人生の中で大いに考えるべき時が来たような気がします
ただただ夢中で日々精一杯働く
という毎日でそれなり充実し
人生などとあまり考えることなく過ぎてきた日々
良きスタッフに出会え
良きお客様に支えられ
働くことで成り立ってきた時間
60歳近くなって
まだまだ若いと思えていた自分の体にも
変化が見られ
ことシェフは相当な労働を続けてきたことに
ようやく気が付いた
それは体の叫び
悲鳴を上げないと聞こえなかった変化
ごめんね私と言う肉体を相当酷使しながら
今日まで
でもやって来れたことに悔いはないし
やって来れたことのすべてが
出会えた人の笑顔に会った
自分だけのために頑張れるなんてことは
無い
誰かの 何かの役に立っていると思えるから
頑張れたのだと思う
今
何を大切にしなくてはいけないのか
どうすることが守ることなのか
真剣に悩んでいる
今までだって
悩んだ日々もあった
苦悩の中から
何とか答えが見つかった気がして
また前に進んでいた
今は
前に進むことがどういったことなのか
出来ないこと
不必要なことをこそげ取っていかないと
出来ることがだんだん限られ
少なくなっているのだから
与えられた時間もまた限りがある
その時間をどう過ごすのか
定年のない仕事がいいと言われる
でも
それには区切りが無く
決断のむずかしさを感ずる
ディモアで定年を迎えた方のお祝いのお席がある
その方たちががんばってきた日々を
家族が同僚が称えて慰労する
そして
明日からどう生きるかを
その人自身が考え始めている
その姿は
きっと多くの決断の中から生まれたもの
迷ったり悩んだりして
仕事に就いていた時とは違った時間を過ごす計画を決めたのだろう
改めて
その方たちの決断をすごいと思えてきた
スタッフもいる
お店を始めた子もいるし
違った道を歩んでいる子も
家庭に入った子も
共に過ごした時間の中で何か学べただろうか
今の自分の何かひとかけらでも
ここディモアに出会えたことが役立っているだろうか
今
自問しながら
今更ながら
そうであって欲しいと願うばかりです
新しく出会った子が何かをつかめるまで
長くいてくれる子が新たな道を決めるまで
もう少し
なのか
もっともっと
なのか
出会えた皆が幸せに暮らしていってほしいと心から思う
今
私たちの決断はどの道なのか
深く真剣に考え始めている
今です