春先、大学生を中心に「はしか」が流行し、都内の大学キャンパスの閉鎖が報道された。
「はしか」を起こす「麻疹ウィルス」は非常に伝染力が強い。
今回のような流行がなくとも、年間数千人以上が発症し、数人の死者の報告もされていると言う。
世界で毎年2.000万人以上が「はしか」を発症し、2005年だけで約34万5.000人もの人が亡くなったと推測されている。
でも、この死者数、1999年の統計(87万3.000人)から比べるとおよそ6割近くの減少していると言う。
死亡数が最も減少したのはサハラ以南のアフリカ地域だったそうだ。
世界でも「はしか」の蔓延がひどく、被害が大きかったこの地域で、「はしか」の発生件数・死亡件数共に60%の減少を達成したそうだ。
ユニセフ(国連児童基金)などと連携した、「はしか」の封じ込め作戦の成果と言える。
その作戦とは、①定期予防接種サービスの向上、②「はしか」に罹患した子どもの治療、③疾患調査網の構築がその主な内容。
また「予防接種キャンペーン」の展開も効果を上げており、1999年から2004年にかけ、5億もの子どもたちがこうしたキャンペーンを通じ「はしか」の予防接種を受ける事ができたそうだ。
感染を防ぐには予防接種を受けるしかない。
日本での「はしか」流行について、WHOは「日本は先進国であり、自国で流行封じ込めに対処する能力を持っている」として、当面はWHO(世界保健機構)西太平洋地域事務局を通じた情報共有に留め、静観中と言う。
日本では1978年に「はしか」の定期予防接種が始まった。
1回接種が基本で、(厚生労働省の)調査では、30歳未満の9割以上が「はしか」の予防接種を受けている。
しかし、予防接種していてもうまく免疫ができない場合や、時間の経過で効果が薄れる事などがあるそうだ。
今回の「はしか」流行は、予防接種を受けていても抗体が低い、感染しやすい若者の間で広がったと推定されている。
欧米では80年代から予防接種を2回に変更した。
アメリカやカナダでは2回接種の徹底で「はしか」の排除に成功している。
それだけに、今回の件で両国において日本人の入国を拒否するケースなども起きたようだ。
日本でも昨年から「はしか」の予防接種が1回から1歳児と小学校就学前の2回へと変更されたそうだ。
しかし、今回の流行の中心だった10~20歳代の対策はない。
韓国では2001年から小学校就学前の2回接種の強化と、2回接種をしていない8~16歳の子どもへの追加接種を始めた。
実は、韓国では2000~2001年にかけて「はしか」が大流行し、約55.000人が発症し、7人が死亡した。
これを機に、5年計画で流行を「ゼロ」にする国家計画を策定した。
↑のように予防効果を確実し、患者を全例把握して流行監視の強化を盛り込む対策に当った。
策定以前は7~9歳のワクチン接種率は39%しかなかったのを、2002~2005年には、2回接種を終えた子どもが(対象年齢内で)95%を超えた。
海外からの「輸入はしか」による患者発生はあったものの、患者数も人口100万人に対し1人未満を維持したそうだ。
2006年11月に内外の専門家たちが、「国内流行はゼロ」について検討され、その結果、昨年WHOから「はしかの排除に成功」を認定された。 ←WHOは年間患者数が人口100万人当たり1人以下の場合「はしか安全国」と見なしすそうだ。
この認定はWHOアジア太平洋地域の発展途上国では初めての事だったそうだ。
この事実に、日本の対応の鈍さや遅さを痛感していた。
が先日、韓国の「疾病管理本部」による発表があり、今年「はしか」と最終診断された患者が6月21日までに88人となった為、WHOが定めたはしかの「安全国」基準を、2006年11月の退治宣言から1年もたたないうちに満たせなくなったと発表した。
今年4月以降、予防接種未接種の0~1歳児を中心に発症が増えたのが原因だそうだ。
この報道を知って、今頃「はしか」ネタとなったw
恐るべし「はしか」の伝染力だ。
「はしか」よる死亡数の減少に、国際的な支援「はしかイニシアティヴ(Measles Initiative)」の存在が貢献している。
2001年以来、ワクチンと予防接種のための世界的同盟(The Global Alliance for Vaccines and Immunization)等の協力を得て、1億5.000万ドル以上の資金を確保し、アフリカ40カ国における予防接種活動をサポートしたそうだ。
このような支援は、今後、死亡率が高い南アジア諸国に向けられると言う。
また、これまでの支援で実施されてきた各国での子どもの保健キャンペーンを通じ、「はしか」の予防接種に留まらず、「ポリオ」の予防接種、「マラリア」予防のための殺虫剤処理済の蚊帳やビタミンA、虫下し薬などの普及を図ってゆく計画だと言う。
「はしか」を起こす「麻疹ウィルス」は非常に伝染力が強い。
今回のような流行がなくとも、年間数千人以上が発症し、数人の死者の報告もされていると言う。
世界で毎年2.000万人以上が「はしか」を発症し、2005年だけで約34万5.000人もの人が亡くなったと推測されている。
でも、この死者数、1999年の統計(87万3.000人)から比べるとおよそ6割近くの減少していると言う。
死亡数が最も減少したのはサハラ以南のアフリカ地域だったそうだ。
世界でも「はしか」の蔓延がひどく、被害が大きかったこの地域で、「はしか」の発生件数・死亡件数共に60%の減少を達成したそうだ。
ユニセフ(国連児童基金)などと連携した、「はしか」の封じ込め作戦の成果と言える。
その作戦とは、①定期予防接種サービスの向上、②「はしか」に罹患した子どもの治療、③疾患調査網の構築がその主な内容。
また「予防接種キャンペーン」の展開も効果を上げており、1999年から2004年にかけ、5億もの子どもたちがこうしたキャンペーンを通じ「はしか」の予防接種を受ける事ができたそうだ。
感染を防ぐには予防接種を受けるしかない。
日本での「はしか」流行について、WHOは「日本は先進国であり、自国で流行封じ込めに対処する能力を持っている」として、当面はWHO(世界保健機構)西太平洋地域事務局を通じた情報共有に留め、静観中と言う。
日本では1978年に「はしか」の定期予防接種が始まった。
1回接種が基本で、(厚生労働省の)調査では、30歳未満の9割以上が「はしか」の予防接種を受けている。
しかし、予防接種していてもうまく免疫ができない場合や、時間の経過で効果が薄れる事などがあるそうだ。
今回の「はしか」流行は、予防接種を受けていても抗体が低い、感染しやすい若者の間で広がったと推定されている。
欧米では80年代から予防接種を2回に変更した。
アメリカやカナダでは2回接種の徹底で「はしか」の排除に成功している。
それだけに、今回の件で両国において日本人の入国を拒否するケースなども起きたようだ。
日本でも昨年から「はしか」の予防接種が1回から1歳児と小学校就学前の2回へと変更されたそうだ。
しかし、今回の流行の中心だった10~20歳代の対策はない。
韓国では2001年から小学校就学前の2回接種の強化と、2回接種をしていない8~16歳の子どもへの追加接種を始めた。
実は、韓国では2000~2001年にかけて「はしか」が大流行し、約55.000人が発症し、7人が死亡した。
これを機に、5年計画で流行を「ゼロ」にする国家計画を策定した。
↑のように予防効果を確実し、患者を全例把握して流行監視の強化を盛り込む対策に当った。
策定以前は7~9歳のワクチン接種率は39%しかなかったのを、2002~2005年には、2回接種を終えた子どもが(対象年齢内で)95%を超えた。
海外からの「輸入はしか」による患者発生はあったものの、患者数も人口100万人に対し1人未満を維持したそうだ。
2006年11月に内外の専門家たちが、「国内流行はゼロ」について検討され、その結果、昨年WHOから「はしかの排除に成功」を認定された。 ←WHOは年間患者数が人口100万人当たり1人以下の場合「はしか安全国」と見なしすそうだ。
この認定はWHOアジア太平洋地域の発展途上国では初めての事だったそうだ。
この事実に、日本の対応の鈍さや遅さを痛感していた。
が先日、韓国の「疾病管理本部」による発表があり、今年「はしか」と最終診断された患者が6月21日までに88人となった為、WHOが定めたはしかの「安全国」基準を、2006年11月の退治宣言から1年もたたないうちに満たせなくなったと発表した。
今年4月以降、予防接種未接種の0~1歳児を中心に発症が増えたのが原因だそうだ。
この報道を知って、今頃「はしか」ネタとなったw
恐るべし「はしか」の伝染力だ。
「はしか」よる死亡数の減少に、国際的な支援「はしかイニシアティヴ(Measles Initiative)」の存在が貢献している。
2001年以来、ワクチンと予防接種のための世界的同盟(The Global Alliance for Vaccines and Immunization)等の協力を得て、1億5.000万ドル以上の資金を確保し、アフリカ40カ国における予防接種活動をサポートしたそうだ。
このような支援は、今後、死亡率が高い南アジア諸国に向けられると言う。
また、これまでの支援で実施されてきた各国での子どもの保健キャンペーンを通じ、「はしか」の予防接種に留まらず、「ポリオ」の予防接種、「マラリア」予防のための殺虫剤処理済の蚊帳やビタミンA、虫下し薬などの普及を図ってゆく計画だと言う。
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