「ぐるくん」のひとりごと

大好きな海のこと、沖縄のこと。 また今関心を持っている韓国語の学習、韓ドラ・レビューなど気ままな雑記

<238> チャングム #36

2006年07月16日 | チャングム
 ヨリの診脈に疑問を抱くチャングム・シンビの二人の前に、当のヨリが現われる。

 しかし、叱るのではなく「脈は診る人や患者の容態によって変わるわ。」
 「だから誤解も生じるの。」
 「慎重に慎重を重ねないと・・・」
 「入ったばかりのお前たちが熱心なのはうれしいわ。」
 「私と意見が違っても気にせず、いつでも話しなさい。」
 「私も常に診脈が正しいとは思ってないわ。」と見事な先輩ぶり・・・

 ヨリは皇后の病状を「後産痛」とするが、回復に向かうどころかどんどん容態が悪化するばかりだった。

 内医院の一大事で、チャングム・シンビの恵民署(ヘーミンソ)行きは立ち消えた模様w

 シンビは師匠、シン教授に打ち明けた。

 思慮深いはずのシン主簿(ジュブ)があっさりその話を披露してしまったらしく内医院のミーティングでいきなり、チャングムはヨリとの診脈の違いを問われる事となる。

 シン教授は精一杯「診診脈は経験だけではつかめぬ事でもあります。 秀でた集中力を持った子です。」とチャングムをフォロー。

 しかしゲグム医女長をはじめ医女たちの反発は強い。

 「私やビソンやヨリよりも優れていると?」

 結構つらい立場のまま、皆の前で違いについて話す事に・・・

 歯茎から出血し、口臭があったことと散脈(出産の前に現われる脈)があったと言うチャングムの話に驚く一同。

 特に散脈は診脈がとても難しいらしい。

 チャングムは結論として、皇后の腹中に死産した胎児がいるのではないかとした。

 これには医女長、ビソンもあきれてブーイング。

 しかしチャングムは「確かに半産(流産)しまいした。 ですが・・・二人授かったようです。」と

 チボクが「双子だ。 双子なのです。」
 「一人は半産し、もう一人は子死腹中(胎児が母体の中で死亡すること)です。」と自分が見立てたように鼻息荒く言い切る。

 女ばかりになると生意気だと責められるチャングムをヨリは「チャングムは学ん通り診ただけです。叱る事は・・・」と庇い、「医女たる者、当然の行動です。 私も確信があれば同じ事を・・・気にしなくてもいいわ。」と、何故か出来すぎの発言が気になる・・・


 皇后担当医務官のウンベクはヨリとチャングムにもう一度診察させる。

 御簾の後ろにユンス医務長、ウンベク、シン医務官が控え、二人に観形察色をさせ、診脈を取らせる。

 やはり「牢脈」だと言い切るヨリ。

 シン教授思わず「目をつぶり、集中しろ!」と声をかけ、チャングムは皇后の脈を診る。

 「汁を煮て、肉が浮くようにバタバタしています。」

 これを聞いて男性医務官たち、声をそろえて「浮脈だ!」

 チャングムの診脈は続く。
 「いいえ、脈が散ります。」
 「指先に力を入れて押すと、指に満ちた感じで脈が散り、集まらず、動きが散漫で根がない感じです。」

 「確かに散脈です。」とウンベク先生。

 もう一度確認させるシン教授。

 しかしヨリもチャングムも自分の診立てを変える事はなかった。

 こうなると一番悩むのがウンベク先生か?

 チャングムの言う散脈ならばすぐさま処置しなければ皇后様の命に関わってくる。

 搾り出すように「だから内殿は難しいんだ。 直接診れないからな。」とシン教授に本音を洩らす。

 ウンベクはこの件について全ての責任を負わされる形で結論を出し、「仏手散(出産前後の安産を促す薬)」を使う事を決意する。

 この期に及んでユンス医務長は「失笑散(凝血を解く薬)を使うべきだと思うが・・・」と言い出すものの、責任逃れのままの発言・・・

 ヨリに施針の準備をさせようとするが、ヨリは「私の診断ではありません。 チャングムが施針すべきです。」
 「診脈に自信のない者が施針は出来ません。」と固辞する。

 ウンベクは「もしもの事があれば、お前の安危も保証できん。」と前置きし、チャングムに施針の予行練習をさせる。


 宮にこの噂はすぐに広まったのか?ミン尚宮とチャンイはチャングムを叱る。

 ミン尚宮:「宮と言うのは目も口も塞いで暮す所なのよ。」
 チャンイ:「医官も黙っているのに何故口出しを?」

 「なりゆきでね・・・」と答えるチャングムに「なりゆき? そうならないようにしなくちゃダメでしょ!」
 「そうよ、存在感を消して生きなきゃダメなのよ!」

 一緒にいたシンビが思わず「それじゃ、医女になる意味がありません。」と一言。

 ミン尚宮「なんて事言い出すの? 似たような子を・・・」

 ミン尚宮たちの気持ちが痛いほど分かっているチャングムはただ苦笑い・・・ 


 ヨンセンのお祈りが続いている。

 涙を流して「どうか、どうか皇后様を治して下さい。 お願いです。」

 なぜ?と思ったら・・・「回復しないとチャングムが死にます。」の続きの台詞でで判明w

 更に「今回もチャングムに何かあったら、二度と醤庫(ジャンコ)に来ませんよ! チョン尚宮様・・・」って、ヨンセン、自分がセンガッシ(見習い)の時、チョン最高尚宮が居た思い出の醤庫でチョン尚宮相手にお祈りをしていたんだ~。

 ヨンセンにとってここがチョン尚宮と会える場所だったのね~。

 改めて感動・・・


 皇后に処方してから2日・・・皇后は下血し、やはり死んだ胎児も。

 この結果にヨリは自ら「罰して下さい。」「恵民署へ送って下さい。」「どうか追い出して下さい。」と責任と反省を込めた言葉の数々と共に願い出る。

 この健気な姿にユンス医務長は「過ちを知り反省しとるなら、それでいいのだ。」、ウンベクも「自分を責めるな。」、医女長も「あの診脈は難しいのだ。そう言わずがんばれ。」と皆さん温かい・・・でヨリ、勝手に「自分が許せるようになるまで罰当番を致します。」と幕引き。

 医女仲間は「そうまでしなくても・・・」と同情しても「過ちを反省してこそ発展もあるのです。 これからはチャングムを見習います。」と好感度100%のまたまた出来すぎたお返事。

 「人柄が良すぎます。」
 「だから優秀なのよ。」と何故かチャングム無視のまま、ヨリの株が上がる。

 しかし、ヨリの本心は・・・チャングムと二人きりになると「やってくれたわね!」 ←ギョェ~ コワ!!

 唖然とするばかりのチャングムだった。

 これからヨリに苦しめられるチャングムが今から心配・・・


 一方、チョンホは左賛成の自宅で金革(兵器の事)充当予算を功臣田(功労のあった臣下に贈られた田畑)を削減して捻出すると言う案の上訴について話し合っていた。

 すでに過重な税を払っている民にこれ以上の負担はかけれないとオ・ギョモらの反発は覚悟の上の決断だった。

 御前会議、左賛成は「女真族や倭国の金革はどんどん新しくなります。 我々には進歩がありません。」
 「国の安危の為、1/10だけを国に功臣が少しずつ献納すれば・・・」
 「国の為、功労をたてた方が持つ物ですから、皆喜んで出してくれると思われます。」と王に語る。

 王様も乗り気・・・さすがのオ・ギョモも反論できぬまま、王様は上機嫌で「財政を心配しておったが、そうしてくれれば千軍万馬を得た気分だ。」とニコリ。


 皇后様もすっかり回復し、挨拶に来た担当のウンベクとヨリに感謝の言葉をかけるが、真相を聞いた皇后は「恩人は別にいたのね。 ひんぱんに寄越しなさい。」と話し、ヨリのチャングムへの憎悪は更に深まっていく。

 功臣たちの声を掛け、功臣田削減の反対行動を企むオ・ギョモたちであったが、チョンホの知策で儒生たちからたくさんの「功臣の決断に感服した」と言う内容の上訴が出た事により、功臣たちも動かなくなってしまった。

 万事休すのオ・ギョモを救うべく動いたのがチェ女官長だった。


 王の母、皇太后は老患で具合が悪いと言うのに治療を急に拒んでしまう。

 王と皇后があわてて皇太后の元に駆けつけるが、すっかりへそを曲げた様子。 

 「昭格署(ソギョクソ)廃止以来、私を無視する。」
 「親戚のイ・ヒョヌを罷職して、劣った医官(シン教授の事か)を私に診させて・・・」
 と駄々こね状態の皇太后に「孝」を重んじる国、王様と言えど「母上~」とオロオロ・・・

 後ろでニヤリとチェ女官長・・・←アンタガ イロイロ チクッタノネ~


 ≫昭格署廃止については後日、「チャングム考察」でUPします!


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3 コメント

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脈が難しすぎる… (ruko)
2006-07-16 02:08:42
ぐるくんさんこんばんは。



>>散脈(出産の前に現われる脈)

解説ありがとうございます!散脈が何の特徴でロウミャクがなんで浮脈がなんなのかテロップでも入れてもらわないとなんのこっちゃわからんってw と思いながら見てました。



そういう脈が出ていたので、胎児が残っていることを疑ったわけですか。でもそういうことまでチャンドクさんが医学書丸暗記で覚えさせてたんですよねきっと。「休みの日はここで学びなさい!」ってチャンドクさん、いつまでも命令口調で素敵過ぎました。
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Unknown (ぐるくん)
2006-07-16 08:54:22
 rukoさん、TB&コメントありがとうございます。



 字幕にはいろんな脈と極簡単な説明が出ます。   たとえば「弦脈」←弓の弦を押すような弾む脈。てな具合で・・・だからと言って、なるほど~!と理解できる訳もなくw

 元水刺間の女官らしい表現をしている時だけ抜き出してましたが、その表現でも分かりませ~んw

 「こう脈」←中が空洞のねぎを押す感じ

 「浮脈」←今回の表現とは別に、以前「コムタンを煮込む時、脂身を取るのに載せる紙を押す感じ」ともチャングムは表現してました。



 チャンドクさんは、私も好きだなぁ~

 あの時代、女と言うだけで生じた差別や障害をだれよりも理解し支援してくれたのは、同じ経験をした彼女だからこそと思います。

 
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みね6すけさ~ん (ぐるくん)
2006-07-17 19:03:37
 みね6すけさん、#35にコメントありがとうございました。



 せっかくなので、こちらに上げてレスさせて頂きます。



 プロの薬剤師の方にお答えすると言うのは余りにもおこがましいので、知り得た情報をそのままお伝えしますネ!

 

 私の見ている字幕版DVDの訳、医女編は韓国の方もハングル字幕で語彙の説明が出ていて、画面三方にゴチャゴチャとハングルやら日本語の字幕が出るんですよ~w



 で、日本語は「こう脈」となっています。 そしてハングルの字幕には「芤脈」と出ています。 説明には「真ん中が空いた感じの幅広い脈」となっていました。



 字幕訳のヨリの台詞は

 「木が水に流されるような脈だったでしょ? かすかながら脈が途絶える感じもしたはず。 それは芤脈よ。」

 「注意してみたら他の脈も感じたはず。 牢脈よ。 力強く脈打ちながら変動のない脈。」

 「牢脈があるのは・・・」

 これにチャングムが

 「半産(流産)かボンル(子宮出血)がある時です。」と答えています。



 確か#30で師匠チャンドクがチャングムの「中が空洞のネギを押す感じです。」と答えたのに大うけしながら、「芤脈が感じられる時は血を吐いたか、体から血が出たかよ。」って指南してました。 この時チャングムが診脈した患者は結核でした。



 私が「こう脈」で覚えているのはこんな程度です・・・

 なにか面白い発見があったら教えて下さいね!!



 みね6すけさんの素敵なサイトにもまたお邪魔させて頂きます。
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