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動画は人間の目と同じくパンフォーカスの方が良い

2010-07-25 21:24:35 | Weblog
予想通り、645Dに動画がないことをけなす荒らしが出てきました。
そこで動画はパンフォーカスの方が良いことを証明しましょう。
(つまりセンサーは小さい方が良いこと)

仮に動画にも写真と同じような大きなボケが(常時)必要だというのなら、
ビデオカメラに大型センサーを搭載しレンズ交換可能にすればいいだけです。
しかし今までビデオユーザーからそのような要望など全く出ていません。
出ていたらとっくに開発してるはずですが、かつてあったキヤノンのEFレンズ交換可能ビデオもあまり売れなかったのです。
要は、動画にはそれほど大きなボケのニーズがないんですよ。
むしろパンフォーカスの方がニーズがあるのです。

なぜなら、動画は写真と異なり、画像のどこを見るかは、見る側に決定権があるのです。
写真ではピント範囲を狭くすることで「ここを見ろ」と撮影者が指定するのですが、
動画では常時画像が流れているので、撮影者の意図通りのポイントだけを見続けるのは苦痛なのです。
何しろ、1秒間に24コマとか30コマもずっとどこにピントが合っているか追わなければいけないとしたら苦痛です。
画面移動とピント移動の激しい動画は疲れるだけです。

写真は1枚だけだから、その1枚のピント位置を見て撮影者の意図をたどることが出来るのです。(組み写真でも1枚ごとにそうする)
しかし動画は、皆さん、ドラマとか見ても、決してピント位置ばかり見てないことが分かるはずです。
例えば、いつも好きな女優ばかり見ていたりします。
あるいは出演者ではなく、家具や小物や車や、あるいは主人公が持っているカメラの機種を見ているでしょう。

これは、その方が自然だからです。
人間が物を見るとき、決してピント位置を固定して見ることはありません。
常にその回りも見ています。
そして回りを見れば、瞬間的にそれにピントを合わせます。
それを常に繰り返すことで、脳内記憶としてパンフフォーカスの画像を組み立てているのです。
動画を見るときも無意識に同じ見方をしています。
だからピントが合わない部分の多い画像だと疲れるのです。

特別な表現意図があれば別ですが、動画の場合は画面は広めに撮っていて、
見る部分は鑑賞者の自由に任せるのが美しい撮り方なのです。
映画でワイドが早い時期から導入されたのは、決して映画館の壁の形だけではなく、
景色をパンフォーカスで見るという楽しみ方が受け入れられたからです。

従って、パンフォーカスに近い画像になるためには、被写界深度が深い方が良いのです。
特別なカットは別として、一般のカットでは被写界深度は広くしなければいけないのです。
だから、センサーの大きいビデオはニーズがほとんどないのです。

このくらいは動画を撮らない私でも知っていることですが、一眼レフの動画賛成派は、果たしてそこまで知っていないようです。
写真の連続が動画だと言っている人が多いですが、それは大間違いです。
そう思う人は、全く何も動画を知らないのですよ。

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