De cela

あれからいろいろ、昔のアルバムから新しい発見まで

市民オンブズマン

2011-09-27 21:30:17 | パートナーシップ協働・行政
リタイヤ10年振り返り

さがみはら市民オンブズマンが旗揚げされたのが2003年秋でした。
すぐ参加しました。
市民オンブズマンの活動については、各地の動きからその目的や活動実態は承知しておりました。
当時は、行政には不正な会計が多く、不要な事業に予算が使われているという先入観もありました。
それらの不正・不要な支出を市民の目から摘発し、その金が市民による公益活動の支援に回せられたら良い、くらいの考えでした。

そのころ昔からよく知る一人の上級職員が、友達づきあいの安心感から、「おめえらが考えるほど市職員は馬鹿じゃあねえ・・」という正直なことばが私を奮い立たせてくれました。
オンブズマンの活動が行政にもインパクトを与え、それによって大きく進化したのではないかと自負しています。

しかし、見つかるのは小物ばかり。
大物は本当にないのか、それほどまでに巧みなのかはわかりません。
でも今、私は大方の行政マン、ミスは犯しても意識的な悪人はないと信じています。

オンブズマンは、市民個人ではなかなか難しい行政の不正財務会計行為に対して監査委員会に住民監査請求をするというのが基本の役割です。

もっと幅広く、行政批判をしたり、議員評価をしたり、あるいは民主化運動を先導したりする団体もありますが、私どもは組織としてはかたくなに住民監査請求という行動だけに特化してきました。

これは住民に与えられた貴重な権利であり、それを行使するという緊張感が必要です。
もちろん、行政には住民監査請求の前に幾重もの監査があり見張られています。
しかし、その見張り番も公金で生活を保証されている公務員ですから、どこか甘いところが生まれるかもしれません。
そこで全くボランティアで行う市民オンブズマンによる住民監査請求とそれに続く住民訴訟という権利行使が役立つのです。

しかしながら、私が使命としていたのはこのことではなかったのです。これは市民起業をお手伝いする上での回り道だったかもしれません。オンブズマンの灯は決して消してしまってはなりませんが・・。

3.11を境に人々の考え方、価値観は大きく変わってきました。
私も大きく変わらされました。それぞれが優先順位をつけて、やれることをやっていかなければなりません。
私の優先順位は何なのか。それがどれだけだれのために役に立つのかわかりませんが・・。

その順位からオンブズマン活動が遠のいていることは確かです。