職人の感性

昨日の風すごかったですね

所用で出かけて車を走らせていた時

近くの学校の校庭から巻き上げられた砂が嵐のごとく舞い

前が見えないくらいの砂嵐に

怖かったです

映画のワンシーンのような光景でした

畑のマルチが飛ばされていないかと心配に

そんな折AN社からの電話

やはり同じことを心配していたようです

嵐のさなかに出向いても無駄な抵抗だね

と

収まってから出向くことに

破けた寒冷紗

とばされた木々

それでも何とか苗たちは無事でした

ホッと一息



野菜を育てる時は

絶えず心配なことがおこります

激しい気温の変化

ビニールシートを開けたり閉めたり

水やり

もう少し育つまではまだまだすべきことがたくさんあります

子育てと同じく

小さなうちはいかに守ってあげられるかが大切ですね

時には試練もあって

それでも育つものだけが伸びてゆく

ある程度まで育てば

あとは自分の力で防衛本能で育つ

もうしばらくは守ってあげないとなりません



店内には

家族のテーブル

友人とのテーブル

誕生日のお祝い



それぞれの笑顔が咲いて

温かです



お越しいただく皆様に感謝しながら

週末はとても大切なお席がいくつかありますので

シェフは朝早くから仕込みです

手間をかけた分だけ

美味しいものが出来上がる

かといって加えすぎるのもダメ

どこで味加減を決めるかが

職人の感覚でしょうか

絵をかく人もどこで筆を置くか

文章を書く人も端的でなおかつピッタリな言葉をあまり肉づけせずに用いるか

どんな仕事にも

職人でなくてはできない感性があるのだと

しみじみ思います



どうしたらこの食材が美味しくなるか

どうしたら活かせるか

どんな味が今の季節には求められるのか

どんなものが旬なのか



食す人の顔を浮かべながら

こつこつ

こつこつ

仕込んでおります

ご苦労様です



各分野の

職人の方たちを尊敬しながら

私は

楽しませていただくばかり



有り難いです

＾＾