宝満山研究会(山岳宗教遺跡の保全と研究)

大宰府の北東に聳える宝満山の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える会です。

宝満山遺跡の現地説明会開催さる

2009-02-07 | Weblog

本日、宝満山遺跡第37次調査の
現地説明会開催されました。
延べで約100名の見学者が訪れ、
熱心に調査担当者の説明に
耳を傾けていました。
訪問された方は地元歴史ファンをはじめ
宝満山研究会のメンバー、地元住民、神社関係者、
学校の先生、市役所の職員さん、発掘作業員さん、
県や他市の文化財担当者、発掘会社の方々、登山客、
太宰府発見塾の塾生さん、史跡解説員の方などなど・・・

一番の驚きは1961年にこの宝満山下宮礎石群の
最初の発掘調査に参加された先輩がおられたこと。
記憶を辿られながらのお話を少し伺いました。
当時は上宮の調査がメインであって、
下宮はその合間を縫って短期に行われたようです。
(かつて小田富士雄先生の回顧でも下宮礎石群の調査は
当初には予定されておらず、先生の働きかけによって
宝満山の綜合調査事業の途中でやることになった、
とされています。)
調査の報告は太宰府顕彰会発行で小田富士雄先生ご監修の
「宝満山の地宝」に収録されています。
しかし、当時の予算や調査期間などの背景を考えると
よくぞここまで成果を残す調査をされたと
現在の調査から振り返って改めて驚かされます。