担当しているね」

前回3回の繰り返しでストップがかかったのでマサが「じゃあ次はあれいってみる?」、ノブは首を横に振る、「じゃあこれ?」またノブは首を振ってNO・・・(まるでキャッチャーとピッチャーのやり取りですな)、「(恐る恐る)やっぱりあれかい?・・・」ノブ「(二ヤッとして首を縦に振る)」

結局は壮大なるシカゴシンフォニーで結びの一番。

努力の甲斐あってかなり格好がついてきたね。

でも油断大敵、自宅トレーニングは怠らないでね。

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半袖→長袖

2012-10-04 15:38:38 | リハーサル

うだるような残暑も一段落、Tシャツ姿だけでは風邪をひきそう。

トレーナーにパーカーを着込んでのスタジオ入りです。

今回は特別任務をになってスタジオはもとより駐車場、ロビーをSTA貸切状態です。

よってメンバー達も思う存分に羽を伸ばして超リラックス。

先月、夕張ではファンキーソウル&ブラスロックのミックスマッチ・ライブをお送りいたしましたが今月は久しぶりに地元・札幌に舞い戻って2012シカゴ・ジャパンツアー記念ライブイベントと洒落込みたいと思います(シカゴは今回、札幌に来ないけど・・・)。

そして1年以上前から地道にこつこつとリハーサルを繰り返していたあの曲も遂に日の目を見そうです。

メンバーの誰もが愛してやまないじゃじゃ馬ナンバー。

ミツはこの曲をプレイするためにSTAに加入したといっても過言ではないでしょう。(実際に本人もそう言っているし)

今まではその時に集まったメンバー達でじっくりと演奏してきたのですがこの度マサが「やるよ!がっつりと!!」宣言。

ノブとも以前から話し合ってきて「本腰を入れるためにもライブ公開に踏み切ったほうが良い」との結論に達しました。

当初思い描いていたヴァージョンは断念して通しで流してみると透けて見えてくるあちこちの弱点。

そこのところは各メンバーがフォローし合って練り上げていきます。

ミツはもちろんのこと、シンの加入、タツを迎え入れての絶好のタイミング。

トロンボーンとトランペットソロが鳥肌が立つほどに美しく感動的。

シンもオルガン&ピアノにとサウンドチェンジをしつつも渋く全体を包み込みます。

ぐっと完成度が増してきたけどまだまだあちこちにラフな部分が見受けられます。少しでも気を抜くとすぐにほころびが発覚するし。

忠実にオリジナルを再現してくれるミツ、タツ、シンの生真面目さと曲に対する愛情には敬服いたします。。

スローテンポのバックに絡むベースラインが「かっこいい!」とシン。

ギターソロに突入する際のノブによるエフェクター効果がしびれる!!とマサ&ミツ。

歪み系とディレイによる効果音。マサは欲張り調子に乗って「フィードバックも出してよ(^^♪」

まあそれはギター一人しかいないので無理なのですが。(ミツからフィードバックに対する質問が)

ミツ&タツは「よくこんな複雑な曲、覚えて演奏するね」

マサはマサで「ぱっと譜面見てよく演奏できるね」

両方こなせるのが一番の理想なのでしょう。

シンも「聞いている時にはイカした曲だなあ、と思っていたけどスコアに起こしてみたらなんじゃこりゃあ!!??とびっくり」

それは言えてる、転調、変拍子、ころころと表情をかえるリズム、テクニカルなソロパート、難解なリフ・・・・と最後まで油断大敵。

4回目のトライを希望したマサにミツからストップがかかりほかの曲に取り掛かりました。

と、ここでケンジからの指摘でマサの決定した曲目に誤りがあるのを発見。

でもミツは「それもありだよね」

そこで1分のファンファーレをミツ&タツが吹いたんだけどこれがぴったりと息の合ったとこを見せつけられたものだから周囲は色めきだってしまいました。

呼吸のタイミング、抑揚のつけ方、感情移入。

ただオタマジャクシを追うだけではダメなんだよね、さすがです。

 

休憩中の談話内容~~~

タツは先日、ビル・チェイス・モデルのマウスピースを購入。

トランペッターってマウスピースを沢山コレクションしているようでご多分に漏れずタツも20本(!!)ほど所持しているそうです。

そういえばタツはスタジオにトランペットを3本持ち込んできて曲ごとに試行錯誤。

さらにはマウスピースも付け替えていました。

妥協なき探究心。

マサ&ノブはお互いに最近購入したCD「ブロー・アップ!ブラスロックの全て」の話題でもちきり。

シカゴは収録されていないけどマニアでも唸ってしまうようなバンドや楽曲に大満足。

音質に不満を感じているノブですがこのコンピレーションからピックアップしたいくつかのバンドが続々と完全限定紙ジャケット発売されています。

ノブはBS&Tの中、後期、マサはドリームス、エレクトリック・フラッグ、そして二人が意見一致したのはアイズオブマーチのCD発売!!

こういうことを熱く語っているのをほかのメンバー達がニコニコと聞いています。

ああ、幸せ。

2012年のSTAスケジュールも埋まったことだし、新たな布陣固まりつつあります。

ワクワクものですね。

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来日公演

2012-10-01 05:29:23 | free form space

シカゴが、そしてピーターもやって来ます!

レコードセールス1億2200万枚を誇るアメリカロック界の至宝、CHICAGOの日程です。

10月20日(土)東京国際フォーラム ホール・A

10月22日(月)大阪オリックス劇場

10月24日(水)新潟県民会館

 

PETER CETERAは今年1月のソロ公演に引き続き、今回は2度目のデヴィッド・フォスター&フレンズの一員として。

11月12日(月)東京国際フォーラム・ホールA

 

はたしてどんなサプライズが飛び出すかな!?

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